2025/04/02
日中は曲作り、
リアン・ティーズデールとヘスター・チャンバースを中心に結成されたイギリス・
リアン・ティーズデールとヘスター・チャンバースの二人は、エリス・デュランド(b)、ヘンリー・ホームズ (ds)、ジョシュア・モバラキ (g, syn)と共にツアーを重ねる中で、タイトで刺激的なライブバンドへと進化し、デビュー作の成功を確固たるものにした。デビューアルバム『Wet Leg』は、全英チャートはもちろん海外でも1位となり、グラミー賞3冠、ブリット・アワード2冠に輝き、5億回超のストリーミングを記録するなど、目覚ましい成果を次々と打ち立てた。
急速な成功は、新しいバンドにとって分かれ道になることがある。
2024年3月、
また、アルバム発表とともにリードシングル「catch these fists」も配信された。公開されたミュージックビデオはバンド自身が監督し、
『moisturizer』の有効成分
友情、ダヴィーナ・マッコール(*)、ツアー疲れ、ケタミン、真実の愛、すべての『エイリアン』映画シリーズ、ダン・キャリー、献身、ソレント海峡、心肺蘇生 (CPR) 訓練用人形、急速な成功、ジェニファーとニーディー(*)、執着心、ギター、レズビアン・セックス、サフォーク、そしてキャビン・フィーバー(*)
*ダヴィーナ・マッコール:イギリスのテレビ司会者、プレゼンター
*ジェニファーとニーディー:2009年のホラー映画『ジェニファーズ・ボディ』の登場人物
*キャビン・フィーバー:2002年のアメリカのホラー映画
Wet Leg – moisturizer
Label:BEAT RECORDS / DOMINO
Release date:July 11, 2025
Pre-order : https://wetleg.ffm.to/catchthesefists
Tracklist
01. CPR
02. liquidize
03. catch these fists
04. davina mccall
05. jennifer’s body
06. mangetout
07. pond song
08. pokemon
09. pillow talk
10. don’t speak
11. 11:21
12. u and me at home
13. hi from me *BONUS TRACK
category:NEWS
tags:Wet Leg
2023/11/24
10年に及ぶ足跡、一貫した愛 2012年にチップチューンを主体としたフェス〈Blip Festival Tokyo〉で鮮烈なデビューを果たし、小箱からメジャーシーンまでマルチな活動を展開してきたTORIENA。AVYSSでも2022年には〈AVYSS Circle〉、2023年には〈AVYSS Planet〉へ出演、デジタルな感性をそのままにハードコア・テクノ~レイヴ・サウンドへ挑戦する縦横無尽なアクトを披露した。今回、AVYSSではそんな彼女のスタジオへ赴き、クリエイター向けPCブランド〈raytrek〉を使用した10分間での音楽制作動画〈10min DTM powered by raytrek〉の収録へ参加。動画内では語られなかったTORIENAの10年に及ぶ足跡や、当初から今に至るまで一貫した「偏愛」にまつわる自身のスタイルについて話を伺った。 Interview & Text by NordOst 情報提供:サードウェーブ ――収録お疲れ様でした!今までこうした企画を体験したことはありましたか? TORIENA:そうですね、こうやって即席で作るみたいなのは一回経験したことはあります。 ――それはいつぐらいに? TORIENA:それは3年前ぐらいですかね。でもここまで短い持ち時間というのは初めてで(笑)。でも、普段の制作スタイル自体、私はとにかく数をこなしていくタイプで。やっぱり勢いって大事だし、意外と時間かけた方が微妙になっちゃうことが多くて。普段からノってきたらその日のうちに8割ぐらい作っちゃうみたいな感じなので、結構向いてたかもしれないです。 ――じゃあ、絵で言ったらラフスケッチみたいなところから、良さそうなものを整えていくような形ですかね、大まかな流れとしては。どんなところにこだわっていますか? TORIENA:そうですね。ザーってラフ描いてから音作りとかを調整する、ポストプロダクション的な作り方が結構多いですね。こだわってるポイントとしては、なんだろうなぁ。でもやっぱり、音作りっていうよりかは、フレーズと「ノれるかノれないか」みたいなところですかね。 ――TORIENAさんといえばWebカルチャーのポップな面をベッドルームから掬い上げていくような印象が強かったんですが、その「ノれるかノれないか」っていう身体性と結びついた価値観はどのように出来上がっていったんでしょうか? TORIENA:本当にクラブや音楽が好きだから、意図せず滲み出てるみたいな感じですかね? やっぱり現場っていうのはすごい大事。もちろん言葉での反応もすごい嬉しいんですけど、みんなが踊ってくれたり笑顔でいてくれたりすると、言葉では言い表せない喜びや高揚感があって、非言語的なコミュニケーションが取れてる気がして嬉しいですね。 ――間違いないです。 TORIENA:あと、日常を通した感情の動きや日々の選択機会っていっぱいあると思うんですけど、私はそういうところもだいぶ感覚派の人間なので。「無意識の具現化」みたいなことを、私は前々からテーマとしてやってますね。自分が認知していない感情を表現できるのが音楽の良さだと思ってて、特に今はクラブで共有できるキャッチーさを保ちつつ、自分の思いや感覚を音に乗せてコミュニケーションを成立させる流れが私は好きでたまらなくて。というか、それをしないと生きてる感じがしないです(笑)。 ――言語化できない高揚感というか、フロアと一体になる「あの感じ」を持ち帰ってパッケージングしたものがTORIENAさんの音楽になっているわけですね。 TORIENA:ネットレーベルがすごい盛んだった時期に活動をスタートしたんですけど、私の場合はやっぱり現場で育ってきたタイプかなと思ってて。仮に現場じゃなくても、家とか、離れていても「なんか楽しいな」って気持ちになってほしいと思いますし。私の最近の作品はどれもハードでアッパーな感じなんですけど、そういう音楽を日々のストレス発散として聞いてくれたりとかするとすごい嬉しいなって(笑)。 ――本音と建前のような要素を抜きにした、純粋なコミュニケーションとしての音楽というわけですね。そんな活動のきっかけになったパーティーはいつの、どんなものでしたか? TORIENA:私、もともとすごい内向的で。人と喋るのとかも苦手で、周りに合わせたりしてたんですけど、TORIENAとしての活動をスタートしてから初めて自分という人間が社会に溶け込めたような感覚があって。小さなところで趣味の延長線上的にやっていたライブから、〈Blip Festival Tokyo〉に出たとき、活動から1年以内でこんなに大きい場所で内に秘めていた気持ちとかを音にして、大きいスピーカーで鳴らして、めちゃくちゃ盛り上がれる、ってすごいことだな、と。そこで初めて本当の自分になれたっていう思い出があって。30分の持ち時間のなか、もう目の前が真っ白になって、体感10秒くらいで終わったみたいな。それをまた体験したい!と思って続けていくようになりました。 ――2010年代中期になると、個人的に思い出深いのが「Yunomi – 大江戸コントローラー (feat. TORIENA)」のリミックスシリーズだったりとか。その時期というと、それこそclubasia、LOUNGE NEOもすごく元気な時期だったんですよね? TORIENA:そうですね。やっぱりLOUNGE NEOの存在はかなり大きかったと思います。バイブスも感度も高いお客さんがたくさん来るし、その頃のルーキーというか、熱量のある人たちがたくさん出てて。新しいことがどんどん発表されていく場所で自分も刺激をもらえたし、頑張ってもっと面白いことしなきゃ!みたいな気持ちにもなったし。そういう場所が盛り上がっていて、そこにいたっていうのは自分の中でかなり大事だったんじゃないかなって思いますね。 ――面白いこと、新しいことを求められるなかで、同時に葛藤などは生まれなかったんでしょうか? TORIENA:やっぱり、そういう場に出ていくと「売れなきゃ」みたいな焦りなんかは抱え込むようになりましたね。自分もやっぱり20代半ばになるかならないかぐらいの時期だったので。やっぱり焦るじゃないですか。 ――すごくわかります。 TORIENA:楽しくやれてたフェーズから、次第に慣れてって初期衝動が失われていくなか、ふと冷静になって「このままでいいんだろうか?」みたいなことも時折考えるようになりましたし。早く結果を残さないと”あの楽しい時間”を過ごせなくなるんじゃないかな、っていうような焦燥感も相まって、個人的にはすごくいい時期ではあったけど、苦しい時期ではあったなっていう。めちゃくちゃ頑張ってましたね。 ――成長痛じゃないですけど、そういった葛藤もありつつ、でも活動自体楽しくて、という。活動自体はずっと独りだったんでしょうか? TORIENA:事務所的なところに一度入ったんですけど、当時はまだ地下アイドル全盛期だったんですよ。女性のトラックメーカーも全然いなくて、自分で言うのもなんですが、今思うと(自分のスタイルは)レアだったんじゃないかな、と。ファッションやサブカルチャーも大好きで、音楽だけじゃなく絵を描いたり、なにか作ったりとマルチにアウトプットしていて。それも、もちろん見せ方とかを気にせず、好きでやってたんですよ。でも、それがいわゆる少女性のようなところと偶然マッチしていって。自分が思っていないような受け取り方をされることも、今考えるとありましたね。イメージだけが取り沙汰されていって、実際の自分の実力と評価が一致していないような不甲斐なさも当時は感じてて。「それならもっと地味な格好で、音楽に集中してもらえるように、でもそれって私のやりたいことじゃないし……。」みたいに、ずっとぐるぐる葛藤してました(笑)。 ――TORIENAさん自身の真意だったりとか、クリエイションに込めた意志だったりを深いところまで汲み取ってくれてるのか分からなかった時期もあった、ということですね。 TORIENA:少し過激な言い方かもしれないんですが、2010年代中頃から後期の感じっていうのは「目的と手段を履き違える」ような動きも一部にあって。チップチューンの話になりますけど、私は本当に好きで向き合ってたのに「いや待てよ、私の作ってる音楽じゃなくて、みんなはゲームボーイを持ってる女の子に興味があるだけじゃないか?」と疑心暗鬼になってしまった時期もあり、結構辛かったですね。その後体調を崩してしまい、入院しているときに「一旦リセットしよう」と思って独立して。そこからは、もうやりたいことをやってるみたいな感じです。それで、「もう、これでわかんないなら死んでやる!」くらいの勢いで 『PURE FIRE』っていう自分をさらけ出したアルバムを作ったんですけど、そしたら意外とみんな聴いてくれて。 ――『PURE FIRE』のおかげで「TORIENAってこうなんだ」とみんなが初めて気づいてくれたような感覚があった、ということですね。 TORIENA:そうなんですよ。ずっとこれ(『PURE FIRE』)だったんですよ! でも、私はいろんな人の意見をなるべく訊いて、寄り添いたいなって思うタイプなんですよ。それで いろいろやったけどやっぱ苦しくなっちゃって、爆発して(笑)。それは結果的に今に繋がってるし、リリースして良かったなとおもいますけどね。 ――TORIENAさん自身は一貫してアーティストで在り続けていたけど、あえて悪い言い方をすればある種サービス的な要素も求められるようになって、ずっと板挟みになられてたと。 TORIENA:ただ、もちろんそういう時期も別に嫌々やってたわけではないです。(2010年代は)自分の大事な一部分でもあるし、今も”kawaii”感じのモノは好きだし。だから全部私なんです。あくまでも好きなことを切り出して表現に昇華しているっていうところは一貫して変わらないですね。 ――それで2020年代に移っていくわけなんですが、パンデミック以降は特にベッドルームの中で生まれた音楽っていうのが爆発的に増えましたよね。それで現場が戻ってくるにつれて、TORIENAさんのことを今までと全く違う文脈で改めてアーティストとして受容する新しいコミュニティも増えてきたと思うんです。そうして受けた刺激などについても伺いたいです。 TORIENA:「ヤバかった!」みたいな若い子の声を聞かせてもらったりしてますし、やっぱりプラスにはなっていると思います。私が活動をスタートしたころって、「これはテクノじゃない」「これはロックじゃないとか」「〇〇知らないの?」みたいなスノッブな感じがまだあったんです。いわゆるセルアウトに対して懐疑的なところもあったし。でも、そういうところが一旦クリーンになったっていうか、結構ミクスチャーな感じでもカッコよかったらいいよね、という価値観が新しく生まれてて。すごくそこは健康的でいいな、みたいな。 ――壁は崩れましたよね。 TORIENA:そういう感覚が普通になってきてて、新しい提案みたいなものに対して恐れないところがいいな、と。それは(2020年代以降の)ビビらずに、自然に、ナチュラルにやれている人たちのすごくいいところで、私も見習うべきだなと思ってます。 ――それで言うと、近作はいわば”デジタル・レイヴ”のような雰囲気やハードコア・テクノ的なサウンドに接近されてて、クラブ・ミュージック的なところに改めて回帰している感じもあるな、と。今のTORIENAさんは、すごく羽を伸ばして活動されているように思えます。『PURE FIRE』で崩せた壁の、向こう側にいるような感覚というか。 TORIENA:確かにそうですね。 やっぱり元々ハードテクノやレイヴサウンドを作りたいなって思ってた時期とかには、「これはメロディー乗りすぎ、クラブユースじゃないな」とか、フォーマットみたいなところから外れがちなことに自信を持てなかったりもしたんですけど、時代が柔軟になるにつれて自分特有のスタイルを出しやすくなったから、本当にいい時代だなと思ってます。今って、いい意味で「個々人の時代」というか。自分の目で見ていいか悪いか、みたいなジャッジをできる人が増えたのかな?って思いますね。 ――雑食的な時代でもありますよね。そのバラエティに富んだところで言うと、個人的にはフランスの新レーベル〈Explity Music〉がリリースした『The World Blurs』というコンピレーションに参加されていたり、アメリカツアーを行ったりとか、世界とコネクトしていく流れも気になっています。そうやって海外から声がかかるようになったのは、いつごろからですか? TORIENA:今年に入ってより増えたなっていう感じで、しかもチップチューンではなく、ハードコア・テクノやレイヴサウンドを聴いてもらった上でオファーをいただけてて。嬉しいですね。でもやっぱり、日本との違いは大きくて。こないだスペインに行ったんですけど 、そこでは歌の入っていない音楽、つまりはクラブ・ミュージックがお客さんそれぞれに最初からインプットされているような盛り上がり方をしてて。ナチュラルに音楽を聴く体験として、ハードテクノのような音楽があるシーンだな、というのは肌で感じました。 ――日本はやっぱり、低域の出ない環境で音楽を聴く機会の方が多いですからね。クラビングも海外よりハードルの高い遊び方なのかな、とはなんとなく感じます。 TORIENA:「え、これでウケるの?」みたいな驚きがあって。自分の中では結構渋めだと思ってたトラックですごい盛り上がったりして。逆に、日本では人気のある曲がそこまでだったり(笑)。やっぱり、全然反応が違うなあ、と。発見はたくさんありましたね。 ――今度はアメリカにも行かれますよね。そういったことが、やはりTORIENAさんの可能性を拡張するような体験になっているんでしょうか。 TORIENA:なってるし、たぶんこれからもなっていくんじゃないかなって思ってて。どんな作り手にも鬱屈とした思いとか、制作におけるブレーキを踏むかどうかってあると思うんですけど、そんなこと考えずやりたいようにやってたら、それを楽しんで聴いてくれる人は世界の中に誰かいるんだな、みたいなポジティブな気持ちになれたというか。今まで日本のなかでしか物事を考えられてなくて、視野が狭まってたんですけど、もうちょっと拡げて考えてもいいし、ブレーキなんか踏まなくてもいいな、と! ホッとした気持ちになりましたね(笑)。 ――コロナ禍を経て、ある意味では「時代がようやくついてきてくれた」っていう感覚も あるのかなと。それこそ、今はアジアや日本発のナードカルチャーを通過したような、ちょっと変な質感のクラブミュージックもクールとされる向きもありますし。 TORIENA:風向きが良いというか、すごい不思議ですよね。私が活動を始めたてぐらいの頃って、やっぱり「オタクっぽい」みたいな、ナードな感じってマイナス要素だったと思うんですけど、それが反転してクールだとされてる、っていうのは。 ――10年足らずの間に、いかにオタク文化的なものが当たり前のものになっちゃったか、っていうところもあるのかなと思います。良くも悪くも。 TORIENA:そういう中でいろいろな表現を見ていると、「どこまで本当に好きなのか」って視点もあるわけじゃないですか。たとえば「これ好きなんだよね」に対する「じゃあ原作全部読んだんですか!?」みたいなのがあるというか(笑)。 ――Instagramの発見タブとかPinterestではたどり着けない魅力がありますからね。だからこそ、TORIENAさんは好きなものについて自然な感覚で発信していって 、表層的なところから入った人にもコンテンツや文化の持つ本当の魅力に気づいてもらえるよう動いているのかな、とも思うんですが。 TORIENA:それはあるかもしれないですね。私、やっぱり古のオタクだから、たとえば作品知らないのにコスプレしてる人とかはちょっと苦手で……(笑)。 ――でも、必ずしもそれを強くしすぎるとたとえば「ジャンル警察」って言われたりとか ……(笑)。それも抑圧的で良くはないですし。 TORIENA:そうそう! めんどくさいな、と思われると自分の本当に好きなものが敬遠されちゃうと思うので、「なんとなくカッコいい」から入った人を受け入れつつ育てる……って言うと偉そうなんで良くないですけど、そうやって誠実に伝えていきたいな、とは思いますね。言いたいことは、作品に落とし込みます! ――TORIENAさんの特徴としては、「作るタイプ」のギークでもあることで。最近だと、3Dアバターのモデリングなんかもされてますよね。本当に分かっていて、本当に好きな人の動き方だな、と思います。 TORIENA:その「ガチだぜ」っていうのは、自分のプライドなので(笑)。アバターを自分でモデリングしたり、リギングとかも全部ゼロから勉強したり。そういうところを「カッコいい」って思ってほしいな、みたいなところはありますね。 ――今ってナード的な趣向の人は増えたんですけど、「欲しいものがないから自分で作る、自分で動く」みたいな人の割合自体はそんなに変わっていないのかもな、と思ってまして。TORIENAさんはその文脈をずっと継承してきて、今もやってくれている人だな、というのを感じます。 TORIENA:たぶん、今ってすごい供給があるから、無いところからなんとか手繰り寄せて自分の好きなものを作っていくみたいな飢餓感は体験しづらいですよね。もう、そうやって人格が形成されてったので……(笑)。 ――(笑)。そもそもオタク文化的なものって大っぴらに、というよりはコッソリ楽しむようなものだった気もしますしね! TORIENA:そうそう! でもやっぱり私、サブカルチャーと呼ばれるような物事が好きで。今のそういう文化の形って割と直線的な気がするんですけど、今リファレンスとなっているような物事ってみんなバラバラのところから回り道でたまたま行き着いたようなところもありますし。 ――人気だから、とかバズりたいから、とか、そういう価値観とは無縁なのが良かったですよね。 TORIENA:めちゃくちゃ好きだけど全然仲間が周りにいないから「自分が作るしかないか」って思って狂ってる人が好きなんですよ。情熱的すぎて変態、みたいな(笑)。そういう凝縮された熱意がゼロ年代とか90年代の文化にはあったと思ってて。やっぱ、好きなことに狂える人で在りたいですね。たぶん、こういうのがさっきの話とも繋がってて。セルアウトじゃないですけど「もっといろんな人に聞いてもらいたい」って思ったとき、それができなかったんですよ、私。 たぶん「狂ってる側」の人間だったんで (笑)。広めるにはいろんな人の感覚と近い方がいいじゃないですか。でも、私にその感覚は全くなかったんで、だから苦しかったのかな? ――今って、自分のこだわりというよりかはどこかでパブリック的な人気のためにバランスを取りに行くような価値観も一般的ですからね。インターネットのインフラ化とか、数値の可視化なんかが招いたことなのかな、とは思います。我々の世代としては、むしろ数字とか関係なくヤバいことをしてる人がカッコいい、みたいな美意識があるわけじゃないですか。 TORIENA:1円にもならないのに死ぬ気で作ったニコニコ動画のやばい音MADがあったりとか(笑)。割とその、みんなもうちょっとブレーキ踏むのやめようぜってすごく思うんですけどね。けど、やっぱり「良い人でありなさい」っていうプレッシャーもあるのかな、と。意見とかがすぐ見えちゃう分、炎上しやすくなってるし。 ――自由になった分、新しい不自由さが生まれてる感じはしますよね。 TORIENA:そうですね。一長一短というか。でもきっと根っこの部分では「もうちょいハジけたい……」みたいな人はたくさんいると思うんですけど。でも、今だと普通に「気持ち悪っ!」で終わっちゃうこともあるし、そういう意見をみたらもし自分がカッコいいと思ってても、「えっ、良くないのかな?」ってなっちゃいますし。自分のいいと思ったものに対して、周囲が否定的だった場合(自分の好きを)信じることが昔より難しいような気がします。逆に、他の人がいいねって言ったら「あ、いいんだ」ってなっちゃうところもあると思うし。 ――特にフレッシュで成長中みたいな人ほど、そういう声には影響されやすいものですしね。無限の可能性がまだまだあるのに、途中で固まってしまうような。それはすごくもったいないことだな、と僕は思うんですが、長い葛藤があったTORIENAさんから今新しく表現活動に取り組みはじめた人たちへのメッセージをいただければ、と。 TORIENA:自分の直感を信じた方がいいんじゃないですか、っていうことだけですかね。自分の気持ちを信じろっていう。数字じゃ見えないものがあるし、数字だけ大きくてもそんなに凄くないこともあるし。もちろん感じ方は人それぞれですけどね。そういう意味でも、やっぱり自分の直感を信じるべきかな、と。自分が「すごいなー」って思ったことは、年齢とかキャリアとか、そういう物差し抜きですごい!でいいんですよ。固定観念とかフィルターとか外して、自分の「好き」を信じてみてほしいですね。きっと、信じることによってかけがえのない人生の宝物になると思うし。たとえば音楽だったら、好きなことを素直に信じて楽しめてた方が5年後とか50年後でも「あ、これすごい好きだったなー」って思い出せるから。 ――ありがとうございました!では最後の質問ですが、TORIENAさんが自己を保ちながら可能性を拡げることにあたって、意識していることはなんでしょうか? TORIENA:うーん……やっぱり、カッコつけないことじゃないですかね。「別に無加工でもいいぜ」っていう感じ。あとは何事にも真摯に向き合うことですかね。別に狡猾にやらなくていい。今って、そういうのバレやすいし(笑)。 ――同業者はもちろん、ファンやリスナーといった層にもダイレクトに伝わってしまう時代ですよね。 TORIENA:てか、普通に素直の方がカッコよくね?っていうことですね(笑)。さっきの表層的か本当に好きか、という話もまさにそうなんですけど、見る人が見たらすぐわかる。 だから、最初は憧れをなぞる感じでもいいと思うんですけど、いかにトレース対象から外れていくかがやっぱ問われますよね、表現活動って。(自分の表現について)「なんでわかってくれないの!?」って思ってるときって、やっぱりカッコつけてるんですよ(笑)。外からどう見えるか、とかを気にしているうちは。だから、勇気を持って一旦全部投げ出してみようよ、ってことです。カッコつけない方がカッコいいと思う! raytrekで公開されたインタビュー:https://raytrek.net/dtm/voices/10min_dtm/03/
2021/03/24
6月4日発売 2017年に結成、名門インディレーベル〈Chess Club〉からデビューし、メジャー移籍後も注目浴び続けてきたレスター出身の5人組Easy Lifeがデビューアルバム『life’s a beach』のリリースを発表。 インディ、ガレージ、ファンク、ヒップホップなどをバンドで融合、ノスタルジックで陽性なムード、イギリスらしい遺伝子を継承するEasy Life。パンデミックの影響による長期に渡るロックダウン、不安とストレス、精神状態を保つために何回も引っ越しを繰り返しつつも、バンドの中心人物Murray Matraversはロンドンのアパートで、マリファナを手の届くところに置いて楽曲制作に没頭した。自分自身で在り続けるために。 アルバムはバンドの代表曲の一つとなった「nightmares」や「daydreams」を含む全12曲。オープニングトラック「a message to myself」のリリースと共に、レコード、カセット、CD、Tシャツ、靴下などのバンドルがオフィシャルサイトで予約開始。 Easy Life – life’s a beach label : Island Records Release date : 4 June 2021 Order / Stream : https://easylife.lnk.to/lifesabeachFP Tracklist 1. ‘a message to myself’ 2. ‘have a great day’ 3. ‘ocean view’ 4. ‘skeletons’ 5. ‘daydreams’ 6. ‘life’s a beach (interlude)’ 7. ‘living strange’ 8. ‘compliments’ 9. ‘lifeboat’ 10. ‘nightmares’ 11. ‘homesickness’ 12. ‘music to walk home to’
2020/07/24
9月4日リリース 中国出身でベルリンを拠点にするアーティストRUI HOがデビューアルバム『Lov3 & L1ght』を〈Planet Mu〉から発表。 上海の重要コレクティブ〈Genome 6.66 Mbp〉からデビュー後、〈Planet Mu〉傘下の〈Objects Limited〉からリリースされた2つのEPで、中国のフォークロアなメロディーとヨーロッパのエネルギッシュなクラブサウンドを融合した。今作『Lov3 & L1ght』は、彼女のトランスウーマンとしての経験やアイデンティティを注いでおり、音楽性の部分は何と言っても初めて自身のボーカルをフィーチャーし、ポップ、レイヴ、アンビエント、レゲトン、R&Bの要素を吸収し、さらに幅を広げた。 アルバムから収録曲「Exodus ’12」がリリースされた。この曲は、宇多田ヒカルの2004年のアルバム『Exodus』とシングル「Exodus ’04」にインスパイアされている。「Exodus ’12」の’12はRUI HOが中国からベルリンへ移住した年、2012年を意味している。故郷を離れ、異国の地での生活、そして自身のルーツと向き合うことをこの曲で歌っている。 また、RUI HOは「自分の声を愛することを学び、自分が持っている声を恐れずに表現する方法を見つけられるようになりたい。それは自己愛のプロセスだと思う。」と語っている。 RUI HO – “Lov3 & L1ght” Label : Planet Mu Release date : September 4, 2020 Bandcamp : https://ruiho.bandcamp.com/album/lov3-l1ght Tracklist 01. Hikari 02. Exodus ’12 03. The Way I Am 04. Right Now 05. Lucky Strike 06. Send For Me 07. Hundred Thousand Ways 08. Fire Walk With Me 09. Leave feat. Golin 10.
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