2024/04/08
レイヴ好き少年2人による幻想成長物語
──まずは自己紹介をお願いします。
ワイルドなファッション、ファンタジーの世界、ゲーム文化、実験的な音楽を愛する8年来のボーイフレンド、Tyler ShepherdとGannon Baxterによってロサンゼルスで設立されたマンスリーパーティー&フェスティバル〈SUBCULTURE〉です。
──あなた達の歴史を教えてください。どのように始まり、今に至るのか。
元々、誰もプレイしていない音楽を聴くためのスペースと、クレイジーな服を着ても他人に批判されないスペースが必要だったという純粋なニーズから設立されました。私たちは、たとえ一晩であっても、私たちと友人たちがファンタジーの世界で解放される場所を求めていた。最初のパーティーは、実はタコスレストランだったんです。レストランの営業が終わるのを待って、店内に入り、壁一面にファンタジーのバックドロップを吊るし、小道具や照明をセッティングして、一晩中自分たちが映し出したい世界に変えていいった。そうしてるうちに、私たちの集まりを見つけた人たちがファミリーに加わり、コミュニティは、愛に溢れ、創造的で、アーティストや私たちの活動を愛する人々によって盛り上がり、成長し始めたのです。
──パーティーのテーマやコンセプトを聞かせてください。
4月20日のKYUNDESUとのショーでは、東京クラブキッズのニューエイジバイブスと、ロサンゼルスのアンダーグラウンドレイバーたちのニューウェーブを融合させ、何かユニークなものを届けたいと思っています。SUBCULTUREとKYUNDESUは神秘的な呪文を唱え、〈KyunCult〉を召喚します。渋谷のファンタジープレイグラウンドで、アンダーグラウンドの音楽を聴きながら現実逃避するワイルドなカルチャーのために。
──Subcultureはパンデミックによって大きな注目を浴びるようになったように思います。得たものや、または失ったものはありますか?
パンデミックが起こったとき、私たちは全てが終わったと思いました。諦めて、新しい仕事を見つけ、人生をやり直そうとした。でも幸運なことに、親しい友人がオンライン・パーティーを開くというアイデアをくれたんです。当時、私たちはそれほど大きなショーではなかったけれど、それをやってみる価値はあると思った。最初のオンライン・パーティーの後、ある女の子が私たちがやっていることをTikTokで紹介したんだけど、それが300万回以上再生されてスーパーバイラルを起こしたんです。突然、いろんな人が私達のオンライン・ショーに参加する方法を聞いてきて、そこから熱狂が始まりました。いつの間にか、メジャーな音楽系企業やメディアが、私たちの好きなアーティストのリリース・パーティーやデビューを主催してくれるようになり、私たちの夢を後押ししてくれました。このようなことが起こったこと全てに感謝しています。
──クィアフレンドリーな空間を作るために心がけていることはありますか?また、それに伴う課題はありますか?
私たちが世界に発信するSubcultureの声は不真面目なものなんです。大企業でもないし、レイヴが大好きな2人の少年です。バッドヴァイブスは玄関に置いていくべきなんて、一度も言ったことはないけど、皆はそのメッセージを理解してるようです。なぜなら私たちのコミュニティは、シーンに参加したい人なら誰でも歓迎する安全な場所になっているからです。私たちはサブ・ファミリーを愛しています。
──将来のヴィジョンについて聞かせてください。
現在、私たちはロサンゼルスとニューヨーク、そして東京で2回だけショーを開催していますが、私たちのファンは他の多くの都市や国でもこのような安全な空間を望んでいます。理想を言えば、私たちが毎月やっているように、彼らが自分らしくいられる場所を持ち、素晴らしい音楽や新しいアーティストを聴き、ファンタジーを生きることができるように、このイベントを様々な場所で開催できるようにしたいです。
──First, introduce yourself for AVYSS.
We are Subculture, a Los Angeles founded monthly party & festival created by Tyler Shepherd & Gannon Baxter, two boyfriends of 8 years with a love of wild fashion, fantasy realms, video game culture, and experimental music.
──Tell me your story. Please tell me how it all started and how it has come to this point.
Subculture was originally founded purely out of our need for a space to listen to the music nobody was playing, and a space to wear something crazy and not be judged by others. We wanted a place for us and our friends to let loose in a fantasy realm, even if just for one night. Our first party was actually in a Taco Restaurant. We used to wait for the restaurant to finish operating, and then we’d go in there and hang fantasy backdrops all over the walls, set-up props, lighting and turn it into the world we wanted to project for the night. It wasn’t long until others began to discover our gatherings, and they joined the family and our community began to flourish and grow with loving, creative, artists and individuals who loved what we did.
──Do you have a concept or theme for the party?
For our April 20th show with KyunDesu, we wanted to bring the new age vibes of Tokyo Club Kids and merge them with the New Wave of Los Angeles Underground ravers to bring something unique. Subculture & KyunDesu are casting mystical spells, to summon…. the KyunCult. A fantasy playground in Shibuya, for the wild ones to come out and escape reality for the evening listening to the music of the underground that fuels the culture.
──I had seen Subculture Party seem to have received a great deal of attention due to the pandemic. What was gained or lost in the pandemic?
When the pandemic hit, we thought it was all over. We were ready to give up, and try to find new jobs and go on with our lives. Luckily, a close friend of ours gave us the idea of throwing online parties. At the time, we weren’t a very big show, but we thought it was worth a shot. After our first online party, a girl made a TikTok about what we did, and it went SUPER viral with over 3 million views, suddenly everybody was asking how they join this online show and the craziness began. Before we knew it, major Music and Media companies were reaching out to us to host release parties and debuts for some of our favorite artists and it really kick-started our dreams. We’re so grateful. for everything and how it happened.
──Is there anything you try to do to create a queer friendly space? And are there any challenges that come with it?
The Subculture voice, that we cast out into the world, is an un-serious one. We’re not a mega corporation, we’re just two boys with a love for raving. Bad vibes need to be left at the door, we’ve never exclusively said that, but it seems like our following understood the message because our community has become such a welcoming safe space for anybody who wants to join the scene. We love our Sub Family!!
──Tell me about your vision for the future.
Currently, we only throw shows in Los Angeles, New York, and now Tokyo 2 times; but our following really wants a safe space like this in many other cities and countries. Ideally, we hope to be able to bring this to many different places so that they can have somewhere to be themselves, listen to awesome music and new artists, and live their fantasies like we do every month. 🙂
Gannon Baxter & Tyler Shepherd
category:FEATURE
tags:Subculture
2024/03/18
ベッドルームの外へ “HEAVEN”のメンバー。 2018年に音楽活動をスタートし、2019年にソロプロジェクトLil Soft Tennisとして活動を開始。昨年にはアルバム『i have a wing』をリリースし、ジャンルやシーンの垣根を越えてさらなる飛躍を見せた。今年5月には〈POP YOURS〉への出演も決定するなど、インディーなサウンドからの影響を色濃く残しながらもオーバーグラウンドな領域へと歩を進める稀有な存在だ。 今回、クリエイター向けPCブランド〈raytrek〉を使用した10分間での音楽制作動画〈10min DTM powered by raytrek〉の収録へ参加。大きな飛躍を感じさせる彼のオルタナティブ観、今まさに抱えている希望や葛藤、さまざまな心情に迫った。 TEXT : NordOst 情報提供:サードウェーブ ──lil soft tennis君へのインタビュー(※)は〈PURE2000〉の頃ぶりで。覚えてますか?(※…2021年6月刊行のZINE『MISTRUST 20-21』にて。) lil soft tennis:もちろん覚えてます。 ──あれからもう3年半ぐらい経つことになるわけですけど、本当に〈PURE2000〉以降から周りの景色が変わりはじめたような気がしてて。 lil soft tennis:なんていうか、ぐねぐねしてた感じがしますね。 ──そこからの3,4年で、音楽への向き合い方や大きな変化って自分の中でなにかありましたか? lil soft tennis:一番大きな変化はまず上京したことと、音楽で生活するようになったことですかね。前はまだ学生やったし。始まりの段階ではコロナにやられてた感じもありましたけど。ちょっと前とかは「ラッパーでもないアーティストでもない、ただのニートやん」みたいに自分的には感じてた時期があって。〈PURE2000〉の1年後ぐらいはまだそういう感じやったんですよ、この先どうしていきましょうか、リアルにヤバいやん、みたいな(笑)。 ──不安を抱えつつも。コンスタントに制作・出演を続けていった結果飛躍していったように見えますけどね。 lil soft tennis:まあそうっすね。大きい制作はそれ以降やとアルバムは2枚ぐらい? EP1枚と最近のアルバムと、あとHEAVENでも1枚。その時の気持ちは記録しとこうって想いは一応あって。HEAVENのも自分の前のアルバムも、感情とか全てにおいて内向きなベクトルな作品やけど一応作っとこう、今やれることやっとこ、みたいな感じで詰め込む気持ちはあったっすね。で、今回のアルバムでまた最初の頃ぐらい外向きな感じになってって。 ──『i have a wing』とかを聴いていて思ったのは、テニス君のモードが今まで以上に開けた感じに変わったのかな、という。 lil soft tennis:最初の『Bedroom Rockstar Confused』のときはベッドルームっていう名も冠してるし、あくまで自分の内的な感情を記録したっていう、自分の中で渦巻いてる気持ちとかを歌に翻訳して外に伝えるような感じでやってて、『i have a wing』はそこから飛び立てたっていう感じやったんですけど、シーンのリアリティが変わったのかなって思う。自分はまだベッドルーム・ヒップホップみたいな感じは保ってますけど、抜け出したいみたいな気持ちもありますね。前は居心地がよかったですけど、今はもうベッドルームにいていいような年じゃないんで。 ──音楽が仕事になっていって、青年期や少年期みたいなものが終わったような感覚なんでしょうか。 lil soft tennis:なんか『NARUTO疾風伝』っていうか第二部的な、そういう感じっすね。 ──もう中忍とか下忍がどうっていう状態じゃなくなったな、みたいな感覚ですかね。 lil soft tennis:まあそうっすね。ベッドルーム的なところから生まれるものに対してどうこうではなく、単純に自分がより広いところに出ていろいろ見たい、という。自然と里の外に出たくなった、といった感じでしょうか? ──そうして拠点はもう東京に移ったけど、いまだにフッドの関西との繋がりが厚い感じは見てて強く感じます。 lil soft tennis:まあ音楽どうこうの前に、普通にフッドの友達みたいな。西の子たちにはすごくそれを感じていいっすね。それ、俺もやっとけばよかったかな、とか最近めっちゃ思ってて。一緒にヒップホップとか聴いて高めてた友達とか、常に俺の一緒にライブ来てくれた友達とか、遊びに行ってた友達とか結構おったんやなぁって。もうちょい気合あれば、みんなでこっち来れてもっといろいろ作れてたかもな、とか。 ──でも、ある種テニス君やRY0N4君が先陣を切って東京に来てくれたお陰で、今関西から東京に出てきてるアーティストの励みにはなったんじゃないかな、とは思います。 lil soft tennis:なんか背中を見せる側じゃないですけど、そういう気持ちはちょっとあったっすね。まあ、それも最近はいい意味でちょっと薄れてきてるっていうか、みんなのフィールドも出来てきてるんで、ほんま安心してます。じゃあ自分はホンマにやりたい、研究したいことだけやろうみたいな。足場は固まったから新しいこと開拓できるな、って思います。まあ、誰々がやってるから、とかじゃないっすけど、みんな頑張ってるのは上がるっすね、普通に。 ──自分の後に活躍しはじめたアーティストに感化されるようなこともあるんでしょうか。 lil soft tennis:やっぱvqくんっすかね。なんかもう凄すぎる。どこにもいない存在というか。ちょっと変な言い方になっちゃうんですけど、全部を今いい感じに評価されてるってよりも、そこでもっとフィルターを通して変形させて、いい感じで独り突き進んでる感じがヤバくて。無限に自分を展開してって端っこを見てるんやと思ってて、自分の中でフィードバックを起こし続けてる感じはやっぱ刺激的やし。 ──年代は関係ないといっても、若い世代であそこまですべてを捧げるようなパフォーマンスをしてる人もあまりいないですしね。 lil soft tennis:さっき仲間の話をしたっすけど、仲間がいるからこそ出来ることと、逆に仲間のことを考えてると出来ないなってこともあって。別に周りの友達とか仲間もいるけど、あくまで自分の表現は超パーソナルに尖ってる、っていうのはあんまりいない存在ですよね。音源でもライブでも聴くたびに「これヤバいなあ、こんなやつどこにもおらんな」って。もっともっと評価されてほしいです。 ──『I have a wing』の客演で言うとVaVaさんとかchelmicoとか、いま第一線で活躍してるアーティストが加わったり、半ば相棒なRY0N4君がいたり、新しい流れでkegøn君が入ってきてるのとかも、音楽で飛躍するだけじゃなく最初からあったつながりをずっと大事にしているからなのかな、と思いました。 lil soft tennis:そうっすね。kegøn君も最高っす。(アルバムの人選は)二面性をしっかり同じ空間上で同期させようっていう気持ちではありましたね。しっかり同じ空間に表現をパッケージングしたいなーっていう。 ──リリパで撮影された映像も見ましたけど、そこでは感動的なことが起きてるように感じられて。みんなで上がっていくためには、誰かしら率いる存在が必要になっていくんじゃないかなって思うんですけど、まとめ役とまではいかずともそうした役割を引き受けてるのかな、ともテニス君を見ていて思います。 lil soft tennis:まあなんていうんですか、それもひとつのHOODみたいな。大阪のリリパやったら、マジでLINEの友達から探したり(笑)。普通に喋って楽しい友達で、かつやってることがおもろくてかっこいいって思う人たち。近い距離感で連絡取ってる友達とできたんですごい嬉しかったですね。 ──あの「F***ed
2021/09/19
Park Dahamによる韓国アーティスト紹介 韓国と日本を繋ぐ架け橋、Park Dahamが「No Club」以降、さらに多様な音楽を表現するために始めたソウルのパーティー「Quick-Die」が「K/A/T/O MASSACRE」とのコラボレーション・パーティー「QUICK/ MASSACRE」の第3回目を9月22日に開催。今回、Park Dahamが日本の友人たちの為に「Quick-Die」サイドのアーティストを紹介する。 ———— 誰もが予想していなかった時間が近づいてきました。突然訪ねてくる友人のためのパーティー「Quick-Die」と東京幡ヶ谷にあるForestlimitで毎週水曜日に開かれるパーティー「K/ A/ T/ O MASSACRE」が一緒に作るパーティー「QUICK/ MASSACRE VOL.3」2021年9月22日、オンラインで行われます。「Quick-Die」の友人はACIDWORK、HYODO&BASS、SEESEA、BAMBOO PRINCESS&YUNG GIRL、 「K/ A/ T/ O MASSACRE」の友人はBBBBBBB、バイレファンキかけ子 feat 廃材VIDEO、STRAWBERRYSEX et MAQUI pour WILD ROSE UNITED、woopheadcrlms。現在の状況を考慮して、オンラインストリーミングのみで行われる。 QUICK/ MASSACRE VOL.3 09.22.2021 KST & JST 19:00 – Twitch https://twitch.tv/novo_kato 입금 안내(入金案内) http://shorturl.at/qyzKR “QUICK-DIE” ACIDWORK HYODO&BASS SEESEA BAMBOO PRINCESS & YUNG GIRL “K/A/T/O MASSACRE” BBBBBBB バイレファンキかけ子 feat.廃材VIDEO woopheadcrlms STRAWBERRYSEX et MAQUI pour WILD ROSE UNITED HYODO&BASS ギタリストJang Sukhoonとベーシスト2.jaeとドラマーhukky_shibasekiが2021年に結成したバンドである。10月末、最初のアルバムの発売を控えている。 Jang SukhoonはBalming Tigerのラッパーとしても活動しました。当時の活動名義はbyung un。代表曲はBalming Tiger – 「I’m Sick」、「못UNDERSTAND」などがあります。2.jaeとhukky_shibasekiは各自の音楽を活動をしながらも、バンドNUMNUMでも活動している。 SEESEA 2015年の女性DJクルーBICHINDAのメンバーとして音楽活動を始めた。テクノからヒップホップ、TROTまで多様にミックスし、多くのパレードに参加したアーティストである。女性DJデュオ@happy_colors_seoulにdj
2023/12/07
ノスタルジーと未来について考える、NXC忘年会? migeru主催のパーティーシリーズ・GOODNIGHTが一周年を迎える。1stアニバーサリーを記念した同名パーティーが12月22日に開催。フライヤーイラストはNewJeansにイラスト提供を行う韓国のアーティスト・miigoが手掛けた。GOODNIGHTの1stアパレルのデザインを、1周年の節目に改めて再生。 各シリーズを通して第23回目となる今回は、スペシャルゲストとして現行Jaycore最高峰ユニット・LOLISTYLE GABBERSとアルバム『Unknown Things』が話題となったデュオ・RYOKO2000を迎える。ほか、CVN、etherion (Texture)、Illequal、in the pool、Killedbykira、n o n o k a、n4f (music fm)、nonayu、NordOst、Sentimental Hardware、宇宙チンチラ、そしてmigeruが出演。VJには前回に引き続きsuleiman.jpを迎えつつ、初期GOODNIGHTを手厚くサポートしたVJ・medliinvasが母国・イギリスから遠隔参加する。 国内と国外を接続するハブとしてこの1年活動してきたGOODNIGHTが、1年を通じて出会った日本のローカルアクトにフォーカスした内容となる。数多くの新たなムーブメントが誕生し、コロナ禍以降形成されたトレンドがさらなる転換期を迎えた2023年。その締めくくりにふさわしいデジタル愛に包まれる一夜。 – 2023.12.22(金) GOODNIGHT ANNIVERSARY Vol.23 at Shin-Okubo bacon ADV: ¥2,000 / DOOR: ¥2,500 (no drink) 21:00 OPEN / 4:30 CLOSE *予約先: https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfh9ZELV_LJAFwU_qRzdIPdflwRwlgRj8_GVYCL0Gmnfg9qgA/viewform Special Guest LOLISTYLE GABBERS RYOKO2000 LIVE CVN KIlledbykira nonayu Sentimental Hardware DJ etherion (Texture) Illequal in the pool n4f (music fm) n o n o k a NordOst 宇宙チンチラ migeru VJ medliinvas (Video Screening) suleiman.jp
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東京・大阪を回るジャパンツアー開催
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