2025/05/08
〈Hyperdub〉より
DJ Haramが〈Hyperdub〉よりデビューアルバム『Beside Myself』のリリースを発表。リードシングル「Voyeur」をリリース。中東の伝統に深く触れ、未来志向のクラブサウンドを意識し、そのリズムと音色を重ねていく。
DJ Haramのデビューアルバム『Beside Myself』は、世界が地獄のような現在においてアーティストとして精神を保ち、生き抜くことの証明。アルバムタイトルは、怒りや悲しみ、そして世界と歩調が合わない疎外感を示す象徴であり、ダブルミーニングとして機能している。10年にわたるキャリアを持つマルチディシプリナリー・プロパガンディストである彼女は、戦争と武器化されたエンターテイメントの時代において進化し続けることにこだわり、自身や仲間に問いかける──「これはどうして起きるのか?私たちはどうやってこれに耐え、共に生き、真実を見つけ、自由になれるのか?」その答えは明言されることはないが、彼女の口から出るその問いかけこそが、彼女をまさに「自分自身のそば(=beside herself)」に置き、孤独な道を旅しながらも、自らの空間を築き、テクニカルな音楽制作とリリックの精度を新たなレベルへと高めていく姿を表している。
『Beside Myself』では、彼女の孤独な道に多くの仲間たちが集い、痛みと目的を共にナビゲートし、ときには喜びをもって苦しみを嘲笑うようなひとときもある。Haramは自らを「神を恐れる無神論者」と称し、「反フォーマット的な音のプロパガンダ/反ライフスタイル的な没入型サウンド」を作っていると言う。彼女の音楽はまさにそれを体現しており、これまで共に制作してきた仲間を含め、多くの友人やコラボレーターが参加している。MCのArmand Hammer(billy woodsとELUCID)、Bbymutha、SHA RAY、700 Blissの相方であるMoor Mother、Dakn、そして共作プロデューサーとしてAugust Fanon、エジプト出身のプロデューサーEl Kontessa、ジャージークラブのプロデューサーKay Drizz、トランペッターのAquiles Navarro、ギタリストのAbdul Hakim Bilalなどが名を連ねる。
彼女の作品であることはすぐに分かるが、同時にジャンルとしては分類不可能である。中東音楽を基盤としながらも、それと同等に、苦悶のライブ・プロダクションの中にはジャージー・クラブ、パンク、ノイズ、エレクトロアコースティックな楽器演奏やサンプリング、タンバリン、シェイカー、ダルブッカ(中東の太鼓)、ヴァイオリンといった要素が共存し、トランスのようなレイヴ・シンセ、808の重厚な音壁、潜むうねるようなベースも加わる。中心にあるのは、彼女自身による動じることのない、心が張り裂けるような詩的なパフォーマンスであり、Audre LordeやNawal El Saadawi(アルバム内にその言葉が引用されている)、Kim Gordonのような思想家たちとの対話の中で、物質的なものと抽象的なものの両方を見つめている。
DJ Haram – Beside Myself
Label : Hyperdub
Release date : July 18 2025
https://djharam.bandcamp.com/album/beside-myself
Tracklist
1. Walking Memory
2. Dj Haram, Dakn, Aquilles Navarro – Remaining ft. Dakn & Aquilles Navarro
3. Fishnets ft. Bbymutha & Sha Ray & August Fanon
4. DJ Haram, Moor Mother, 700 Bliss – Lifelike ft. Moor Mother & 700 Bliss
5. Voyeur
6. DJ Haram, Kayy Drizz – Do u Love me ft. Kayy Drizz
7. DJ Haram, Armand Hammer – Stenography ft. Armand Hammer
8. DJ Haram, Abdul Hakim Bilal – IDGAF ft. Abdul Hakim Bilal
9. Badass ft. Carmen Nebula
10. Loneliness Epidemic
11. DJ Haram, El Kontessa – Sahel ft. El Kontessa
12. Distress Tolerance
13. bass, hip hop, Experimental, club, middle eastern, Electronic, Punk – Who Needs Enemies When These Are You Allies?
14. Deep Breath (An Ending)
category:NEWS
tags:DJ Haram
2023/11/01
官能クラブ・エクスペリメント Moor Motherとのユニット700 Blissとしても活動するDJ Haramが〈Hyperdub〉からEP『Handplay』のリリースを発表。 中東の秘密のアンダーグラウンド・ルーツ、囁き声と喃語のスクラム、909インダストリアル、官能クラブ・エクスペリメント。今作はセックスワーカーへの頌歌であり、祝福。快楽と報酬についての考察であると彼女は説明している。 DJ Haram – Handplay Label : Hyperdub Release date : December 1st 2023 https://djharam.bandcamp.com/album/handplay-ep Tracklist 1. Handplay 2. No Funeral 3. Haram Instrumental 4. No Funeral Instrumental
2019/05/17
7月5日リリース。 昨年、渋谷WWW Xで開催された〈Discwoman〉のショーケースにも、Umfangとmobilegirlと共に来日したDJ Haramが、Kode9主宰の名門レーベル〈Hyperdub〉からEP『Grace』をリリースする。 昨年、Moor Motherとのプロジェクト700 Blissで、〈Halcyon Veil〉からEP『Spa 700』をリリース。先月にはソロEPとして3曲入りの『Mixed Berries』をセルフリリース。本作はそれらに続く新作となる。前作同様にダラブッカが楽曲の核となっているようだ。アートワークのイラストはSamantha Garritanoが担当。 Pre-Orderはこちら。フォーマットはレコードとデジタル。Tシャツ付きも用意されているようだ。さらに700 Blissのリミックスも収録。 DJ Haram – Grace 01. No Idol 02. Interlude 03. Gemini Rising 04. Body Count 05. Candle Light (700 Bliss Remix) 06. Grace (K.O.D.) 07. Candle Light (Instrumental) 08. No Idol (Remix)
2019/07/23
9月13日リリース。 チュニジアを中心に各地に広がるコレクティブ〈Arabstazy〉がコンピレーション『Under Frustration』の第2弾を発表。 今作『Under Frustration Vol.2』は〈InFiné〉と〈Arabstazy〉が提携し、発表されている3部作に及ぶコンピレーションの2部作目にあたる。アラブのエレクトロニックシーンに注目した今回のコンピには〈Discwoman〉のメンバーであり、今年〈Hyperdub〉からEP『Grace』をリリースしたDJ Haram、Saint Abdullah、OkyDoky、Khan El Rouh、Hello Psychaleppoなどの楽曲が収録。前作と同様に、今作の売上の一部はシリア難民の救済を目的とするレバノンのNGO〈Basmeh & Zeitooneh〉に寄付される。 Pre-Orderはこちら。9月13日、レコードとデジタルでリリース。 Arabstazy – Under Frustration vol.2 01. Saint Abdullah – Zeynab 02. DJ Haram – Overeager 03. Khan El Rouh – Mount Qaf 04. OkyDoky – Mother’s Milk 05. Hello Psychaleppo – 100=1 06. Rafael Aragon & Stas – Ik Vari Do Vari 07. Nazal – Pigment Liner 08. Adam Jawad – Agnostikh 09. Praed
PC Musicの10周年記念イベントでの録音
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