2024/04/17
KAOMOZIより
ミニマルに都市を想像する。個人的だが同時に政治的でもあると感じる日々の生活の中で、時折見え隠れする希望と絶望。矛盾するものが同時に空間に存在することの奇妙さ、そうした奇妙さのうねりの中に身を置く違和感と、どうしようもなさ。うるさく楽しげな日々は続いていく。いつかまだ見ぬ「君」 に出会う。
トラックメイカー・&&moreが1st EPのテーマに選んだのは自分と都市との関係だった。感染症、不況、既存のシステムの崩壊、世の中が大きく変動する不安定な時期に多感な時代を過ごした世代から見た東京は、様々なアンビバレンスと要素が交錯する混沌と人の影だった。内製的なElectronicサウンドが、ほんの少しの躊躇いをもってリスナーの生活にアクセスする。
ビジュアルにはモデルの曖寧を起用し、≪KAOMOZI≫オーナーの駒澤零が撮影を担当。ポップな色合いの中で撮られた写真や映像たちは、生活感とふんわりとした未来への手触りを予期させる。
&&more – そこに住むあなたへ
Label : KAOMOZI
Release date : April 17 2024
Bandcamp : https://kaomozi.bandcamp.com/album/–76
Stream : https://linkcloud.mu/581e6d21
Tracklist
1. 観光案内所
2. 東京より
3. ある横断歩道 (interlude)
4. 銀
category:NEWS
tags:&&more
2024/07/07
生活と理想の板挟み トラックメイカー・ラッパーとして活動するigaの2nd EP『BLUESKYFISH』が〈KAOMOZI〉よりリリース。 ニコチン、カフェイン、翼、夢、電車。ありふれた日常の風景のなかでどうしようもない気持ちになる自分と、かといってすぐに追いつけるわけでもないやるせなさ。愛している人には会えないし、ぼんやりとした心苦しさの中で、少しずつ目の前のことをやっていくしかない。嫉妬はあるけど、アニメの中のボーイミーツガールを見ていれば少しだけ大丈夫なような気もする。 生活と理想の板挟みになる毎日を朴訥にリリックに落とし込むigaのソングライティングは、リスナーの生活に寄り添いながらも、ほんの少し前へと進むための推進力をもって立ち現れる。ジャケットは〈KAOMOZI〉オーナーの駒澤零が描いたドローイングを使用してiga自身がコラージュを制作。既に発表となっている7/29開催のイベント「TACHISM vol.4」にて、igaのリリースライブが控えているほか、リリースを記念したZINEが発売される予定。 iga – BLUESKYFISH Label : KAOMOZI Release date : July 7 2024 https://big-up.style/cwhWDF8Cqj https://kaomozi.bandcamp.com/album/blueskyfish 1. Nikes 2. pallet 3. shikinami 4. olddays 5. true tears 6. 果て
2022/10/11
日々の生活の中で自身を内観した時の乖離的な感覚 東京を拠点に活動するアーティスト/シンガーのSARIがニューシングル「Jeopardy」をリリース。 RPGゲームにインスパイアされたウェットなサウンドは、栄免建設によるもので、SARIとは初めての共作。日々の生活の中で自身を内観した時の乖離的な感覚を表現している。ジャケットはIzumi Kurahayashi、コスチュームはminamiが手掛けた。 SARI – Jeopardy Release date : 10 October 2022 Stream : https://linkco.re/Abs1HdFs
2023/04/07
無条件の壮大さと狂喜の賛歌 “Symchtchonia”(シンンクトニア) は、古代ギリシャ語の συμ-シン(共に)とχθών- クトニア(大地・土)から派生した言葉。哲学者のDonna J. Harawayによる造語で「地上のものが一緒になること」を意味する。 またポストアントロポセンに関する芸術的実践、想像力、理論的言説の交差に興味を持つ人々の集いの場として作ったDiscordサーバーの名前でもある:https://discord.com/invite/yfM3b3YJ4p MIRA新伝統が〈Subtext Recordings〉から昨年リリースされたEP『Noumenal Eggs』は、資本主義やエントロピックのカタストロフィーの概念をめぐる音と映像の理論フィクションを探求した。その後の「Symchthonia」は独立したシングルリリースであり、Donna J. Harawayが「Camille Stories」で述べた、未来の地球上の生命体による共生コミュニティに対する無条件の壮大さと狂喜の賛歌。 「Camille Stories」でDonna J. Harawayが描いた、あらゆる性別や民族の人間のグループが、絶滅に直面している種と直接的、共生的、人工的に強化された共依存関係を築くことによって、来るべき世界を生き残るというもの。 この短い賛美歌は、恍惚とした逃避行や奢ったディストピアではなく、私たちの現実に根ざしたものにしたかったので、作曲は都市のフィールドレコーディングと合成サウンドデザインの間でバランスをとっている。指数関数的なリズム、吠えるような声、牧歌的なインストゥルメンタルが、溢れかえる下水道の中で戦い、やがて大空に花を咲かせる。 「Symchtchonia」のカバー画像にある錆びたプレートは、2023年2月に開催されたアートフェア「EastEast_Tokyo」で発表したパフォーマンス/インスタレーションから由来したもので、金属製のプレートには、John B.Calhounによる図式が刻まれており、混沌と絶滅に至ったネズミのユートピア実験 “Universe 25” から差し引いた社会構造におけるニーズ、条件、適応の緊張と因果関係を示している。“Universe 25”は、集団主義や平等主義のアプローチに対する反動的な議論として使われることがあまりにも多い。しかし、ここでは、錆びたプレートに植物が刺さっており、ネズミの社会を根絶やしにしたのは、豊富な資源や直接アクセスではなく、生態系の予測不可能性やその多様性から人為的に強制的に隔離されたことかもしれないと示唆している。 MIRA新伝統 – Symchthonia Release date : April 7 2023 Bandcamp : https://mirashindento.bandcamp.com/track/symchthonia
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