otuyyutoがアルバム『優人』を発表

自己の二面性を表現

 

 

ハワイで育ち、現在日本を拠点に活動するotuyyutoがアルバム『優人(やさしい ひと)』を2025年8月22日にリリースする。本作は自身が率いるグループ「AMBI」から配信リリースされる。

 

全20曲中19曲をotuyyuto本人がプロデュース、1曲をksr:3が担当。ミックスも全曲本人によるセルフワーク。なお、タイトルの「優人」はotuyyutoのミドルネーム “Yuto” であり、自身のルーツとアイデンティティを象徴しているとのこと。Kenshiro Sekiya、jellyy、you geek、Worldwide Skippa、Lil Mafuyu、Nyture、Manaka、SpiderWeb、Saggypants Shimba、ksr:3、c4dd3l、lymphが参加。

 

以下、概要とコンセプト

 

『優人』は、2025年5月の日本移住後に制作された、otuyyutoにとっての“第二章”とも言える作品です。 本作は、日米のハーフとしてのアイデンティティ、音楽キャリアへの挑戦、家族や恋愛の葛藤をテーマに、自信と内省、二つの感情が交差する構造を持っています。 アルバム前半は、来日直後に芽生えた「成功できる」という確信と、それに伴うエゴを大胆に表現したトラップサウンドが中心。中でも「GOAT」では「I’m the goat fosho」という自己宣言で圧倒的な自信を見せつけます。 中盤(10曲目)では、母親との間に生まれた距離感を描きます。来日後、母親が日本を訪れた際に衝突し、人生で最も長く会話をしなかった時期がありました。普段は非常に近い関係だからこそ、その沈黙は大きな試練であり、大人になるための通過儀礼のように感じられました。 終盤では、過去2作で描いてきた失恋後の“愛の喪失”を乗り越え、新たな恋人と出会う物語へ。トラック18「東京」には、その恋人であり、本作がデビューとなるアーティスト c4dd3l が参加し、二人の新たな章の幕開けを象徴しています。

 

アルバム全体はヴェン図のような構造を持ち、自己の二つの側面—感傷的な面と、エゴに満ちた自信家な面—が交わる瞬間を描いています。これは、日米ハーフという自身の背景にも通じる二重性であり、音楽的にも日本語と英語のラップを行き来することで表現されています。

 

 

otuyyuto – 優人

Label : AMBI

Release date : August 22, 2025

category:NEWS

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