2022/09/27
対人関係の境界線、自分を守ることの重要性
カナダディアン双子デュオSoftcultは、天国のようなシューゲイズとグランジの美学を組み合わせた新曲「One of a Million」をリリース。Phoenixは楽曲のプロデュースとエンジニアリングを担当し、Mercedesは映像作品の監督と編集を手掛ける。
「One of a Million」は、不規則な世界で自分の居場所を見つけるMercedesの経験を描いている。苦難の物語であると同時に、人生の広大さと不確実性の中で自分自身を位置づけ、アイデアを探し求める、そして安らぎを求める物語でもある。プロダクションはリスナーを90年代に引き戻すかもしれないが、歌詞は現代人に向けたメッセージになっている。
「元々は、自分は例外だと考え、自分勝手な行動を正当化し、その過程で誰を傷つけてもいいと考える人々に対する私の気持ちを表現するために、フラストレーションの視点から書いていました。曲が形になるにつれ、私自身の不安や、平凡で例外的でないことへの恐れを歌ったものにもなりましたが、考えて書いていくうちに、人間として皆似ているということを受け入れることは、不可欠なものではないにしても、心地よい感情であることに気づきました。私たちがお互いに関わり合い、類似点を認めれば認めるほど、お互いへの共感と思いやりが増すのです。私たちが分断されればされるほど、これらの問題は解決されるのではなく、引き延ばされることになります。私たちの多様性や独自性を祝うだけでなく、とても基本的なレベルでは、私たちは皆、異なるよりも同じであることを思い出すことが重要です。」
Softcult – One Of A Million
Label : Easy Life Records
Release date : 23 September 2022
category:NEWS
tags:Softcult
2021/06/25
人間のアイデンティティの複雑さ スウェーデンのシンガーソングライターTove Styrkeが、2019年の「Love Me Back 」以来となるオリジナルシングル「Mood Swings」をMVと共にリリース。 人間のアイデンティティの複雑さと自己受容について描く今作についてTove Styrkeは次のように語っている。「私の最高の面と最悪の面に敬意を表しています。私は時々、自分のことが本当に嫌いになります。でも、そうならないように必死に努力しています。私はこの3年間うつ病になったり、激しい恋に落ちたり、スウェーデンの音楽リアリティ番組を乗り切ったりしました。車を手に入れ、ミレニアル・ブルースに悩まされ、時々大人になったような気がします。また、子供の頃のように、なんだか自由になった気分です。」 Gustav Stegforsが手がけたミュージックビデオについてはTove Styrkeは次のように語っている。「これは私のアイデアで、創造的なコンセプトがあり、私は本当に一生懸命、これらのキャラクターを尊敬と愛情を持って描きました。私は彼らを愛しています。人は私たちが許している以上に複雑なものです。そして、これらのキャラクターの外見が違っていても、一人の人間の中には同じくらいのバリエーションがあるのです。」 また、今年後半にかけてさらに多くの作品が発表されるとのことで、「新しいプロジェクトは、音楽的には楽しいゲロのようなもの。どの曲もそれぞれにストーリーがあり、それぞれのムードをあります。60年代のような壮大なラブソングがあったり、今回のような曲があったり、クレイジーなバンガーがあったりね。」と語っている。 Tove Styrke – Mood Swings Release date : 18 June 2021 Stream : https://tovestyrke.lnk.to/MoodSwings
2021/12/27
リミックスシングルも控えている 2020年4月、客演にYDIZZY迎えた1st album『YUMA SATO』をリリースし、その僅か4か月後、息巻くように1st EP『SIZ SATO』を発表したYeng Siz。それから1年以上の年月を経た2021年12月25日、Yeng SizがEP『Imma lose it』をリリース。オープニングトラック「komarov」とこれに次ぐ「Nobody knows」のミックス・マスタリングはVellar skinが手掛けている。 流れていく時間の中で、喜怒哀楽や矛盾、過去と未来、それらと共生する沢山の自分に出会った。分裂していた自己への肯定と否定を繰り返し、理解を超えて掌握した新しいYeng Sizによる自己受容を具現化したEP。『Imma lose it』収録曲の中から1曲、客演を迎えてのリミックスシングルのリリースも控えている。 Text by kozukario — Yeng Siz – Imma lose it Release date : 25 December 2021 Stream : https://linkco.re/0USMNBHz Tracklist 1. komarov 2. Nobody knows 3. ONAMI!! 4. Ete Usinau 5. Cho hit 6. ON ME 7. gg freestyle feat.luvit 8. purple 9. Ko No Ma Ma
2022/04/07
『クレイモア』や菅野よう子の影響 ベトナム系カナダ人のエレクトロニック・プロデューサー、映像作家、ヴィジュアルアーティストであるx/oがデビューアルバム『Chaos Butterfly』を〈Precious Metals〉よりリリース。 『Chaos Butterfly』は、メタモルフォーゼを通して探求されるカタルシスと自己実現の物語。万華鏡のように自由で美しい悪夢への旅であり、劇的変化と優しさを表現する。1st EP『Cocoon Egg』のテーマを発展させ、異なる視点からパラレルワールドを構築したアルバム。 アルバムは、悲しみと怒りの渦の中でトラウマを克服するアンチヒーロー、内なる癒しと赦しの中に本当の強さを見出す復讐の精神についてを描く。社会的ジェンダー概念を超えるための寓話であり、自己受容の旅であり、x/o自身のノンバイナリーアイデンティティへの道のりを反映している。 この旅を通して、x/oは、ソフトとハード、内面と外面、冷静さと怒り、騒がしさと静かさなどのコントラストを利用し、概念的・音楽的に男性型・女性型を引き離し衝突させる。このシンボリズムと影響のシステムは、パターンの二重性を明らかにする。 x/oは、『ファイナルファンタジー』の世界観、アニメ『クレイモア』に登場する半人半妖の戦士、そしてベトナムの実在の伝説「Trưng Sisters」を参考にして、異質ながらも相互の影響を融合させた。また、菅野よう子、Bone Thugs-n-Harmony、Deftones、Massive Attack、Orbital、Aaliyahなどのアーティストからインスピレーションを得て、簡単にはカテゴリー分けできないような作品を生み出した。 x/o – Chaos Butterfly Label : Precious Metals Release date : 4 April 2022 Buy / Stream : https://ampl.ink/xo-Chaos-Butterfly Vinyl : https://boomkat.com/products/chaos-butterfly Tracklist 1. Chrysalis Wrath 2. Red Alert 3. Indigo Drop 4. Promise : Armour 5. Initiation Relic 6. Locking In 7. Fight or Flight 8. Cyclone Scream 9. Mirror Shard 10. Final Wingspan 11. Hea11ng ca11
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