2024/05/22
6/4 札幌Plastic Theater
6.4(火)に開催される〈点灯〉の第5回目に、関西よりrinの追加出演が急遽決定。北海道でのライブは初となる。
rin (IG: @bokuhabakemono)は関西在住のシンガー。soundcloud上で発表されている楽曲は密かな支持を得ている。日記的に制作される楽曲と儚い歌声は様々な危うさを含みながらも、救いを求める祈りとして現代の子供達の心に響く。
また、rinの追加出演に伴い、スタート時間が19:00から19:30に変更になっているため注意。
札幌Plastic Theaterにて、<点灯>の第5回目が6.4(火)に開催される。
今回はHoliday Limが運営するサイト”everythingthathappened”にインスパイアされた回となっており、その内容を多方面から解釈&自由回収するためのアクトとしてbb.bulan, Fuwa Kei, Iichiro Taya, muu… , nemko cvr, WaTANAB£.が出演。そして、千葉県松戸市を拠点に活動するオルタナティブコントチーム、松戸ビリーバーが映像で出演する。フライヤーは同サイトのオーナーであるHoliday Limが手掛けた。
出演者一同が最近のフェイバリット曲を選んだプレイリストも公開。
+*.出演者紹介・♪
bb.bulan
bb.bulanさんが点灯に登場です。現在北海道在住のbb.bulanさんは、マレーシア生まれ、ロンドン育ち。そしてアメリカの大学に在学中、友人のエラ・キヨミ氏とDJを開始。2019年にマレーシアに戻り、クアラルンプールのイベントスペース「fono」でマンスリーレジデンスを行うDJクルー”INTERMISSION”に参加。2023年に北海道に移住してからは、ニセコにてJunya.Tが立ち上げた森の中のイベント小屋、「cafe commons niseko」のメンバーに入りました。雪、自然、ニューエイジ・スピリチュアリズム、風水、占星術などに影響を受けているbb.bulanさん。ちなみに、bulanはマレー語で月を意味しています。氏のサイトを拝読して感じたことは、常に氏は物事の”flow”を大切にしているということ。“そこまで肩を張らなくても人はたどり着くべき場所に辿り着くし、人生はコントロールできない要素もある。” 自分を過大/過少評価せずに悠々と人生を楽しむ氏の哲学には、自己と周囲に対する優しさと余裕を感じます。また、mixも幽玄な自然の風景と月のサイクルにインスパイアされ制作しているとのこと。具体的には、レーベルで言えば”Year0001”, “Pneumatic”, “Infinite Machine”など、デコンストラクテッドクラブ~トランス系を中心に軽やかにmixしつつ、氏の根底に流れる雪景色のような柔らかいアンビエンスが常に横たわっているような感覚で、とても美しいです。Rinse FMにもmixを提供しているなど、様々な活動も素晴らしい氏のDJは、とにかく必見です。
Fuwa Kei
新世代の作曲家、Fuwa Keiがライブを披露してくれます。高校一年生のときからGaragebandで作曲を始め、現在は大学の軽音部に所属し活動しているふわけさん(てんとう虫とコーヒーと羊が好き、とのこと)。現在発表されている音源がどれも素晴らしく、今回オファーさせて頂きました。ギターやピアノなどのオーガニックな楽器音と瑞々しい電子音が有機的に絡み合うような音楽性は、とても優しくて、そして気持ちいいです。。rei harakamiやsora、Cornelius(敬称略)などのエレクトロニカに大きく影響を受けつつ、ローカルで活動している仲間たちの楽曲など、分け隔てなく様々な音楽を聴いている氏の開けた感性が曲に厚みをもたらしているように思います。サトウツバサさん主催イベントにご出演された際のライブ音源は氏の心象風景を覗き見するのに適しているのではないでしょうか、是非お聴きください。今回のライブでは、DAW内にて自作されたアンビエントサウンド生成マシン(?!)を使って、フォーキーでエレクトロニカなサウンドのインプロビゼーションライブをなされる予定とのことです。どのような景色を見せてくれるのか…。必見!
Iichiro Taya
若手実力派のDJとして名を馳せる、Iichiro Tayaさんが点灯に出演してくれます。元々ご自身で作曲しつつ、ご友人と「telecontra」(現在は休止中)というユニットを組んでご活動なさっていたIichiroさん。telecontraが休止したタイミングで別の表現活動の一環としてDJ活動を開始されてからは、PARKGOLFさん, BHUDDHAHOUSEさんの両氏が主催する<O.O.T.C>などのイベントでオーディエンスを揺らしてきました。DJ活動とは別に、現在も個人で楽曲を制作中で、今後リリースされる予定とのことです。新旧問わず幅広く繰り出される自由度の高い選曲、bpmを自在に操り、多彩なリズムパターンを聴かせる不定形さ、一つのDJセットの中での展開の付け方の上手さetc…、まさにミュージシャン出身ならではの「演奏」とでも言うべきDJingが素晴らしいです。台湾は台北に在るエクスペリメンタル最前線のイベントスペース、<FINAL>にGWを使ってふらっと足を運んでしまう程の音楽的探究心の高さもその選曲に一役買っているのではないでしょうか。個人的な印象ですが、相手をふわっと受容するような優しさが氏からは何となく滲み出ている気がしてて、氏のエアリーな空気感のプレイも「分かるなあ」と何故か頷けるものがあります。まあ会いにきてもらって、DJを観れば分かってもらえるかと。絶対来てください!
松戸ビリーバー (video)
2023年9月25日に発足し、千葉県松戸市を拠点に活動している松戸ビリーバーさん!今回、点灯に映像で出演してくれます。今大輔さん、藤澤奈穂さん、日下部浮さんによる HIP HOPトリオ「松戸believer」を前身とし、 現在は今大輔さんの大学時代の友人や地元の旧友、今大輔さんのバイト仲間などを含めて現在 12 名で邁進中のオルタナティブコントチーム。 「悲しいことに僕らは生まれた町の話しか出来ない」をテーマに表現活動を行っており、 2024年3月にバンド編成での活動を開始して以降、バンドが楽しいとのこと。クラブでコントを披露するという活動自体がユニークな松ビリさんですが、そのコントも独創性に満ちています。ユーモラスかつ奇妙、かと思えば日常に根ざしたドラマチックかつ感動的なものまで幅広く、私が”コント”というものに対して抱いていた固定概念を打ち破られるような衝撃を松ビリさんから受けました。先日、Ryota Nakamuraさんが3月にForestlimitにて主催されていた<dopa vol.6>で披露されていた’夢小説’は心を打たれる美しさがあります。他にもyoutubeチャンネルにいくつかコントがアップロードされているので、是非ご覧ください。主催イベントである“存在しない空の色”が象徴するように、コミュニティや活動領域を問わずあらゆる可能性と人々を巻き込んで未知過ぎる活動を展開している松ビリさん。その平和的なバイブスは’everythingthathappened’と相通ずるものがあると思い、今回オファーさせて頂きました。現場でのパフォーマンスが多い松ビリさんですが、今回は映像ということで、どのようなセットを披露してくれるかとても楽しみです。非常にレアな形態の松戸ビリーバーさんを見逃さないでください。
muu…
for sibyl, ちゃんちゃらおかしいズでベースを務めるムカイヤマカエデさんのソロプロジェクト、「muu…」。今回、点灯で初ライブを敢行してくれます!2023年の夏にふと思いついてソロ活動をスタートさせたと言うカエデさん。現在、氏のディスコグラフィとして存在するのは、Soundcloudにひっそりとアップロードされた’Blushing Cat’の一曲のみ。しかし、それが非常に美しく、是非ライブを聴きたいと思いオファーさせて頂きました。部屋でボソボソと歌って録音したらしいですが、夢見心地な甘い子守唄というか、まさにベッドルーム的な情景が浮かぶ曲となっています。そしてそれは、for sibyl, ちゃんちゃらおかしいズの元気溌剌な音楽性とは非常に対照的で、バンドでは見られない氏の側面が深掘りされているということがソロプロジェクトという活動形態自体の面白さを象徴しているように思います。‘Blushing Cat’を始め、一日の終わりに聴けたら何とロマンチックな音楽だろうと思い、今回は初ライブながらにしてトリでパフォーマンスを披露して頂きます。氏の唄に包まれて眠って下さいzzz..
nemko cvr
謎存在、nemko cvr。点灯の過去回に来場してくれていたことから存在を知り、Soundcloud上にぽつんとupされていたdemo (w/ silk na)を聴きつつSNSなどを見て、何となく存在が気になってオファーさせて頂きました。今回が初DJとなります。殆ど何も情報が無く、分かりやすいキャプションも氏は放棄しているため説明できることが限られますが、プレイリストに選出した楽曲(powiey² – ‘firefly’)からはディガーっぷりが垣間見えます。アー写からも、清廉な電子音の粒子を纏ってるイメージが何となく窺える…? 初DJでは何を見せてくれるのか、まあ見ればわかるでしょう、それいけ、nemko cvr +*.・♪
WaTANAB£.
北海道出身、現在は東京在住のWaTANAB£.さんが点灯に登場。今回、無理を押してわざわざ北海道まで来てくれてパフォーマンスを披露してくれることになりました泣。初ライブです!!2023年7月に札幌で開催されたthe hatchさん主催イベント<THE JUSTICE>で衝撃を受け、音楽制作を始めたWaTANAB£.さん。同時期にインストールしたsoundcloudでシューゲイズ、ブレイクコア、アンビエント等を雑多に摂取し、それらの影響を楽曲にアウトプットしています。荒削り…というかもはや削っていない岩石そのものを投げつけられているかのようなラフ感が気持ちいいです。Soundcloudにアップされている’L__E(激情) – 2023.11/29 15:40’の切れ味鋭いギターリフとシャウトが最高。’無題 (faet_山田)’も気怠さを感じさせる美しい小品だと思います。「未完成でうるさい私の音楽。表現できる世界は狭いけれど自分が今感じているもの全て。」視野狭窄とか自己中とか、それがどうした。“Ⓜ︎Eʇʇ🅰️刺𝕾𝖍𝖎 music”を聴きに来て!
Holiday Lim
ウェブサイト「everythingthathappened」のオーナー、Holiday Limさんが今回のフライヤーを制作してくれました。現在ニューヨーク在住のHoliday Limさんは、Sarah Wongさんと共に設立したオリジナル文具を製作する会社、「Seasons Guide Co., Ltd」の共同経営者です。オリジナル文具の一つである「Seasons Guide」はウェブサイトで販売されているほか、オーストラリアのメルボルンを拠点とするレーベル「Daisart」(founded by J)などを通じて販売されています。また、氏はオンライン・レーベルであり不定形集団でもある「Lynn」のメンバーの一人でもあり、とても多面的な方です。私は氏が2019年から公開しているカレンダーのようなサイト「everythingthathappened」が大好きで、今回のインスピレーションの源になりました。シンプルで愛らしいデザイン、気まぐれにアップロードされた写真や音源、「Day activity」と「Day quality」……。なんという美しさでしょうか。Holiday Limさんにとって、ソーシャルメディアのプロフィールは窓のようなもので、ウェブサイトは部屋のようなものとのこと。氏は日々の成果物を自由に飾り付け、展示できるサイトを求めていたところ、友人のElliott Costさんの協力を得て、このサイトが誕生しました。カレンダーのサイトは(稀に)毎日更新されています。氏は今回のイベントのために、シンプルで美しいフライヤーを提供してくれました。「everythingthathappened」の印象やイメージを拡張したいという私の意図を彼女が理解してくれていると感じ、嬉しかったです。
http://everythingthathappened.today/
おわりに
ということで、今回も全員気になる人揃いでお届け。サイトの穏やかなイメージに沿いつつも、かなり降り幅の大きい内容で、とても楽しいと思います。是非どなたでもお越しください!宜しくお願いします。
点灯
2024.6.4(Tue) 19:00 START
¥2,400
AT PLASTIC THEATER
bb.bulan
Fuwa Kei
Iichiro Taya
松戸ビリーバー (video)
muu…
nemko cvr
rin
WaTANAB£.
FLYER: pajamas
Plastic Theater…〒064-0805 北海道札幌市中央区南5条西1丁目1−23、1-1-23, Minami5jo nishi, Chuo-ku Sapporo-shi, Hokkaido, 064-0805, Japan
category:NEWS
tags:点灯
2024/06/28
7/9 PLASTIC THEATER 札幌Plastic Theaterで開催されている〈点灯〉の第6回目が7月9日(火)に開催。 Liveアクトに滝沢朋恵を迎え、Chisei、きのぴお、mostin fantasy、ノノチャンネルがDJを担当。萌Sabetsuとtirucoによるスクリーニング作品の上映も行われる。フライヤーは今回DJも行うChisei Kobayashiが制作した。出演者一同が最近のフェイバリット曲を選んだプレイリストも公開。 +*.出演者紹介・♪ Chisei Kobayashi 札幌を拠点に活動されているアーティスト、Chisei Kobayashiさん。今回フライヤーを制作して頂いた上、初DJも敢行してくれます。遠くから聞こえてくる音楽や会話、目がピントを合わせる前の滲んだ視界など、普段気に留めない気配をそのまま表現したかのような淡いドローイングが素晴らしいです。先日個人的に足を運んだ個展「桜桃の味」にて、音楽もお好きであることを知り、DJとフライヤーでオファーしましたが、快諾して頂けて最高!ベルギーの<stroom tv>からリリースされたwist (evia + tibslc)さんのアルバム「eleventh hour」のカヴァーアートも手掛けられていて、それも非常に美しかったです。活動領域が広がってきた今このタイミングでの初DJを観てみたい。ドローイングする時の感覚でDJを行ってくれるとのこと!必見です。 https://linktr.ee/chisei.co きのぴお きのぴおさん!ACID ROOMにてNoëlさんが主催されている<RED FLASH>でもブチかましている氏が点灯に登場です。以前サンクラにupされていたmixがトランスとasmr音の交わるような質感で美しく、今回オファーさせて頂きました!最近はがらりと方向性を変え、先日の”imu” (hosted by 夏至 & もふもふパニック)ではハウスやテクノを中心としたセットを披露してきたのだから驚きです。気持ちの良い音楽をかけてくれるとのことですが、今回は何を見せてくれるのか?必見! https://www.instagram.com/ishi__.ao0 萌Sabetsu (video) 萌Sabetsuさん!楽曲、個人サイト、ブログなど、それらの全てがインターネットの深淵を覗いてしまったような、ディープで不思議な感覚に溢れていて素晴らしいです。具体と抽象の間を行き来する、掴みどころの無さ。氏のようなまだ見ぬ逸材が身近なところにいるのかなと思うとワクワクします。別名義の「ゆに室」では良質なブートレグを量産しており、<Lost Frog Production>のコンピレーション「CAR CRASH AND SIREN」にも参加されています!今回は諸事情で映像での出演となりますが、youtubeの個人チャンネルにポストされている自作mvも不思議な仕上がりで、期待が膨らみます!最後に、ご本人による自己紹介をお読みください。 (本人による自己紹介) 萌Sabetsuです、改めて宜しくお願いします! 尻尾を撫でてください♪ 体の節々を撫でて! 星が集まってきてヤバイ https://moesabetsu.bandcamp.com/album/- ノノチャンネル ノノチャンネルさん!サウンドクラウドを漁っていたところ、かなり瑞々しくフレッシュなmixを発見し、お誘いしました。asmr的なキラキラ感とハイパーポップ以降のフワフワとした音が重なる選曲は初夏に入った今こそ聴きたい!水のイメージを纏ったインスタが印象的ですが、同時に枠に収まらないぶっ飛んだユーモアも感じるような不思議な方だと思います。現場では初めてのDJ、ぜひ見てください! 滝沢朋恵 滝沢朋恵さん!言葉と歌唱とギターの音色が渾然一体となって流れていくような音楽というか、深夜、真っ白な砂漠で一筋の風が吹くような情景が個人的に喚起されます。唄という表現は、作り手の思いが歌詞(言葉)という形でパッケージングされるという点で、ある意味具体性の強いものであると感じますが、滝沢さんは歌詞にならず失われていく意味のようなものにまで繊細に思いを馳せていて、優しさを感じる方です。先日開催されたサロンタレ目でのmmm(ミーマイモー)さんとのツーマンも素晴らしかったですし、別名義”tachyon(タキオン)”としてMCビル風さんとの新作「TOP SPEED!!!」がイベント翌日の7月10日にリリースされるということで、より多彩な活動に拍車がかかっている滝沢さん。昨年12月に<HEADZ>からリリースされた最新作’AMBIGRAM’は過去作の中でも最も多彩な音に溢れている作品ではないかと思います。ニューカマーも多い今回、本当にこの並びの中で見られるのが感激すぎる、、ありがとうございます、是非お越し下さい! tiruco(video) tirucoさん!写真、ノイズ、映像、パフォーマンスなど様々なメディアを用いて、都市や夢、意識以前の記憶などをテーマに制作活動を行っている方です。現在は東京在住とのことです。静謐で情感豊かな氏の写真が、私は本当に大好きで。東京の写真も故郷の写真も、ほろ苦い味わいを個人的に感じています。数は少ないもののSNSには映像もポストされていて、存在が非常に気になったため今回は映像出演でオファーさせて頂きました。前回出演してくれたWaTANAB£.さんとはご友人の関係にあります。果たしてどんな作品を見せてくれるのか。滅茶苦茶楽しみです。 https://www.instagram.com/tiruco_1 おわりに 今回は主催のmostin fantasyもDJをします。 全員が同じ方向を向くわけではなくそれぞれが好きなことをしているのに、それで自然と調和が生まれているような状態が個人的に理想だと思っています。そして、誰にでも表現の場や可能性は眠っていると信じています!是非お越しください。宜しくお願い致します。 点灯 2024.7.9(Tue) 19:00 START ¥2,200 AT PLASTIC THEATER Chisei きのぴお 萌Sabetsu (video) mostin fantasy ノノチャンネル 滝沢朋恵 tiruco (video) FLYER: Chisei Kobayashi Plastic Theater…〒064-0805 北海道札幌市中央区南5条西1丁目1−23、1-1-23, Minami5jo nishi, Chuo-ku Sapporo-shi, Hokkaido, 064-0805, Japan
2024/01/10
2/6 札幌Plastic Theater 2月6日(火)19時、mostin fantasyによるイベント「点灯」の第一回目が札幌Plastic Theaterにて開催。 初回ではdreamweaverの映像出演に加え、mareno!が初めて札幌に降り立ち、現地でパフォーマンスを披露。この2組に呼応するように、夏至、maofumin、mostin fantasy、惣菜部門が出演する。フライヤーはLuna Lalich (ex. Lunafreya)が制作した。 ・・・ 出演者紹介 ・・・ この度「点灯」というイベントを開催させて頂きます。主観を交えつつイベント出演者の皆様をご紹介します。また、「出演者の方々の作品 + それぞれのフェイバリット(2,3曲)」をまとめたプレイリストを作成しました。プレイリストの音源を聴きながら読んでみて下さい。 dreamweaver アパレル、映像、音楽など、多面的に表現活動を行いながら、そのどれもが他に類を見ない唯一無二の存在。日本のカルチャーも含むあらゆる表現を存分に吸収して構築された美学が多くの人々に支持を受ける一方で、未だ氏の全貌は明らかになっていません。そこが氏に惹かれてやまない理由の一つです。 コロナ禍初期にリリースされたアルバム「Cloud 9」は、サーバーの中で深く微睡むような、氏の世界観が前面に広がった傑作でした。特に、収録曲である「hidden by light」を一度は耳にしたことのある方も多いのではないでしょうか。そして昨年に最新アルバム「BLUE GARDEN」をリリースしたことも大きなトピックでした。「future perfect ft. botanical anomaly」を筆頭に、波が優しく身体を包んでくれるかのような作品です。 かつては東京に住んでいた時期があり、日本のコレクティブ「xpeed」とも交流が深いdwさん。また、フライヤーを担当してくれたLuna Lalichさんとは何度も作品を共作しています。今回現地出演してくれるmareno!さんは長らくdwさんのファンで、かねてより曲をご愛聴されてきた模様。そんなdwさんとmareno!さんの名前が同じラインナップに並ぶのを見てみたかったというのが、今回のイベントを企画した大きな動機の一つでもあります。そして、dwさんの豊かなアウトプットを感じるにはスクリーニング出演が適しているはず。未公開曲を含めたエクスクルーシブ・セット。氏の描く夢の中へとダイヴしてください。 blue garden dreamweaver 夏至 昨年の「AVYSS CORE」(at TWLV)で突如DJデビューを果たし、初DJとは思えないプレイで大いに会場を沸かせた新進気鋭のDJ、夏至さん。氏が久方ぶりにDJをセットします! ipodで好きな曲をポツポツと買っていただけだった中学時代を経て、高校時代にノイズやシューゲイズを通じて音楽に開眼。音楽ライターの投稿を読んだり、garagebandで密かにノイズ音楽を制作した経験を通して音楽が好きになっていったそう。ふとしたきっかけでSoundcloudをインストールしてからは、lilbesh ramkoさんやvqさんなどの音楽にどハマり。今ではスピード感のあるディグを重ねています。 さらに、札幌在住ながらにして「第四の道」, 「バビフェス」, そしてお馴染み「K/A/T/O MASSACRE」などの今を彩るエッジーなパーティに軒並み現地へと足を運びつつ、地元札幌のイベントにも足繁く通って様々な音楽を貪欲に吸収。全方位的に伸びる音楽的興味は現行ユースシーンのムードを的確に捉えつつ、それ以上の何かを提供してくれるはず。 1人で黙々とディグを重ねてDJに強く興味を持ちつつも動き出せずにいた矢先、「AVYSS CORE」へのオファーが掛かって突如DJとしてデビュー。終始バンガーをプレイし倒して、フロアをTWLVごと爆発させました。 イベントとして音楽に我を忘れて没頭したいと考えたときに、夏至さんのDJingは今回不可欠だと考えました。また、今回スクリーニング出演となるdreamweaverとの化学反応も期待できそうです。そして、オファー後に知りましたが、実は高校時代にmareno!さんの曲をsoundcloudで愛聴していたとのこと!その点も含めて今回の出演はまさに必然と言えるでしょう。初期衝動溢れるDJingを体感してください!なお現在1st mixを製作中とのことです!*☆.. https://www.instagram.com/111000111xuan/ maofumin 先端ディガー達から密かに注目を浴びていたSSW・maofumin。2年のブランクを経て、氏がこのイベントで復活してくれます! 元々は札幌で5年間程シンセサイザーを演奏し、バンド活動を行っていたmaofuminさん。脱退後はソロでライブ活動を行っていました。お子さんが生まれてからも時間の合間を縫っていくつかの曲を制作し、サウンドクラウドにポスト。奇妙なリズム、そしてふと垣間見える人生の悲喜交々がごっちゃになったような楽曲群は、地元である札幌を飛び越えて全国から密かな評価を受けていました。mareno!さんの別名義”Poyon”のような遊び心をも感じる音楽性です。私も隠れファンの一人でしたが、まさか対面でLiveを鑑賞できるとは思っていませんでした。とても嬉しいです! 氏の表現の核として存在しているのは「鬱」と「インターネット」。人生を通してこの二つと並走し、親になってからは周りにも弱音を吐けずに生きてきたmaofuminさんは、時には躁鬱もアルコールで押し流しながら楽曲をインターネットの海に放流しています。一人の人間として人生に翻弄されるようなリアルさと、そこから生まれる逞しさや脆さが氏の楽曲に深みを与えているように思います。そんなmaofuminさんの現在地点を、現場で是非受け取って頂きたいです。 mareno! 関西在住、星の生んだアーティスト・mareno!さんが初来札し、現地でパフォーマンスを披露してくれます。ギターとトラップの蜜月を体現するような曲を作るSSWであり、serah traxの片割れでもあるなど、様々な側面を持つ氏を簡単に形容することは非常に難しいです。 12歳の頃からギタリストとして活動を開始し、著名なギタリストであるJeff Beckを敬愛しているというバックグラウンドを持つmareno!さん。年齢こそお若い方ですが、その作品には時を越えて人の心を打つような普遍性があります。一つの音楽として筆舌に尽くしがたいほど非常に新鮮でありながら、その中にあるのは非常に素朴で、ささやかな人生の喜びのようなものです。氏のブログの言葉を借りるなら、水たまりをブーツで跳ねまわったり、居眠り、子守歌、誕生日etc……。氏の周囲の人々に対するあたたかな人間性や、確かな人生観が作品の最奥に存在しているからこそああいった曲が作れるのではないかと私は思います。Kenjiさん主催のmixシリーズ「blue xp」に提供されたmix「Infinity Matanity」を聴けば、そんなmareno!さんのスケール感が伝わるはず。必聴です。 私が初めてイベントを主催した際にmareno!さんにファーストコンタクトを取って、そこから早2年が経ちました。昨年の夏、Kenjiさんのお力もあり「memoir」第三回目でようやくお会いすることが出来ましたが、その時のmareno!さんのパフォーマンスこそがまさに私のオールタイムベストの一つとなりました。あらゆる語彙を剥奪されるほどの衝撃を受けました。 昨年12月にひっそりとリリースされた最新EP「FIRE BY MARENO」も、「上海」を筆頭に様々なアイデアと記憶が星々と共に爆発したような傑作になっていて、本当に素晴らしいです。是非チェックして下さい。mareno!さんは前から「さっぽろ雪まつり」に興味があったらしく、それならばと期間中にイベントを企画させて頂き、今回現地に招聘する流れとなりました。今回は一体どんなパフォーマンスを見せてくれるのか、今からとても楽しみです。 札幌で氏のパフォーマンスを観れる機会は殆どありませんし、いつ訪れるかわからない二度目を期待しないで欲しいです。あなたの人間性や、あなたがどのコミュニティに居るだとか、それらは一切関係ありません。もし何らかの表現が好きなのであれば、絶対にmareno!さんに逢いに来てほしいと切に思います。 FIRE BY MARENO mareno! 惣菜部門 本当に知る人ぞ知る注目&謎コンポーザー・惣菜部門がまさかのイベント出演を果たします(フードの出店ではありません)。 soundcloud上にポストされた愛らしい楽曲がごく一部の方々の間で話題を呼んでいた氏ですが、つい先日まで長らくアカウントを消去されており、沈黙状態にありました。しかし今回、maofuminさんとの繋がりでコンタクトを取ることに成功。対面で会える距離に居らっしゃったことも驚きでしたが、今回初ライブを披露してくれます!氏を初めて知る方は、まず「神聖コンビニ」や「お菓子の歌」などの楽曲を聴いてみてください。ほのぼのとした柔らかい伴奏と、日々の気づきを綴ったハッとさせられるような歌詞に、確かな温度を感じるはずです。 ピアノ、ギター、ベースに慣れ親しみながら成長し、高校生の時に音楽制作を開始した惣菜部門さん。そんな氏のルーツは、若干意外なことに”邦ロック”にあります。ヤバイTシャツ屋さん(バンド)所属、ありぼぼさんの別プロジェクト・にゅうろんの音楽は、楽曲制作を開始する大きなきっかけとなったのだそう。他にも耳中華さん、今回共演するmaofuminさん、そして同じく同郷で大躍進中のユニット・lausbubさんらの音楽性に多大な影響を受けて現在の氏の音楽性が構築されました。 「自分の素直な感情を、音楽で表現することが楽しい」と気づいた氏は、現在も気が向いた時に楽曲を制作する生活を送っています。その肩の力の抜けた音楽には、奇妙なノスタルジーと新しさが同居しています。大きなポテンシャルを感じさせながらも、ほぼほぼ未知数である氏の初ライブを是非目撃してください! Luna Lalich そして今回、Luna Lalich (ex. Lunafreya)さんにフライヤーを依頼しました。コンポーザーとして、これまでにbandcamp上で「New Aegis」(Album), 「Guilty Idol」(EP), 「For Eternity」(Single)をリリース。夜明け前の浜辺を疾走し、その静寂を切り裂くかのような天上の音楽です。また、”butterfly”を筆頭にdwさんと何度も共作をしており、そのどれもが素晴らしいものばかり。最近ではsoundcloud上で複数の曲のリリースを重ねていますが、以前よりも大胆に用いられているサンプリングと氏が演奏する抒情的なピアノの旋律が衝突し、「静/動」を超えた、まるで空を飛ぶ水竜を追いかけるような音楽(個人的にそう思う)へと進化を遂げております。新曲「Summer Walker Remix True Final」が本当に美しいので、是非聴いてほしいです。 また、particle.fmにて自身の番組「Radiant
2024/02/13
3月5日 札幌Plastic Theater 3月5日(火)、札幌・Plastic Theaterにてmostin fantasy主催のイベント<点灯>の第二回目が開催。 昨年woopheadclrms主宰の<Ukiuki Atama>から傑作EPをリリースしたナースのお仕事44クールと、日記的創作の遊園地<Next Year’s Snow>を主宰するOcta Möbius Sheffnerが映像で出演する。 現場では死没、KiRi RosE、御除霊乳房、cvel、本物が出演し、loli主語とtogによるユニットのdrone dogが初めてのVJを担当する。 フライヤーイラストはLunaticBinko。どこか不安を感じてしまう世界観の中に存在する彩度が高いキャラクターのイラストを多数制作している。Windowsのペイントツールから創り出される彼女たちは何を考えて生きているのだろうか。 子どもで居続けたい自分を客観的に見つめているからこそ生まれる苦しさ、子どもの頃の自らの感覚も大人になるべきである痛みも両方を抱えて生きていくアーティスト9組が集結。音楽だけではなく、それに付随する刹那的な衝動も長い間燻らせてきた感情もぜひ現地で見届けてほしい。 開催に際して、出演者の好きな動画で構成されたyoutubeプレイリストも公開されている。 また、本イベントの前日3/4(月)には、同じくPlastic Theaterにて出演者である本物が主催する<大日如来>の第二章が開催される。mostin fantasyと本物に加え、点灯Ⅰにも出演したmaofumin, そしてDOG NOISE, KASAHARACORE with friends, mond_szk, uchuj1n, ひじちゃん, 希死だsorry, EBI, kamisonがDJで出演。 大日如来とは、札幌の若手実力派アーティストが集いそれぞれの境地を目指す究極系リアリティショー。点灯Ⅱと両方参加することで、より深層へと潜ることができるだろう。 あなたは自分をこどもの中に区分して生きていますか?それともおとなのふりをして生きていますか? 最後にこどもの頃のじぶんと対話したのはいつなんだろう。おとなの自分の後ろに隠れて怯えていたり隠れていたりして、自分のことを教えてくれたりなんてことはないのだろうか。純粋無垢なこどもの頃の自分なんてもうどこにもいないのだと思う。 昔の自分はこどもの頃のことを教えてくれなくても、ぼくはこどもの頃の自分の面影を追い続けている。 床に落としてしまい、衝撃で鳴ったメロディを最期に鳴らなくなってしまったオルゴールに物質としての死、壊してしまったこと。もう二度と聴くことのできない悲しみを理解してたくさん泣いたときに口の中がしょっぱかった感覚をずっと忘れられない。 泣いた記憶と楽しかったときの記憶が混ざり合い、ぼんやりとしか思い出せない。考えるだけで泣いてしまいそうになる。 幼少期のうれしい記憶とかなしい記憶、どっちが鮮明なのだろう。 児戯性とは:子供のように朗らかで感情に深みがないこと。小さな子供の感情や行動を思い浮かべる。幼児退行。 客観性はそれを他者の視点から眺めるということ。 大人になるにつれ、子供らしさを捨てて大人としての振る舞いを急に周囲から求められる。 ぼくは大人になっても子供としての自分をどうしてもなくしたくなくて、それが許されないことも全部わかっている。 子供として扱われるべき時期にぼくは小難しいことを考え続けた。大人でも考えないような哲学的なことを。 その結果、ぼくは子供になることができない数年間があった。 今でも子供だと思い込み、そう振舞っているけれどぼくは大人にならなきゃいけないらしい。 そういうくるしみはみんなにあると信じたい。 いまは大人にならなくていいし、子供のような衝動性も音楽も叫びたくなるたくさんの感情も全部を享受したい。 大人になりきれないくるしみも、子供でいたいきもちも全部をたいせつに。割り切れないものも純粋さも痛みも全部抱きしめて。 text by asagi neluna 点灯 2024.3.5(Tue) Open: 19:00, Start: 19:30 ¥2,200 at Plastic Theater ※予約(3/3締切)で1ドリンク無料 ナースのお仕事44クール (video) 死没 drone dog (tog + loli主語, VJ) KiRi RosE 御除霊乳房 cvel Octa Möbius Sheffner (video) 本物 Flyer: LunaticBinko 大日如来 第二章 3/4(月) OPEN 18:00 @札幌 PLASTIC THEATER 入場 1,000円 大日如来は、札幌の若手実力派アーティストが集いそれぞれの境地を目指す究極系リアリティショーです。 主催:C.M.P. CREW 【出演者】 DOG NOISE mostin fantasy KASAHARACORE with friends maofumin mond_szk uchuj1n ひじちゃん 希死だsorry C.M.P.
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