2023/05/25
ボーナストラックを追加して初CD化
日本の幽霊話のジャンルの1つである怪談。その怪談の持つ闇の中の美しさや「Lost Japanese Mood」(失われた日本のムード)と称する雰囲気を、精巧な作曲構成に落とし込んだ冥丁の1stアルバム『怪談』(2018年)は、Pitchforkの「Best Experimental Albums of 2018」への選出をはじめ、Bandcamp、The Wireなど様々な海外メディアから賞賛され、その後リリースされる『小町』『古風 I』&『古風 II』などの「Lost Japanese Mood」を主題にしたシリーズの最初のアルバム。
日本各地に伝わる伝説や幽霊話に独自の解釈を加えて文学作品に昇華させた小泉八雲の名作『怪談』は、本作の方向性に大きなインスピレーションを与えており、「漣(さざなみ)」「骨董」「障子」「筵(むしろ)」などの楽曲は、小泉八雲作品へのオマージュと言える。また、漫画家・水木しげるからも影響を受けており、「塔婆」や「地蔵」は水木氏の漫画『ゲゲゲの鬼太郎』へのオマージュとして制作された。
日本の芸術から影響を受けた本作には、明らかな不気味な要素だけではなく、ユーモア、情緒、そして哀愁も、まるで霧で濡れた苔のように視覚的に表現される。ローファイ・ヒップホップに興味を持った冥丁はその要素を再編して絶妙に織り混ぜ、繊細なバランスで怪談の持つ和の雰囲気を構築した。
5周年記念盤は、オリジナルリリース元のEvening Chantsと、『古風』シリーズをリリースしているKITCHEN. LABEL という2つのシンガポールのレーベルによる共同リリースとして、ボーナストラック2曲を追加したCD盤が先行発売、その後、カラーヴァイナル(スモークヘイズ) の発売も予定されている。冥丁本人の曲解説が掲載された8ページブックレットも付属。マスタリングはテイラー・デュプリーが担当。7月後半より『怪談(5th Anniversary Edition)』のリリースを記念したジャパンツアーも各地で開催。(※詳細は後日発表。)
冥丁 – 怪談(5th Anniversary Edition)
レーベル : Evening Chants / KITCHEN. LABEL
流通:Inpartmaint Inc. / p*dis
http://www.inpartmaint.com/site/37594/
フォーマット① : 国内流通盤CD
品番:AMIP-0330
本体価格: 3,000 円(税抜)/ 3,300 円(税込)
フォーマット②:国内流通盤 LP
※2023年夏発売予定
Tracklist
1. 漣
2. 骨董
3. 塔婆
4. 地蔵
5. 青柳
6. 魍魎
7. 山怪
8. 障子
9. 莚
10. 九十九
11. 涙 (*Bonus Track)
12. 海峡 (*Bonus Track)
category:NEWS
tags:冥丁
2019/02/07
3月15日リリース 広島在住の作曲家Meitei / 冥丁のデビューアルバム『Komachi』がMétron Recordsより3/15にリリースされる。Meiteiは「the lost Japanese mood」がコンセプトであり、怪談をサンプリングするなど、そのテクスチャーは今日本がアジアや欧米に向けて紹介すべきサウンド。 昨年、Evening Chantsからリリースされた『Kwaidan』がアメリカの媒体Pitchforkの2018年度<The Best Experimental Albums>に入るなど、すでに海外での注目度は大きいが、日本ではどうだろう。昨年10月にKenji T.が主宰するSIMで、Mixと共にすでに取り上げられており、そこで語られていることが全てかもしれない。(※ブログは閉鎖) 3/15にリリースの『Komachi』、プレオーダーはこちらから。
2022/03/02
「LOST JAPANESE MOOD」最新作 日本の古い文化をモチーフにする広島在住の音楽プロデューサー、冥丁が最新作『古風 Ⅱ』のリリースツアーを全国6都市で開催。 「LOST JAPANESE MOOD」(失われた日本のムード)をテーマに、アンビエントやミュージック・コンクレートを融合させながら、時とともに忘れ去られる日本の古い歴史の瞬間をノスタルジックな音の情景に再構築した3部作『怪談』『小町』『古風』で高い評価を得てきた冥丁が、最新作『古風 Ⅱ』のリリースを記念した国内ツアーを前橋、 京都、東京、豊田、和歌山、札幌の全国6都市で開催。(※前橋公演は『赤城SUN do』に 出演。) 冥丁 “古風 Ⅱ” RELEASE TOUR 2022 3/19(土)前橋 『赤城SUN do』 三夜沢赤城神社 3/21(月・祝)京都 METRO 3/22(火)京都 ふくや 3/24(木)東京 WWWX 3/28(月)豊田 VINCENT 3/29(火)和歌山 あしべ屋妹背別荘 4/9(土) 札幌 PROVO 詳細:http://inpartmaint.com/site/34306/ ※新型コロナウイルス感染症対策は各公演MORE INFOのホームページをご確認ください。
2020/08/31
9月27日リリース デビューアルバム『怪談』がPitchfork2018年度の「ベスト・エクスペリメンタル・アルバム」に選出、そして翌年2019年発表の2ndアルバム『小町』も国内外で高い評価を獲得するなど、日本の古い文化をモチーフにした唯一無比のオリジナリティーで一躍世界のエレクトロニック~アンビエントシーンに躍り出た広島在住のアーティスト冥丁(Meitei)が、待望の3rd アルバムをシンガポールKITCHEN. LABEL よりリリースする。 前二作『怪談』『小町』に続き、本作『古風』でも再び日本の古い文化に焦点を当て、” 日本の古い美学への風刺” をテーマに「LOST JAPANESE MOOD」(失われた日本のムード)を描き出す3部作を完結。ピアノや和楽器の音色、フィールドレコーディング、わらべ歌や民謡の破片を、遊び心を伴った冥丁の稀有な感性で組み合わせ、想像上の過去と現在を繋いだノスタルジックかつ幻想的な音の情景が描き出されている。連作となる「花魁 I」(M-3)と「花魁 II」(M-8)では、古いドラムや金属の音を加工した疾走感のあるヒップホップのリズムで、これまでにない緊張感揺らめくサウンドを構築。さらに、意味がわからないまで解体された声のサンプル使いは、宮崎駿氏の「世の中にはロジックで物事を考えるべきではない瞬間もある」という概念に共感し、言葉を超えた別の何かを生み出している。また、家父長的な日本社会で長年苦しんできた労働者階級の女性たちに捧げた「女房」(M-6)や、梅毒が蔓延する過酷な労働環境で働く遊女たちを描いた「花魁」(M-3, 8)など、昔の日本社会において自由がなかった女性たちを取り上げ、溝口健二監督のようなアプローチで彼女たちの想像を絶する痛みを優しさをもって形にしている。 本作をもって冥丁は日本の忘れ去られた過去の文化への探求に別れを告げるが、『古風』は世界から完全に切り離された歴史の一部を日本のみならず海外のリスナーにも語り継いでいくことができる作品である。 冥丁 – “古風” Label : KITHCEN. LABEL Release date : September 27 2020 国内流通盤:http://www.inpartmaint.com/site/30396/ TRACKLIST 1. 金継ぎ 2. 万葉 3. 花魁 I 4. 貞奴 5. 縁日 6. 女房 7. うらめしや 8. 花魁 II 9. 音二郎 10. 少年 11. 郷愁 12. 幻影 13. 数寄
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レーベル第一弾作品は後日発表
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