2024/11/23
アートワークはシユキが担当
2022年にSoundCloud上でデビューを飾った「歌ってみた」に出自を持つSSW/ラッパー・utumiyqcomが、2ndアルバム『不可視化』をリリース。アートワークは退廃的な作風で美少女画などを数多く制作するイラストレーターのシユキが手掛けた。
昨年リリースのデビューアルバム『01』は主にSoundCloudを主戦場としていた時期に人気を博したトラックを収録した、いわば”utumiyqcom第一期”の総括的な内容となっていたが、本作『不可視化』はその後オーディション番組〈RAPSTAR〉へのエントリーやフェス〈暴力的にカワイイ〉への出演など、さまざまなフィールドへの進出を経て制作された、utumiyqcomの新たなモードを感じさせる8曲入のアルバムとして仕上げられた。
ビートメイクからutumiyqcomが制作を手掛ける傍ら、各楽曲の持つメッセージや世界観をさらに研ぎ澄ますべく自身と近いフィールドで活動するさまざまなアーティストが制作に加わっている。
主にボーカロイド領域で実験性に富んだポップスを発表しているukaihi、同じくボーカロイドを用いた制作から出発し周辺文化の脱構築化を試みる𝗲𝗹𝗹𝗶ᵐⁱᵃ、デジコア周辺シーンでビートメーカー/リミキサーとして活動するhasebe ebiをそれぞれ編曲家として迎え、国外からはラッパー/プロデューサーのangelicxmeiが編曲と客演で参加。また、ユニットdiscordsquad2としても活動するDJ/プロデューサーのikillが「mind garden」のリミックスを手掛けた。
タイトルに用いられた「不可視」というフレーズには、言葉に起こしきれないさまざまな感情を音楽とともに表現したい、というutumiyqcomの意志が込められている。デジコア/ラップという出自はそのままに、エレクトロニカやオルタナティヴ・ロック、ポスト・ブレイクコアなど多様なサウンドデザインで構成された本作とともに、鬱宮はさらなる進化とその先にある新生を目指す。
utumiyqcom – 不可視化
Release date : November 23 2024
Stream : https://linkco.re/V1qEdmSc
Tracklist
1. 不可視化
2. 17
3. another
4. 無色透明
5. undermine
6. specialscore w/ angelicxmei
7. mind garden (ikill remix)
8. sensory garden
Credits:
Artwork : シユキ
「不可視化」編曲 : ukaihi
「another」編曲 : 𝗲𝗹𝗹𝗶ᵐⁱᵃ
「無色透明」編曲 / 「specialscore」客演 : angelicxmei
「undermine」編曲 : hasebe ebi
「mind garden」リミックス : ikill
category:NEWS
tags:utumiyqcom
2023/10/14
アートワークはcosgasoが担当 2022年よりSoundCloud上で活動するシンガー・utumiyqcomがデビューアルバム『01』をリリース。 「歌ってみた」に出自を持つutumiyqcomは、デジタルな感性とラップミュージックを融合させたdigicoreシーンに登場して以降、アニソンディーヴァさながらの存在感ある歌唱で注目を集めてきた。客演ではラップクルー〈STARKIDS〉に所属するleviやマレーシア在住アーティスト・miraieとのコラボレーションを果たすほか、シーンで熱烈な支持を受けるライブイベント〈DEMONIA〉に出演するなど、短期間で数多くのファンを獲得してきた。 初の配信リリースとなる『01』は、既にSoundCloudで発表された楽曲を中心に、3曲の書き下ろしと2曲のリアレンジが含まれた8曲入りのアルバム。広漠なバーチャル空間を想起させるドリルビートの”nostalgic memory”や、シンガーソングライター・Uztamaが編曲を手掛けるポストロック/エレクトロニカ混交サウンド”harunohi”など、多様なトラックに憑依しながら歌い、自己の存在を確かめていく一作。 本作のタイトル『01』には、カウントアップしていく今後への期待を込めつつ、自身が崇拝する初音ミクの左腕に刻印された番号がオマージュされている。また、アートワークはイラストレーターのcosgasoが担当した。 utumiyqcom – 01 Release date : October 14 2023 Stream : https://linkco.re/Xvyr6DRR Tracklist 1. nostalgic memory 2. mind garden 3. harunohi 4. tell me rainey 5. summer one take 6. nightmare 7. 劇中歌 8. 01
2025/05/22
初音ミク、歌ってみた、SoundCloud、そして ほとんどの音楽がベッドルームから生まれ続ける時代、といっても過言ではない現在、その流れの源流を辿ると必ず顔を出すのがインターネットとそれにまつわる数々のサブカルチャーだろう。ゼロ年代以降に生まれたアーティストの原風景には「うごくメモ帳」やYouTube、ニコニコ動画など、Web上の世界が、幼い頃何度も訪れた公園のように広がっている。 もちろん、弱冠21歳のアーティスト・utumiyqcom / 鬱宮コ もそのひとりだ。物心がつくころから歌うことが好きで、小学生の頃に初音ミクやボーカロイド文化、歌ってみた文化と出会い、最初からインターネットを通じて「自分で表現する」ことにこだわってきた。 そんな彼女は偶然にも「歌うこと」の延長線上にあったSoundCloudにたどり着き、デジコア的なミクスチャー・ラップの世界に足を踏み入れることとなる。同じ世界には、同世代の原体験をともにする仲間がいて、部屋から外に出かけ、自分の世界を拡げるには十分すぎる魅力を放っていたようだ。 「森、道、市場 2025」への出演を控えるいま、AVYSSではutumiyqcomにインタビューを敢行。バックボーンや現在の活動につながるさまざまな事柄を質問した。 Interview & Text : NordOst / Hiroto Matsushima ──まず、音楽を好きになったタイミングやきっかけから聞かせてください。 utumiyqcom:もともと歌うことがめっちゃ好きで。5歳とかの物心がついたころから父親と一緒にカラオケによく行ったり、Wiiのカラオケのソフトで一番上のランクに行くぐらいまで毎日歌ったりしてました(笑)。そのころはまだボカロ文化もあまり大きくなくて、いきものがかりみたいなJ-POPとか、子ども向けのアニソンとかをよく歌う子どもでした。 ──その後、初音ミクやボーカロイドの文化と出会ったことが大きかったみたいですね。 utumiyqcom:給食の時間って誰かが選んだ音楽が流れるじゃないですか。小学3,4年生ぐらいの頃、たぶん放送委員の人がオタクだったのか、太鼓の達人のオリジナル曲とかを流してて。そのとき「千本桜」が流れてて、「なんだろう!」って、グッときて。クラスにはオタクの子は少なかったんですけど、2,3人の男子が(千本桜が流れたことについて)話してるのをこっそり横で聞いて、家帰って自分で調べて(笑)。それですぐボカロがすごく好きになって、以降はそればっかり聴くようになりました。もちろん歌うのも。 ──世代やジャンルは違えど、近い原体験は僕もあるので共感します。ニコニコ動画ユーザーでしたか? utumiyqcom:当時、ニコニコ動画のアカウントが作れなくて。直接観れなかったので、YouTubeに転載されたり投稿されたりしてるものを観てました(笑)。ニコカラ(主にニコニコ動画周辺で人気の曲のオフボーカル動画)の存在もそれで知って、流しながら歌ったりとか。そういうところから、3DSの「うごくメモ」に歌ってみたをアップロードしてる人たちがいるのを知って、自分も投稿を始めてみたりもしました。 ──それが最初のキャリア、というか人に歌を届けることのスタートだったというか。 utumiyqcom:そうですね、本当に最初のきっかけで。小さいころから人前で何かするのはすごく好きだったので、抵抗や恥ずかしさより「やってみたい!」みたいな気持ちが大きかったです。 ──そういう「うごメモ世代」みたいなアーティストも多いと思いますが、自分の近くで活動している人だと誰が浮かびますか? utumiyqcom:近い世代だと、やっぱりにゃーたん(nyamura)ですね。もちろんe5ちゃんも。e5ちゃんは同世代だし、うごメモとかカゲプロ(「カゲロウプロジェクト」)とかに影響を受けてて、それは本当に同じなので。あと、彼女はやっぱり行動力がすごくて、昔からそこはすごく尊敬してます。nyamuraは一番近い存在で、とくに最近はMIXで彼女の作品を手伝ったり、ゲストボーカルを担当したりすることも多くて。普通に話もするし、遊びにも行くしって感じです。でも、最初はあんまり共通点がなさそうな感じだったから、「なんでここまで仲良くなれたんだろうね?」みたいな話も最近しました(笑)。あとはdiscordsquad2kをやってるfogsettings君とikillさん、「fact react」のビートを作ったりしてくれてるHASEBE EBIさんとか。 ─鬱宮さんの場合、オンライン的なつながりのほうがむしろ自然に仲良くなれる感覚がありそうですね。 utumiyqcom:普通の人ってもちろん逆だと思うんですけど、やっぱり私はネットとかのほうが自分らしくいられる気がします。人の目を見て喋れないし(笑)。 ──「歌ってみた」やボカロ文化圏からの影響が鬱宮さんの柱になってると思うんですけど、一方でSoundCloudでは初期からplugg寄りのビートのトラックを投稿しています。こうした日本のポップ・カルチャーではない音楽を聴き始めたきっかけは? utumiyqcom:恥ずかしい話なんですけど、もともとヒップホップのことをあまり知らなくて。「歌ってみた」をやってたころ、知り合いがネットラップもやってて、ある日ボーカルとミックスをやってほしいみたいな依頼をくれて。それで初めてSoundCloudっていうのを知って、調べていくうちに衝撃を受けて。歌が主軸の音楽しか知らなかった自分の常識が破壊されて、いい意味で固定観念が崩れたというか。いろいろ聴いていくうちに自分も作ってみたいな、と思うようになりました。 ──そのとき、最初に衝撃を受けたトラックやアカウントって思い出せますか? utumiyqcom:やっぱりAssToroさんとか。ラップやデジコアに近い人ですけど、歌のメロディラインがキャッチーな曲がすごく多いじゃないですか。崩したりもするけど、地の歌も上手いし。「こんな人もいるんだ」みたいな衝撃を受けましたね。あと、それこそnyamuraとか、女性の方も自分と全然違うけど近い点もあって、聴いてました。YouTubeを通じてKawaii Future Bassはよく聴いてたので、そういうアーティストがSoundCloudの中にたくさんいたから入りやすかった、っていうのもあって。 ──そういった経緯から、ドリーミーな感じのpluggとかをビートに採用していて。 utumiyqcom:pluggとかそういうジャンルの上ネタは、もともと聴いてたボカロの曲とも通じる感じもあってすごい好きで。可愛いけど、ちょっと儚い感じというか。タイプビートのトラック名に書いてある「〇〇 type beat」みたいなジャンルやビートメイカーの名前を調べて聴いてみたりして、少しずつ知っていって。でも自分は全然(ビートへの)乗り方が違うから。 ──逆に、ヒップホップ的なビートにまったく別の出自を持つ人が自由に乗せていく、というのも鬱宮さんの面白いところで。元となる曲からスタートする「歌ってみた」と、タイプビート的なカルチャーは案外遠くはないというか。 utumiyqcom:そうですね、意外とシームレスにつながってる感じがして。オートチューンを使う文化とかも、「うごメモ」「歌ってみた」の電子っぽい感じだったり、ボカロの調声していく感覚に近いし。 ──鬱宮さんの出自には日本のインターネット文化が深く関わっている印象がありますが、地元・北海道という土地はどうでしょう。それこそ、初音ミクを生み出したクリプトン社があったりしますよね。 utumiyqcom:インターネットではつながっていても、元々いた北海道からだとリアルに会いにいける感じじゃなかったので、その距離感はいまの感じにもつながっているのかな。あと、初音ミクって存在を知った小学生のころ、「雪ミク」っていう北海道を応援するバージョンがあるみたいなことを知って(笑)。毎年北海道でやってるイベントがあることを知って、すぐ行ったんですよ。そこでめっちゃ感化されて、さらに好きになれて。地元だったからより深く知れたぶん、愛があるというか。『SNOW MIKU』というキャンペーンを毎年2月にやってるんですけど、そのタイミングに必ず帰省してます! ──やっぱり、自分にとって一番大きい存在を一人挙げるならそれは初音ミクになるわけですよね。 utumiyqcom:そうですね。自分が初音ミクを好きになったのも、声やビジュアルはもちろん、みんなで作っていくカルチャーだったからというのも大きくて。二次創作的というか。そういうのに感化されて、自分のアルバムとかでもリミックスの制作を頼んで収録することも多いですね。やっぱインターネットって無限の可能性があるなあ、とボカロやミク(周辺の文化)を見ていると思いますし。 制作環境。ミク。 ─たとえば初期の「ニコニコ動画」には #才能の無駄遣い ってタグもあったりして、ただ楽しいからなにかを発表するようなこともインターネット的な文化だとひとつの流れというか。SoundCloudでいろんな人が自作を投稿している感じなんかも、そう見ることができますよね。 utumiyqcom:たしかに(笑)。そういうものを見聞きして、歌ってみたなら「自分もこういう歌い方してみたいな」って思ったり、SoundCloudのラップを「こういうやり方があるのか」って参考にしたりとか、そういう触れ方をしているかもしれないです。 ─その後「RAPSTAR」に出演していくなど、日本のヒップホップシーンでも注目されるようになります。それまでの自分のフィールドとは違う媒体へ挑戦したきっかけは? utumiyqcom:もともと、山田ギャル神宮さんたちが出演していた「RAPSTAR 2023」を観て存在を知って。翌年、周りがみんなで応募する流れになったとき、ikillさんが「このビート合うんじゃない?」ってLil’Yukichiさんのビートを勧めてくれて。そのタイミングでちょうど帰省してて時間もあったので、じゃあ一回やってみようかな、と。それが後に「fact react」という曲になってます。 utumiyqcom/20歳/北海道#ラップスタア 5,785人の中から厳選された 応募動画を先行公開! pic.twitter.com/ng2zEbqA6t — ラップスタア (@rapstar_jp) March 17, 2024 ─Lil’Yukichiさんといえば、ナードな感性でヒップホップを解釈する流れの草分け的な存在でもあります。もちろん音的に鬱宮さんとフィットしてもいるんですが、そういう文脈も感じて個人的にグッときました。しかも、かなりラップとしての完成度も高くて。 utumiyqcom:自分のスタイルは歌系だから、たしかに「ラップ」という感じではないかもしれないんですけど、そこは挑戦してみました。 ─デジコアのイベントにも出演するし、ヒップホップ的な現場から声がかかることもあるし、ポップカルチャー寄りのパーティーでも活躍されていますよね。異なるシーンを行き来する上でどんなことを感じていますか? utumiyqcom:いわゆる「サンクラ系」みたいなシーンだと年齢層が近いんですけど、たとえば〈暴力的にカワイイ〉みたいなイベントだと一回り上の世代の方が多いので、それだけでもけっこう違いを感じますね。(〈暴カワ〉的なシーンは)オタクの方というか、インターネットが軸になっている人が多いので、やっぱり話は合うなあ……と思います(笑)。お客さんも、めっちゃ仲間だなって感じますし。 ─お客さんとして積極的にクラブに行くタイプではないですよね。やっぱりインターネットが自分のフッドだな、と思います? utumiyqcom:そうですね。上京してきたころはよく行ってたんですけど、体力があるほうではないので最近はまた引きこもりがちで(笑)。でも、やっぱりクラブに行かないと味わえない感覚もあるので、無理のない範囲では遊びに行きたいな、と思ってます。最近だと、やっぱり「さようなら、バビフェス。」はすごかったですね。同じシーンでやってきた人たちが一緒になって、あれだけ大きなイベントでしっかり自分を出しているっていうことに、すごい元気をもらったというか。背中を押される感じがしました。 ─コミュニティが若いぶん、些細なトラブルやネガティブな発信が目に入ることもありつつ、それは逆に言うとそれぐらい大きなものになっていった、ということの証明でもあるというか。ちょっと穿った見方にはなりますけど。 utumiyqcom:ネガティブな感情に飲まれることを悪だとは思いませんけど、飲まれすぎちゃうのはあんまりよくないな、と思って。自分はやっぱり動き続けたいので、突き詰めていって自分の表現でそういう人たちのことも支えていけたらいいなあ、と思います。 ─「鬱」を名前に背負っている人がまっすぐ前を見て進んでいこうとしているのはすごくいいことだな、と思います。アイロニーとかではなく。 utumiyqcom:utumiyqcomっていう名前の由来には涼宮ハルヒ、とかもあるんですけど、自分が中高生のとき引きこもりがちで。「未来が見えないなあ」ってずっと悩んでるうちに、「これじゃダメだ!」って思って、それがいまの行動力につながってるというか。 ─シングルの「lost wrist」「last trust」や、2ndアルバムの『不可視化』ではそういった原体験もリリックで伝えていますよね。 utumiyqcom:結局、悲しい体験から歌詞を書いてても、どこかで頑張らないとって気持ちになることがけっこう多いし、そういうエンディングになってる曲がだいぶ多いですし。 ─視界が開けていくような展開というか。たしかに、各曲のリリックの世界観はそれぞれ違っていても、目指す方向性は近いものが多い気がします。普段、どういった形で詩作をしていますか? utumiyqcom:作るときにコンセプトを固めることはあんまりなくて、後から自分はなにを伝えたかったのかな、って考えていくことが多くて。言葉が先に立ち上がってくるっていうか。もともと、日常で思ったことを一言でメモにとっておく習慣をつけてて。「言葉の牧場」って呼んでる、自分ひとりしかいないdiscordのサーバーにそれを書いてるんですけど、リリックはそこにある言葉から選ぶことが多いかも。 ─「牧場」から自分の言葉を収穫している、という。面白いですね。 utumiyqcom:自分の表現は、やっぱり歌が基準っていう感じなので、逆に言うと歌詞に引っ張られすぎるようなフロウをあんまり取りたくなくて。耳ざわりのよいような、聴いてて気持ちいいし、歌っても気持ちいいような感じにする意識はしてるので、曲を作るときはまずビートに宇宙語でメロディーを乗せてから、そこに「牧場」の言葉を当てはめたりしてますね。 「fact react」制作時の #牧場 ログ ─「言葉の牧場」には実体験で感じたことも多く含まれていそうです。 utumiyqcom:直接的にではないですけど、やっぱり自分の実体験や気持ちを抽象的に書くことは多いかもです。昔の曲をいま振り返るとポジティブすぎたりして、「こんな歌詞書けないな」って思ったりします(笑)。 ─2,3年って言葉の響きだと長くないように感じますけど、実際にはかなり距離はあるというか。いまはどういう感覚で作曲や制作を進めていますか? utumiyqcom:最近は自分でもビートメイクをやれるように、と思ってメロディを打ったりとか、共作にもっと力を入れていったりとか。タイプビートだと、どうしても完成したビートに歌を乗せるって感じになるんですけど、自分の歌を乗せた状態でさらにブラッシュアップしてくれるような、一緒に作っていくみたいなプロセス自体が楽しいというか。最初は自分の要望やビジョンって全然伝わらないなって思ってたんですよ。でも、それは自分が全然音楽のことを知らなかったからだって気づいて。抽象的なことを具体化できるようになってきたのかな、とも思います。 ─アーティストとして、今後はどんな存在になっていきたいですか? utumiyqcom:未来についてはずっと考えてて。「こっからどうなっちゃうんだろう?」みたいな不安もずっとあったんですけど、去年ぐらいから〈暴カワ〉やasiaに呼んでもらえる機会が増えて、それは意外な気持ちもありつつ、自分のルーツに近いところでもあったので嬉しくて。あと、そういうインターネットっぽいポップスを普段聴いてる人たちが、出演をきっかけに(自分の曲を)聴いてくれるようになったりして。そういう体験を通して、いまはM3(音系・メディアミックス同人即売会)にサークル参加してみたいな、とか思うようになりました(笑)。あとはやっぱり、自分だけじゃできないこと。企業とのコラボレーションとか、大きなステージとか、小学校のころの自分が聞いたら驚いちゃうような挑戦を続けていって、自分の世界が拡がっていくような体験は続けていきたいです。 ─間もなく鬱宮さんが出演予定の「森、道、市場 2025」も開催されます。最後に意気込みを教えてもらえると! utumiyqcom:もともと、去年ぐらいから東京以外の地方で(ライブを)やりたいな、っていうのはすごくあったので、とにかくありがたいなっていうのと、いままでにない機会なので新鮮な感じで。楽しそうだし、初めて私を知るお客さんに自分の曲が伝わる可能性もあるので、きっかけになるようなパフォーマンスを頑張ろうと思います。 utumiyqcom – 不可視化 Release date : November 23 2024 Stream : https://linkco.re/V1qEdmSc Tracklist 1. 不可視化 2. 17 3. another 4. 無色透明 5. undermine 6. specialscore w/ angelicxmei 7. mind garden (ikill remix) 8.
2024/04/12
古傷のような二人称を蝶番に展開される連作 utumiyqcomが2曲入りシングル「lost wrist」をリリース。 今作はutumiyqcomが活動初期にSoundCloudに投稿した楽曲をリメイクした2曲入りシングル。ハイトーンボイスで鬱屈を溢れさせる表題曲「lost wrist」と、希薄な生存感覚をグリッチーに綴る「last trust」は、古傷のような二人称を蝶番に展開される連作。薄闇の中で人生の輪郭を得ようと手繰った、かつてのutumiyqcomの”失学園”の記憶が語られる。 – utumiyqcom – lost wrist Release date : April 12 2024 Artwork: mano mouth Movie: nao (edit), 宇有 海 (photo) Stream : https://linkco.re/R2UD8z2e
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