ネオンネウロンがアルバム『Dead Wood Soundsystem』をリリース

遠い時間、降れられない遠い時間とその実

 

 

〈Siren for Charlotte〉から、同レーベルからは二枚目となるネオンネウロンのアルバム『Dead Wood Soundsystem』がリリース。

 

『Dead Wood Soundsystem』は”前作の空間、(存在しない)場所の遠さの実験に引き続き、遠い時間、降れられない時間の実験であること”をPost-Shoegazeというコンセプトと編み合わせ、緻密に創り上げられたネオンネウロンの美しい意欲作だ。アヴァンギャルドで綺麗なピアノの割れる硝子の破片、 何もかもを時間に込めるようなビート、青年の狂おしい叙情が結晶する声が絡むような音楽である、とのこと。

 

─作品コンセプト─

 

本作は、『Dead Wood Soundsystem』の名前の通り、死んだ木から作られたピアノやギターが、ネオンネウロンの手で構築されて、あたらしい音響空間へ生まれ変わる描写の繰り返しです。

何度も死に、何度も蘇ることは、当前の起こりではなく、痛いほどの消失を経て音が消え、また鳴り出すのです。

そのような瞬間に作り手として立ち会いながら、気がつけば特別に愛していました。

──ネオンネウロン(neoneuron)

 

─レーベルによるコメント─

 

Siren for Charlotteからneoneuronのアルバムをリリースします。弊レーベルから二枚目の作品となります。

遠さ、音楽における遠さ、遠く離れた美しいもの、見えないもの、触れることが出来ないもの、その遠さはシューゲイズ、ポスト・シューゲイズとして重要な要素である。

前作は距離としての、場所、それらとしての遠さの実験であった。今作は時間的な、触れることが出来ない過去の遠さについての実験である。

同時に今作は、レーベル、特に門脇綱生が提示する近未来都市遠景、という音楽の構造にあてはまる。硬質な都市性、人間の生におけるある種の存在の一側面としての音楽だ。

音響のリリシズム、言葉のリリシズム。「文学性を音楽に昇華したい」と語る木田昨年の実験はコンセプチュアルでアトモスフェリックな領域から、レトリックにおける具体性まで包括している(例えば畳み掛けるような言葉の感性は短歌のテクニックである)。

その速度、光明のようでありつつ薄暗い生の速度。鮮やかな闇、暗黒を超える輝き。それらすべては木田昨年の、内面に輝くものである。

この実践を、音楽をぜひご体験下さい。

 

 

ネオンネウロン – Dead Wood Soundsystem

Label : Siren for Charlotte

Release date : Jan 11 2024

https://eneiongaku.bandcamp.com/album/dead-wood-soundsystem

 

Tracklist

1. 死神の平穏

2. 蕩けるB

3. あなたと、水族館を飲み干すまで。

4. メメント森

5. Heaven’s even seven eleven

6. いかれたショパン

7. 愛されなかった逆夢

8. 動

9. good sanatorium

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