2024/04/24
キーボードは囁き、物語はマウスが決める
Jesse Osborne-LanthierとAsael Richard-Robitailleの共同プロジェクト、Orchestrollは、現代エレクトロニック・ミュージックへの大胆で多面的なアプローチを体現している。Bernardino Femminielli、Marie Davidson、Feu St-Antoineのようなアーティストのプロデュースとエンジニアリングの深いバックグラウンドを持つこのデュオは、自由な音の探求を楽しんでいる。Orchestrollとしての仕事は、クライアント主導のプロジェクトの制約を超越し、無限のサウンドパレットを駆使して、挑戦的であると同時にユニークなサウンドを生み出す。
スタジオとしてのOrchestrollは、職人的テクニックと直感をシームレスに融合させている。EDM、ポップ、ロック、ミュージック・コンクリート、ニューエイジ、民族音楽、アンビエント、オーケストラ、そして常に存在するクラブの鼓動などの要素が、思いがけない形で融合している。 彼らの音楽は、前衛と最先端が衝突するような、技術的な厳しさと陽気な実験の交差点という、深遠な二面性を反映している。
2人の活動は、Editions Appærentの共同設立者としての役割にも及んでいる。Will BallantyneとPierre Guerineauとともに運営するこのレーベルは、Sharp Veins、God’s Mom、Anna Arrobas、Lash、Alex Zhang Hungtai、MSYLMA、ISMAEL、belaといったアーティストの作品をリリースしている。また、サウンド・デザイナーとして、Native InstrumentsのAbsynth、Massive X、Pharlight、ArturiaのPigmentsなど、業界標準のプラグインにプリセット、トレーラー・ミュージック、デモ・サウンドを提供している。
Orchestrollは、著名な会場やイベントでの刺激的なエレクトロ・アコースティック・パフォーマンスを通して、異質な環境をシームレスにナビゲートする。知的で挑発的、そして遊び心にあふれた不遜な彼らの変幻自在のオーラル・アイデンティティーは、大聖堂の神聖なホールでも、地下クラブやスクワットの生々しいセメントの檻の中でも、同じように共鳴する。
『Hyperwide Lustre』は、擬似皮肉完全不遜、スペクトラル・ダンス・ミュージックとアヴァン・クラシックのハイブリッド。サイケデリックでシネマティック、それでいて軽妙な華やかさで宝石をちりばめる。愛すべきシンセとゴーストパーカッションがホールが駆け巡る。揺れ動く砂の下に垣間見える迷宮のように、Orchestrollは不可解でありながら妙に親しみを感じるアルバムを作り上げた。これは遊び心に満ちた、特異な不安の領域。操り人形の制御を失った2人の人形師。キーボードは囁き、物語はマウスが決める。
Orchestroll – Hyperwide Lustre
Label : Garmo
Release date : April 19 2024
https://orchestroll.bandcamp.com/album/hyperwide-lustre-2
Tracklist
1. Creedtype Alive
2. Vite-Saignée
3. Smoke Blue
4. Keyclap
5. Piano Sentinel
6. Flatliquid
7. Succubus Ripcord
category:NEWS
2018/11/19
新興レーベルIntelligent Modelsより 来年〈UIQ〉から1stアルバムをリリースするNkisi、現在SRSのクラウドファンディング中のAngel-Hoと共にNONの共同設立者であるChino Amobiがニューレーベル〈Intelligent Models〉を立ち上げた。その〈Intelligent Models〉からオークランド拠点のDÆMONがデビューアルバム『ÆOS』をリリースする。 DÆMONはオークランドを拠点にするJahsiri Asabi-Shakirのプロジェクト。エレクトロニックとヒップホップが溶け合った今作のトータルプロデュースはJÆCE、マスタリングはJesse Osborne-Lanthier、カバーのビジュアルにはSwan MeatのニューEP『TAME』を手がけたS.A Mayerも関わっている。アルバムから先行で「ONME」のMVが公開。
2022/04/21
ボーカルSøren Holmの自殺から約1年 ヴォーカリストSøren Holmの死から約一年。Lissがデビューアルバム『I Guess Nothing Will Be The Same』のリリースを発表。アルバムから2つの新曲「Country Fuckboy」「Exist」をMVと共に公開。 「何が起こったのか話すのは難しい。Sørenは自殺で命を落としました。彼は数年前から精神的に苦しんでいましたが、彼の死は周囲の人々にとって大きなショックでした。私たちはまだ何が起こったのか理解することができません。Sørenはとても愛情深く、他人のことをよく気にかける人でしたし、辛いときにはいつも彼を頼りにしていました。彼は、夢見るような最高の友達でした。私たちは毎日彼に会いたいと思っていますし、彼がどんな気持ちだったのかを教えてくれていたら、私たちは彼を助けることができたのにと思います。自殺は、残された人にとって何とも言えない辛いものです。愛する人をそのように失うことは、決して乗り越えられるものではありません。一生抱えて生きていかなければならないものなのです。」 「昨年の春、Sørenが亡くなる前、私たちはリリースに向けてレコードを完成させたところでした。7年前にLissを始めてから、デビュー・アルバムの制作はずっと続いていました。Sørenの家族の祝福と励ましを受け、そこから数ヶ月間で、その音楽を皆さんと分かち合うことを決めました。これらの曲は、私たちが長年取り組んできたものであり、Lissを始めたときからリリースすることを夢見ていたものです。Sørenは私たちが一緒に作ったものをとても誇りに思ってくれていて、音楽に生命と魂を注いでくれました。それは永遠に生き続けるでしょう。」 Liss – I Guess Nothing Will Be The Same Label : Escho / In Real Life Release date : 10 June 2022 Format : LP / Digital Pre-order : https://linktr.ee/liss.music Tracklist 1. Country Fuckboy 2. Nobody Really Cares 3. Sure 4. We’re Toxic 5. Boys In Movies (feat. Nilüfer Yanya) 6. We Made It 7. Exist 8. Dead Flower 9.
2020/05/22
Houndstoothとサイン 2014年に〈Janus〉からリリースされた『Damsel In Distress』や、その存在を世界的広げた2015年〈Tri Angle〉からの『Heterocetera』などで知られるベルリンのダークヴォーグプロデューサーLoticが2018年のデビューアルバム『Power』以来となる新曲「Burn A Print」をリリース。 昨年、WWWのハロウィンパーティーで初来日を果たしたLotic、古巣であるレーベル〈Tri Angle〉が先日閉鎖し、新たにロンドンの〈Houndstooth〉とサイン。初期のクラブミュージックプロデューサーから、シンガーとしての才能をさらに開花させている。 stream : http://hndsth.lnk.to/LOTIC
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