2025/02/04
『Come in』から6年
「ある日、このアルバムがスズメバチについて書かれたものになることがわかったんです。」と、スウェーデンを拠点にするベッドルーム・シューゲイズ・ノイズポップ・プロジェクトWeatherdayのSputnikは説明する。
今作『Hornet Disaster』は、2019年のデビューアルバム『Come In』、2022年にリリースされたAsian Glowとのコラボ作『Weatherglow』、それらに続く精神的後継作であり、これまでで最も拡張された作品。作曲とレコーディングに奮起したWeatherdayは、このアルバムのために70曲以上を制作したが、前作と首尾一貫した包括的な物語が完成するまでには至らなかった。
前作『Come In』と同様、『Hornet Disaster』は瞬時に苛烈なタイトル曲に突入する。この序曲は、Weatherdayらしい切迫感、ノイズ、不規則、遊び心に溢れているが、曲作りやプロダクションの変化も示唆している。リードシングル 「Angel 」は、「Heartbeats 」とバック・バンドを組み、キレのあるエモ・アンセムでその進化を証明している。
スズメバチの動き、色彩、形態は、アルバムの19曲のトラックリストに綿密に織り込まれており、慌ただしいメロディーと予測不可能な物語を見せてくれる。Weatherday初のスウェーデン語による「Pulka」におけるスウェーデンの冬へのオマージュ、ルネサンス・フルートの使用の「Green Tea Seaweed Sea」、サードシングル 「Ripped Apart By Hands 」のフォークトロニカ的実験主義など、さまざまな展開へと導く。
スズメバチの大群のように、バラバラの楽曲がそれぞれの空間を奪い合う賑やかなレコード。警戒心や混沌を呼び起こすこともあるが、そこには驚きや目的、そしてある種の親しみやすさもある。Weatherdayは、『Come In』の結び目とスラッシュのマキシマリズムを拡張し、『Hornet Disaster』の妥協のなさ、石を投げない自然さを倍増させた。『Come In』が自分の声を探し求めるアーティストの産物であったのに対し、『Hornet Disaster』はその声を見つけたことから来る歓喜に満ちた奔放さを表現している。
Weatherday – Hornet Disaster
Label : Topshelf Records
Release date : March 19 2025
Pre-order / Stream : https://www.topshelfrecords.com/278
Tracklist
1. Hornet Disaster
2. Meanie
3. Angel
4. Take Care of Yourself (Paper-Like Nests)
5. Hug
6. Radar Ballet
7. Green Tea Seaweed Sea
8. Blood Online
9. Blanket
10. Pulka
11. Heartbeats
12. Chopland Sedans
13. Cooperative Calligraphy
14. Ripped Apart By Hands
15. Nostalgia Drive Avatar
16. Aldehydes
17. Tiara
18. Agatha’s Goldfish (Sparkling Water)
19. Heaven Smile
category:NEWS
tags:Weatherday
2022/03/22
必然好相性作品 スウェーデンを拠点に活動するSputnikによるシューゲイズ・ベッドルームポップ・ソロプロジェクトWeatherdayと、韓国・ソウル拠点の90sエモの要素を含むオルタナティブ・ベッドルームポップ・ソロプロジェクトAsian Glowがコラボレーションアルバム『Weatherglow』をリリース。 昨年末に、別名義Five Pebblesとして新作EP『forgetmenot』をリリースしたWeatherday。『リリィ・シュシュのすべて』からの影響を公言するソウル拠点のワンマン・シューゲイズ・プロジェクトParannoulとシーンを共有する同じくソウルのオルタナ・ベッドルームポップAsian Glow。2組による必然のような好相性作品。 Asian Glow, Weatherday – Weatherglow Release date : 17 March 2022 Bandcamp : https://weatherglow.bandcamp.com/releases Tracklist 1. Melt a Bed 2. Clockwalk around the ache 3. Center 4. late time stroll 5. Look Alive, Sunshine 6. Jet Music: Asian Glow + Weatherday Mixing: Asian Glow Mastering: Weatherday Artwork: Weatherday
2022/03/09
抑制が効かない消費主義の果て Izzy Glaudini、Lola Dompé、Halle Saxonの3人よるLA拠点のポストパンク/ニューウェーブバンドAutomaticが、2ndアルバム『Excess』のリリースを発表。リードシングル「New Beginning」をMVと共にリリース。Ambar Navarroが映像を手がけている。 70年代のアンダーグラウンドと80年代の企業文化が出会う想像上の端境期。「New Beginning」は、スウェーデンのノーベル文学賞受賞作家Harry Martinsonの代表作『ANIARA』を実写化した同名のSF映画にインスパイアされている。富裕層が有人宇宙旅行/移住に目を向けている時代に、焦土の惑星を捨てて「より良い場所」を探すという希望に疑問を投げかける。「欲望のために/私たちは遠くへ旅立つ」。抑制が効かない消費主義が行き着いた果てに「虚無と孤独」を想像する。 Automatic – Excess Label : Stones Throw Release date : 24 June 2022 Bandcamp : https://automatic-band.bandcamp.com/album/excess-2 Tracklist 1. New Beginning 2. On the Edge 3. Skyscraper 4. Realms 5. Venus Hour 6. Automaton 7. Teen Beat 8. NRG 9. Lucy 10. Turn Away
2019/12/04
プロデュースはA. G. Cook スウェーデンのシンガーソングライターNamasendaが〈PC Music〉とサインし、ニューシングル「24/7」をリリースした。 Namasendaとして2017年のEP『hot_babe_93』に続く2年ぶり新曲となる本作は〈PC Music〉のファウンダーA. G. CookとLAのプロデューサーRobokidとの共同プロデュースとなる。Namasendaは今日明日とHannah Diamondのロンドン公演をサポートする予定。今後さらにEPやアルバムなどまとまった作品のリリースが期待される。 「24/7」のリンクはこちら。
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