何も約束されていない明日へ|eijinとrei共催パーティ「tomorrow today」開催

8/3 Forestlimit

 

 

eijinとreiによるイベント「tomorrow today」が8月3日に幡ヶ谷Forestlimitにて開催。

 

以下、ステートメント

 

– eijin

 終わらない高揚に心が踊らなくなった。動機はいつも逆行か退屈か絶望で、音楽に依存していたいだけ。手に収まる現実では飛べないし遊牧民だけど居場所は欲しい。機能性を理解して噛み合せるより曖昧に共感されて勝手に納得したい。

 他人の目を常に気にしてもエゴを失うことはなくて、探していた永遠は普通にそこにあった。9年間家で流れているBlondeが地下では聴けないことも今はもう不思議ではないけど、忘れる快感が虚しさを上回ってくれない人と適当な会話を始めたい。嘘はつかないけど本音も言わない人と不確かな時間を共有したい。

 希望は個人性にこそ宿ると思う。日の目を浴びなかった着想を逆輸入的に思い出した。安心も着想も一瞬の出来事、流れそうになる聖域を飽きるまで手繰り寄せる。体より先に心が揺れる順序を正確に思い出すリハビリ。個の時空間が人々の心を伝って無限を断続する夢をまた見ている。

 今日、何も約束されていない明日にぼんやりと希望が浮かぶ。過程を愛でるための余白を分かち合って孤独に噛み締めよう。夏に温度の記憶はない、溶かされた平坦な煌めきだけが残っていく。明日、今日とは違う道を歩きながら今日の景色を思い出してみたい。

 

– rei

 最近になってようやく、あの種の音、神聖さのある音楽に対して、自分の中で整理がつけられるようになった気がする。ベッドに腰掛け、天井を見つめていた自分の少年期のなかで、聴いていたのは常にそんな音楽だった。それはとても気持ちのいい時間だった。私はある種の恍惚に入り浸り、それを謳歌した。

 だがいつからか、わたしはそれを忌避しだした。いつからだったのかは分からない。しかしある時から、明確に、かつ自然にそれから疎遠になっていった。なぜだろうか。そもそも、なぜ人々はこうまでも神聖さを求めるのだろうか。

 それは、やはり人々は神的なものを追い求める生き物であるからだろう。では、人々が神的なものを追い求めた先には何があるのだろうか。幸福だろうか。自分にはそれが見えない。

 本当に有意味なこと、あるいは幸福。これに向かう方法が間違っているのではないか。天に目を向ける前に、まず地に目を向けるべきなのではないか。地、つまりわたしたちが今現在生きているこの瞬間、ここにわたしたちが幸せを享受できる可能性が見え隠れしていると、私は強く思う。

 ではどうしよう。まずは身の回りの事物に対してもう一度正面から対峙することから始めてみたい。家で読む好きな小説、いつもの居酒屋の美味い飯、電車に乗って聴くいつもの音楽。それらに対して今一度ちゃんと見つめ直すことで、新しい意味を見出すことができるのではないか。

 今回の”tomorrow today” は、そんな思いでeijin2人で企画したパーティです。自分達が普段聴く、素朴に自分達が好きな音楽をもってして、来てくれるみんなに対して、イベントとしてテーマを止揚できるようなパーティができたらなと思っています。

 

 

tomorrow today

日時 2025年8月3日(日)

OPEN 18:00-

会場 FORESTLIMIT

料金 Door: ¥2,500+1D

 

演者

eijin

Kazumichi Komatsu

mareno!

nano odorine

pootee

rei

 

フライヤーフォトグラファー

Julian Seslco

category:NEWS

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