2022/11/14
イスタンブール、ベルリン、コペンハーゲン
トルコ出身のNene Hは、ベルリンに移住してからの9年間で、街のアイデンティティを進化させる力強い存在となり、歴史的に見過ごされてきたシーンにおいて、SWANA(南・西アジアと北アフリカ)、ムスリム、クィア、女性の表現のための道を切り開いてきた。
その超越的セットは、彼女が育ったアゼルバイジャンとトルコのサウンドを基礎に、シュトゥットガルトの国立音楽院で磨いたクラシックピアノの才能をフィルターを通した。テクノ、トルコ・ドイツ・ヒップホップ、そしてゲットーハウスなど、それらが理にかなった構造を見せる。Nene Hのサウンドがいかに多彩であっても、彼女の動機は揺るぎない。クラブカルチャーの中で疎外されたコミュニティを向上させるという妥協のないコミットメントは、彼女の努力の一つ一つが積まれた結果である。2022年に彼女たちがイスタンブールで設立したコレクティブ〈Sirän〉は、イスタンブールのQTBIPOCコミュニティを中心としたパーティやワークショップを主催し、シーンを育成するための継続的な取り組みを行っている。
「Ring the Sirän」はイスタンブールに敬意を表し、イスタンブールのシーンを盛り上げ、コミュニティに還元できるような何かに参加するために彼女が全てを捧げる情熱的なプロジェクト。「Fukken Lie」は、Nik Mantillaが作詞と作曲を担当し、ベルリンのために書いた作品。この作品は、彼女が活動するシーンの非常にユーモラスな現実であり、時にシンプルであると同時に、コミュニティの助けを借りて、彼女自身を表現し、彼女の個性をありのままに形作ることができるものである。「Hold Ud, Skat!」は、Nene Hの中の迷子を受け入れ、彼女にインスピレーションを与えた街、コペンハーゲンのシーンに敬意を表するものである。どこかで受け入れられている、所属していると感じることは、彼女が求めずとも感じていたこと。彼女はそこのコミュニティからも多くのことを学んできた。
Nene H – Trifecta
Label : Live From Earth Klub
Release date : December 9 2022
Stream : https://fanlink.to/Fukken_Lie
Tracklist
1. Ring the Sirän
2. Fukken Lie
3. Hold Ud, Skat!
category:NEWS
tags:Nene H
2020/09/29
制作はスタジオ石 ゆるふわギャングのNENEが、7月に発表したEP『夢太郎』より、NIPPSをフィーチャーした「地獄絵図」のミュージックビデオを公開。 妖怪をテーマに制作されたNENEの6曲入りの『夢太郎』のラストにふさわしい「地獄絵図」は、日本のラップのレジェンドであるNIPPSをフィーチャーした1曲。エキセントリックでハイテンションにラップのNENEに対し、クールだがミュータント的なラップするNIPPSとのコントラストも必見。映像はスタジオ石による制作。 主演: ネネ、ニップス 出演: ミーコ、パー子、アケミ、まりな、シンディ 撮影助っ人: 清水俊明、田中隆之介、リュウゴイシダ 提供: NIIYAMAYA 映像制作: スタジオ石 NENE – “夢太郎” Stream / Download : https://linkco.re/E7eNSP2Q Track List 01 山彦 02 6969 ft. Ryugo Ishida 03 慈愛 04 名器 ft. Awich 05 Dilemma 06 地獄絵図 ft. NIPPS
2024/08/11
京都、岡山、広島、仙台、福岡 ’16年に結成したハウス・ミュージック・コレクティブ『CYK』のメンバーであり、ソロにおいても国内外で多くのギグを重ねているKotsuによるオールナイトロングセットが京都、岡山、広島、福岡、仙台の5都市にて開催。 Kotsuは20年9月に京都へ拠点を移して以降も活動ペースは変わらず24年8月までに国内28都市でプレイ、2023年には渋谷WWW XにてALL NIGHT LONG SETを敢行するなどダンスミュージック及びクラビングにおけるピュア・エナジーを全国規模で放出し続けている。DJにおいては10年代以降のダンスミュージックを参照点に過去アーカイブを織り交ぜながらボーダーレスに展開する。社会的なムードやフロアのグルーヴに応じた独自のセレクションには定評がある。Baba StiltzやMall Grab、Ross From Friendsなど数々のアップカミングなDJ/プロデューサーを招聘してきたCYKは、日本のみならず韓国や香港などのアジアや「Rainbow Disco Club」や「FUJI ROCK」などのフェスティバルにもラインナップされており、22年12月渋谷O-EASTにて行われたALL NIGHT LONGパーティーも盛況を見せた。B2Bスタイルを軸に広義の”ハウス”の解釈のもと、日本を中心に海外も含めた様々なシチュエーションでプレイを重ねている。旧来のハウス・ミュージック・カルチャーに準拠し、セーフスペースの概念に重きを置いたフロア作りを行なっている。Kotsu自身のパーティーおよびCYKを中心に多数のフライヤーを手がけるグラフィックデザイナーとしての側面もあり、過去にコラムが中心となったZINEの製作を行うなどあらゆるフォーマットでアウトプットを行なっている。2023年にはグラフィックデザインを中心とした個展『Residue!』を京都にて開き、東京、名古屋で巡回展を行った。”DJ”という肩書きに依拠せず活動する彼は、この時代に投下された一種の吸収体による純粋な反応に過ぎない。今回のツアーでは来場者に他都市でのエントランスフィーが500円OFFになるディスカウントカードが配布予定。 以下本人からメッセージ ————— “Reflection 2.0” WWW XでのALL NIGHT LONG SETからはや1年。この1人会のコンセプトを持ち出し全国各地で披露してみたくなった。それが今回に至ったシンプルな気持ちです。京都、岡山、広島、仙台、福岡。僕のDJ人生にとってそれぞれが印象的な街であり、沢山のインスピレーションをいただいています。以下は昨年の1人会にあたってのメッセージに加筆修正したものになります。あの日僕はここから出発して、音楽に委ねながらまた新しい事を沢山教わりました。あの日以降の物語も個人的に忍ばせながら、皆にとっても楽しい日になればと思います。 ————— 自分が様々な土地に訪れたり、あるいは京都や東京で日々経験されることを放出する”反射体”としての実相=自己と、自己完結的で内省的な深層=自己。その二つの狭間に生じる”ゆらぎ”を取り出し提示してみたいと考えています。 分かりやすく言うと前者は(コミュニケーション方法が会話であれDJingであれ)対人と関係する時の自分、後者は特に一人でいるときに現れているような純粋無垢(と思われる)な自分…。もしかしたら”Kotsu”に対する”本名としての自分”みたいな関係かもしれません。 その双方が自分にとって並列であり、どちらに寄せるでもなく、また同一化を求めているわけでもありません。あくまでもその二元論がDJingによって融解し曖昧さを持ち始め、覚醒し出すプロセスを歩みます。 “ずっとここに居たいわけで無ければ、今すぐ飛び去りたいわけじゃない、ただ軽やかにいたい”。 どっちつかずと言われればそれまでですが、これは京都に拠点を移して以降のマインドセットとして自分の中に確実に存在しています。変化することを希求する…。それはゴールがそこにありいずれ救われるものとしてのプロセスではありません。軽やかに変化しながら境界線を曖昧にさせることによって生じるリズムを取り出したい。そんなことを考えています。 コードが複雑化した中で、脱領土化し、止めどない足踏みによって再領土化する。これはその連続における私の痛切なエッセイです。それはロードサイドミュージックの断片でもあれば至極都市的なダンスミュージックの感触かもしれません。 それは誰かの共感であれば誰かのフィクションかもしれません。 ただ、そのグラデーションの現出こそが”ゆらぎ”を認める第一歩になる気がしています。個人的な実証を起点としながらもオープンな場所であることに喜びを感じます。 ダンスミュージックにおける反復の中で自分を投影してみたり、あるいは自らを離散させながら自由に漂ってみてくれたら嬉しいです。 – <京都> 8.31(土) 22:00OPEN at West Harlem 2000YEN+1D FOOD: PeHoDLy icecream 京都府京都市中京区石屋町123−1 ウィステリアコート先斗町 2F <岡山> w/PARADISCO 9.21(土) 22:00OPEN at YEBISU YA PRO ADV 2500YEN DOOR 3000YEN ※ドリンク代600円別途要 2Fフロアにて他出演者あり 前売りチケット後日発売予定 http://yebisuyapro.jp 岡山市北区中山下1丁目10番30号 福武ジョリービル B2F <福岡> 10.16(水) 21:00OPEN at KIETH FLACK https://kiethflack.net 福岡市中央区舞鶴 1-8-28 マジックスクエアビル 1/2F <広島> 10.19(土) 22:00OPEN at BAR EDGE 2000YEN 〒730-0028 広島市中区流川町8-15 B1F <仙台> 10.25(金) 22:00OPEN at SENDAI SHAFT DOOR:2500YEN U23: 2000YEN ※ドリンク代600円別途要 VJ: kenchan 宮城県仙台市青葉区国分町2丁目7−22 三経18ビル1F
2021/05/26
ジェンダーイコールを掲げ、400人以上出演 日本でも広く認知されているスペイン最大級の都市型フェス「Primavera Sound」が過去最大規模となる2022年の開催とフルラインナップを発表。その他の大型フェス同様に、パンデミックの影響で2020年(20周年記念)、2021年と開催が中止となっていた「Primavera Sound」だが、今回発表された内容はそのボリュームに大きな注目が集まっている。 改めて20周年を祝う今回、6月2日から6月12日まで2週間に渡って開催され、現在413人のアーティストが発表され、500以上のパフォーマンスが展開。ジェンダーイコールを公約に掲げたラインナップはカテゴリーもかなり多彩なものになっており、一つのフェスに様々なフェスが存在するイメージで参加者は、自分に合ったものを選択できるようになっているとのこと。一週目の週末のヘッドライナーには、Massive Attack、Pavement、Tame Impala、BECK、The Strokes、Gorillaz、Tyler, the Creator、Jorja Smithなどが登場。2週目の週末のヘッドライナーにはDua Lipa、Lorde、Megan Thee Stallion、Interpol、Yeah Yeah Yeahsに加えてMassive AttackやTame Impalaなど一週目のヘッドライナーも再びパフォーマンスを繰り広げる。 また、今回大きく注目が集まっているポイントの一つとして、ヘッドライナー以外の多様な出演者や充実した平日のラインナップにある。100 gecs、Charli XCX、Caroline Polachek、Dorian Electra、Rina Sawayama、Shygirl、Oklou、〈PC Music〉のショーケース、Youg LeanやDrain Gang(Bladee、Ecco2k、Thaiboy Digital)など〈YEAR0001〉のアーティスト勢、Evian Christ主催の「Trance Party」、VTSSとSPFDJも揃って出演、上海〈SVBKVLT〉から33EMYBW、AutechreやSQUAREPUSHERなどレジェンドも揃い、black midiやSquidなど勢いを増すUKロックバンドの新しい波、さらにJohn T. GastやThe Caretakerなどのカルト的人気を誇るアーティストなど、挙げればキリがない。
レーベル第一弾作品は後日発表
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受け手の自由に寄り添う作品
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SoundCloud発、中国ラップスター more