2024/07/24
ノースカロライナ出身の16歳〜17歳の3人
Deftonesの気怠さや重さがシューゲイズに融合消化されたような作品が数多く生み出される。インターネット越しにも(だからこそ?)伝わってくるその響めき。WispやMidriftも含め、彼らの生み出す20年代型のシューゲイズは、彼らと同世代の10代の若者にどのような影響があるのか。何もないのか。ノースカロライナ出身の16歳〜17歳のトリオ、Midriftが新曲「into place」をリリース。
2022年に発表した「Twin Flames」で大きな注目を集めた3人。それ以降もシングルやEPのリリースを続け、このムードの熱狂の中心にいるバンドの一つとなっている。
彼らの着ているTシャツには、Deftones、Whirr、Fiddleheadの文字が書かれている。
Midrift – into place
Release date : July 19 2024
category:NEWS
tags:Midrift
2024/09/27
誰かにとっての圏外は私たちの安全圏 TORIENAが10thアルバム『圏外』をリリース。シューゲイズの要素を取り入れ、自分自身の孤独と内面と向き合う作品に仕上がっている。 – 誰かにとっての圏外は私たちの安全圏。 愛と湿度について。子供の頃からうまく社会と馴染めない孤独から解放されたくて、ベッドの中で目を閉じてイヤフォンをして音楽を聴いていた。 その音楽になるようなアルバムになりたい。 あの頃の自分、或いは似ている誰かに聴いてもらいたい。 誰かの孤独にこの音源たちを通して手を繋いで寄り添いたい。 私はなるべく他人一人一人と寄り添いたいと思っているが、実際不可能である。 でも楽曲に自信の赤裸々な想いを込めることによって自分の分身を作品としてコピーすることができる。それが其々に寄り添うことで、その願いが叶うとずっと思っている。 現段階でこのアルバムはその集大成である。 TORIENA – 圏外 Release date : September 25 2024 Artwork : yonayona graphics Photo : Takumi Akei Stream : https://linkco.re/8haBgFV4 Tracklist 1. 圏外 2. Moral 3. アンコンシャスバイアス 4. Dominant 5. 世界の終わり 6. Spoil 7. ES 8. Arm In Arm 9. Buster 10. Rigid body 11. エミリー 12. CA 90266 13. 安全圏
2020/09/14
10月30日リリース 〈Deathwish inc.〉に所属していたHORROW SHOWのメンバーDomenic Palermoを中心に結成されたフィラデルフィア拠点のシューゲイズバンドNothingが4thアルバム『The Great Dismal』を引き続き〈Relapse Records〉より発表。 Nothingは不安、憂鬱、苦しみなどをテーマに制作する楽曲がメディアからの評価も高く、インディからメタルまで共演者の音楽性も幅広い。同郷のブルータルハードコアパンクバンドJesus PieceのフロントマンAaron Heardをベーシストに迎えた編成になってから2作目、トータルでは4作目となる今作は彼らの混沌とした人生観を忠実に再現したアルバムとなっている。先行シングル「Say Less」がMVと共にリリースされた。 Nothing – The Great Dismal Label : Relapse Records Release date : October 30 2020 Bandcamp : https://nothing.bandcamp.com/album/the-great-dismal Tracklist 1. A Fabricated Life 2. Say Less 3. April Ha Ha 4. Catch a Fade 5. Famine Asylum 6. Bernie Sanders 7. In Blueberry Memories 8. Blue Mecca 9. Just a Story 10. Ask The Rust
2023/08/04
ポスト・ディストピア百合SF ゴキロウチことLily FuryによるEP『Hinemosphere』がリリース。 ミュージック・マガジンやレコード・コレクターズなどで執筆する音楽ライターで、『ニューエイジ・ミュージック・ディスクガイド』(DU BOOKS)の監修、編集も務める門脇綱生が提唱する新時代に向けた審美眼/コレクティヴである「遠泳音楽」(Angelic Post-Shoegaze)をテーマとしたレーベル〈Siren for Charlotte〉より。 『Hinemosphere』は ”宇宙で行方不明になった有人宇宙飛行線に取り残された、少女とアンドロイドの二者関係についてのSFであり、美しい愛と滅びの物語” というコンセプトを持った、ポスト・シューゲイズ、近未来都市遠景(レーベル共同主宰の門脇綱生が提唱する、近未来の都市性、審美性、 人間の生などの要素を持つ新しい音楽概念)、ポスト・メロディック・ハードコア、ポスト・ロック、 ポスト・インターネット・ミュージックなどの要素をひとつに縫い合わせる新しい音楽で、ポスト・ シューゲイズとThe Spellbound、The Novembers、toeが統合されたような音楽とも言える、とのこと。 ─Lily Furyとレーベルによるコメント─ ポスト・シューゲイズの俊英、ゴキロウチことLily Furyの最新作である『Hinemosphere』を公開いたしました。宇宙で行方不明になった有人宇宙船に取り残されたふたり、人間の少女とアンドロイドが、滅びまでの時間を”あなた”の横顔を愛しながら、静かに消えてゆくまでの物語を抱える、ポスト・シューゲイズとして、近未来都市遠景の音楽としての美しい結晶であり、現代の音楽シーンにおける、もしくは百合を主題として掲げる音楽における、現時点でも類を見ない達成です。ポスト・シューゲイズとThe Novembers、The Spellbound、toeがひとつの音楽の石として交錯し、強い叙情性を持って高密度に展開する音楽。周回軌道から離れた、虚空の果に向かうふたりの物語は、ひとしく彼の音楽の、シーンから見た特異性と比喩的に重なる。美しい、だが滅びの物語としての百合、つまりひとが営むなかでも最も崇高な関係性である二者関係の物語がポスト・ディストピアSFとして響き、ポスト・メロディック・ハードコアとしての熱情、ポスト・ロックへの更新、ポスト・インターネット・ミュージックの最新形、前述したポスト・シューゲイズの幻景を青年の叙情が縫い止め、ひとつの愛の物語として、新しく美しい音楽として響かせる瞬間を是非ご体験下さい。 ──Siren for Charlotte 文学ジャンルとしての「百合」という言葉を聞いた時、ほとんどの人は恐らくGL(ガールズ・ラブ)のことを考えるでしょう。しかし、GL は百合という概念の単なる一側面に過ぎません。親密な関係がそこに見出せるのであれば、その繋がりが友情であれ、血縁であれ、因縁であれ、一様に「百合である」と定義することが可能なのです。つまり百合という言葉/概念は女性同士の多様な関係性の中から、共通に見られる強い感情を発見する営みであると考えることができます。もしこれと同じことが音楽にも言えるとしたらどうでしょう。例えばオルタナティヴメタルやメロディックハードコアやなどの動的な音楽と、ポストロックやアンビエントなどの静的な音楽が完全に平行線であるということは無く、それらを共通の価値観でもって再定義することは可能です。遠泳音楽や近未来都市遠景の概念は、それらから「手が届かないもの」や「存在しない景色/記憶」への憧憬といったイメージを抽出し、見事体系化するに至ったのだと認識しています。本作はそうした音楽と百合の共通部分を意識して制作しました。アンドロイドの少女によるモノローグと、それに追随するかたちで展開される楽曲を通して、彼女たちの歩みを追体験し、自身にとって「存在しない記憶」としての感情の揺らぎなどを想起していただければ幸いです。最後に、本作を形にする上で私自身がイメージとして最も参考にした偉大な詩の冒頭を引用して終えたいと思います。 “愛するものが死んだ時には、自殺しなけあなりません。 愛するものが死んだ時には、それより他に、方法がない。 けれどもそれでも、業(?)が深くて、なほもながらふことともなつたら、 奉仕の気持に、なることなんです。 奉仕の気持に、なることなんです。” ──中原中也『春日狂想』より ──Lily Fury Lily Fury – Hinemosphere Label : Siren for Charlotte Release date : August 4th 2023 Bandcamp : https://eneiongaku.bandcamp.com/album/hinemosphere Stream : https://linkco.re/NgruP0HZ Tracklist 1. Introduction for Hinemosphere 2. Hinemosphere 3. Stealth-Raider 4. Lilium Aquarium 5. Down by the Salley Gardens
第1弾収録アーティスト発表 more
レーベル第一弾作品は後日発表
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受け手の自由に寄り添う作品
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