2022/05/13
BBBBBBB、没 aka NGS、hanali、uami出演
福岡県出身の電子音楽家、ゴルジェ探求家Kazuki Kogaの最新アルバム『The Summit Of The Gods』のリリースを祝して、Kieth Flackにて「0ffice」が開催。
ゲストにBBBBBBB、没 aka NGS、hanali、uamiを迎えて開催される本イベント。神々の山嶺の先に何が見えるのか、山に捧げる人間の生き様を見届ける。
0ffice -Kazuki Koga “The Summit Of The Gods” album launch-
2022.06.12(sun)
at Kieth Flack 1F+2F
18:00-25:00
ADV:¥2400+1d
DAY:¥2900+1d
BEFORE20:00:¥2000+1d
Special Guest:
BBBBBBB, 没 aka NGS, hanali, uami
DJ/LIVE:
Hinako Takada, YY, HIRO))), スポーツガーデンひ, Lil 涙, QOONEL, Kazuki Koga, washio, Shiori Kaneko, Lilog, yamasaki, Kathmandu Sound
VJ:
HAMASU, SYK, 茶の間
FOOD:
“YES”ケバブれすとらん
SHOP:
万力商店
category:NEWS
tags:Kazuki Koga
2022/01/17
GORGEを脱構築する 福岡県出身の電子音楽家Kazuki Kogaが新作アルバム『The Summit Of The Gods』のリリースを発表。 Kazuki Kogaは2015年から2018年までモントリオールを拠点に活動し、現在は北九州市を拠点に活動している。ロッククライミング/登山の電子音楽的解釈として知られているGORGE。インド/ネパールの山岳地帯で生まれ日本で発展したと伝えられているが、その実体は独自の暗号と伝説によって曖昧に定義されている。その目的はロッククライミングの美的・精神的・身体的昇華を伝え、神々の山嶺へと続くルートを開拓することである。 『The Summit Of The Gods』はKazuki Kogaが2015年から実践している”GORGEを脱構築する”という個人的なプロジェクトの集大成であり、その精神とアイデアは従来のGORGEに対して明らかにポスト構造主義的である。“タムを用いた呪術的なグルーヴ”というGORGEの伝統を脱構築し、前衛音楽の技法を積極的に取り入れることで岩や山の険しさ・極限行の厳しさ、クライマー(とりわけソロ・クライマー) の精神・生き様を”体験”に近いかたちで音楽に昇華する。絶え間なく起こり続ける過剰な変化と無調和はまさに彼独自の極限登攀である。 — 作者ステイトメント: 神々の山嶺に想いを馳せる “The Summit Of The Gods”によせて なぜ人は山を登るのか、なぜ依存症に陥った者の如くより多くの危険を、 より恐怖を感じるこ とを求め続けているのか。 ただ高いところによじ登って、そんなことに何の意味があるのだろうか。 命を賭してまで臨むその山嶺(いただき)には一体何があるのだろうか。 世界に冠たる有名な登山家ラインホルト・メスナーはインタビューでこう述べている。 「わたしは、また登る。登り続けずにはいられないのだ。̶̶̶死と隣り合わせにいるとき、奇妙な音、現象、そして幻覚を感じ始める。すると新たな側面がそっとわたしの前に姿を現 し、死の予感がまったく新しい生のヴィジョンへと化していくのである。」 彼らは何よりも生を愛している。彼らは生の欠如に過ぎない見かけの安らかさを愛することはできない。存在するだけでは満足できない。彼らは生きたいのだ。だから、登る。登り続けずにはいられない。 彼らの心理や生き様を音楽に昇華するべく2015年に”Alleingehen2.0”と”The Salathé Wall” という2枚のアルバムを作った。今作“The Summit Of The Gods”はその2枚のアルバムと地続きにあり、約6年間ひたすら取り組んできたこのテーマの集大成とも言えるかもしれない。 タイトルは夢枕獏の小説「神々の山嶺」の英題をそのまま拝借した。メスナーのことばと並ん でクライマーの精神を読み解く上でとても大きな影響を受けた作品だからだ。 絶え間なく起こり続ける過剰な変化と無調和の向こうに神々の山嶺を、人生を山に捧げる人間 の生き様を感じてほしい。 — Kazuki Koga – The Summit Of The Gods Label : Virgin Babylon Records Release date : 29 January 2022 Artwork : Ryohei Sasaki Tracklist 01 S.L.A.B. 02 Absolute Strength Of Will
2021/12/05
“GORGEとは只の紛い物である” 福岡県出身の電子音楽家Kazuki Kogaが4曲入りの新作EP『Instinctive Plagiarism』をリリース。 ロッククライミング/登山の電子音楽的解釈として知られているGORGE。インド/ネパールの山岳地帯で生まれ日本で発展したと伝えられているが、その実体は独自の暗号と伝説によって漠然と定義されているだけである。その目的はロッククライミングの美的・精神的・身体的昇華を伝え、神々の山嶺へと続くルートを開拓することにある。 “Instinctive Plagiarism”は盗用・流用・改竄をテーマにGORGEが電子音楽のサブジャンルとして提唱されるより以前にGORGEに接近していた、または接触していたとみられる音楽(Roots GORGE)を恣意的に再構築することを目的として制作された。サンプリングでもリミックスでもトリビュートでも、オマージュでもパロディでもない。GORGEとは只の紛い物である。 過去に登攀されたルートをフリーソロにて挑む。 Kazuki Koga – Instinctive Plagiarism Label : Virgin Babylon Records Release date : 4 December 2021 Buy : virginbabylonrecords.bandcamp.com/album/instinctive-plagiarism Tracklist 01.HIMARAYAN GIANT 02.Annapurna –अन्नपूर्ण– 03.Vertical Alpinism 04.Harder Than It Appears MUSIC by Kazuki Koga ART WORK by Ryohei Sasaki
2022/10/13
神々の山嶺へと続くルートを開拓する 2022年現在から遡ること10年前、VaporwaveやSeapunkといったインターネット発の音楽がハッシュタグと共にアンダーグラウンドを賑わせた2012年、”それ”は突如としてインド/ネパールの山岳地帯から隕石のごとく現れた。いや、”それ”こと謎に包まれた呪術的サウンド・ゴルジェは足元に転がる石のように、我々を取り囲む自然にそびえ立つ山のように、いつからかすでに存在していたのかもしれない。当時、ゴルジェの存在に気づき始めた音楽家やリスナーたちは「#ゴルい」を携えインターネットに山脈を見出し、新たな道筋を歩むようになった。そもそもゴルジェとは、といった問いへの正解はまたひとつとして同じ石や山がないように明確には存在しないが、満たすべき条件はただ3つ。 「1. Use Toms(タムを使え)/ 2. Say It “Gorge”(それをゴルジェと呼べ)/ 3.Don’t Say It “Art” (それをアートと呼ぶな)」ー Gorge Public License by DJ Nanga 上記をもとに、険しい山岳に挑むクライマーのような強固たる精神性をかたち作るゴルジェの探求者こと、ブーティストたちはこの10年のあいだどこまで高みを目指していったのだろうか。「The Summit of the Gods」を今年リリースした北九州のブーティスト・Kazuki Kogaに、ゴルジェの原体験と現在地点を語ってもらった。 Text : yukinoise Photo : abelest – 早速ですが、ゴルジェとはどういった音楽ジャンルですか? Kazuki Koga(以下:Koga):ゴルジェはインド/ネパールの山岳地帯で生まれたとされるタム(ドラムセットのスナッピーがない中型の太鼓をさす)を基調としたビートによる、呪術的なグルーヴを特徴とした音楽と言われています。またクライミング・カルチャーと深い関わりを持っていて、ジャンル名は登山用語の「ゴルジュ」からとられたと言われています。日本ではゴルジェ専門レーベル・GORGE.INが始動し、コンピレーションアルバム「Gorge Out Tokyo 2012」がリリースされた2012年がゴルジェのゼロ地点とされることが多いですね。 – Kogaさんがゴルジェに出会ったのも2012年頃ですか? Koga:2012年頃はゴルジェのことはTwitterで見かけたことがあってなんとなくワードだけは知っていたけど、自分がゴルジェをやり始めたのは2013年の春くらい。ゴルジェと同時期にJUKE/FOOTWORKが日本で注目されたこともあって当時は「GORGE VS JUKE」と銘打たれたイベントが開催されたり、「SHIN-JUKE」というJUKE/FOOTWORKのイベントに日本ゴルジェの祖であるhanaliが出演したりゴルジュークと呼ばれるハイブリットなサブジャンルが提唱されたりと両ジャンルの交流が盛んでした。2013年の4月にDOMMUNEで配信された〈「The Mystery of GORGE/BROADJ♯856」〜ゴルジェ、この呪術的NU GROOVEの神秘…〉という特番を観たのが自分にとってちゃんとしたゴルジェとの遭遇でした。その時まで自分が知っていたどんな音楽とも違っていて、それでいて知れば知るほど一向に実態が掴めない特異な音楽。この特番を観て衝撃を受け、その日のうちにゴルジェを始めました。この特番はそれまで東京近郊と一部ネットでしか知られてなかったゴルジェが日本全国に広まるきっかけになり、その現象は2nd G-SHOCKと呼ばれたりしました。すぐに”Climbing For Gorge”という曲を作ってSoundCloudにアップしたら(現在は削除済)、GORGE.INがTwitterで拡散してくれてたのもあり、今まで箸にも棒にもかからなかった自分の音楽をたくさんの人が聴いてくれたのが嬉しくて完全に味をしめてしまいました。それからはゴルジェの真理に近づくべく、またクライミングカルチャーの理解なくしてゴルジェブーティストは名乗れないと思いクライマーのインタビューや自叙伝を読み漁ったり、実際にボルダリングを始めてみたりと自分自身もゴルくなっていきました。GORGE.INがPinterest上で運営しているRoots Gorge Archiveというアカウントも「何を以ってゴルジェとするか」の理解に役立ちました。 ※Roots Gorgeとはゴルジェが電子音楽のサブジャンルとして提唱されるより以前にゴルジェに接近していた、または接触していたとみられる音楽。 https://www.pinterest.ca/oiplabel/roots-gorge-archives/ – なんと、ゴルジェを知ったその日のうちに始めたんですね…!ゴルジェのどのようなところに感動しましたか? Koga:「自由さ」ですね。とにかく新しいことがしたかったんです。当時はテクノをやっていたのですが、テクノのようなリズムパターンやBPMがある程度決まっていて様式美が強調されているジャンルの中で新しいものを提案する難しさにすごく行き詰まっていたんです。例えばどれだけ頭を捻ってビートを作りあげたところでそこに四つ打ちのキックを置いてしまえば、それは結局既存のテクノの大きな枠組みの一部にしかすぎず、こんなことを繰り返していても革命的に新しく面白いものなんて一生作れないんじゃないかと感じていました。一方ゴルジェには、リズムパターンやBPMの制約は一切ない。ルールはGPL(Gorge Public License)にて制定されている「タムを使うこと」「それをゴルジェと呼ぶこと」「それをアートと呼ばないこと」の3つだけ。これなら既存の音楽をどんどん脱構築してそこにタムを加えればどんな制約からも開放された全く新しいものが作れると思いました。またどんなに突飛な音楽を作ったとしても、タムさえ入ってればゴルジェというジャンルとして無理矢理着地させられるということは、今言ったことと矛盾しますが実は安心でもありました。 – ゴルジェを構成するのは音楽だけでなく、山やクライミングも大きな要素になりますよね。 Koga:「ロッククライミングの美的・精神的・身体的昇華を伝え、神々の山嶺へと続くルートを開拓する。」と自分のバイオグラフィーに書いてあるように、ゴルジェには岩の硬さや山の荘厳さ、美しくも時に無慈悲な自然、そしてクライミング自体の音像化という目的もあります。正味な話、命の危険を冒して過酷な環境下で巨大な岩や山によじ登るなんて何の意味があるかわかりませんよね?ましてや現代で未登頂の岩や山なんてほぼなくて、だからってわざわざ難しいルートを見つけてきて登ったり、その過程で数えきれないクライマー達が死んでる。それでも彼らを突き動かすものは一体何なのか。そこにゴルジェの真理があると思ったんですね。クライミングは壮大で崇高で勇敢な行為に見えますが、実際はドロドロとした怨念にも似た情熱でグチャグチャになりながら生きるために登るという行為だと思います。俺がやりたいゴルジェは、そんなクライマーの生き様を擬似体験させられるような体験型の音響表現です。 – 2022年現在、ゴルジェが生まれてからちょうど10周年を迎えました。この節目を祝うべく5月にはDOMMUNEで「GORGE I/O DOMMUNE 2022」が配信されたのもあり、改めて盛り上がりを見せていますよね。それまでの間、ゴルジェのシーンはどのような動きがありましたか? Koga:先述のように2nd G-SHOCK以降、北海道から沖縄まで全国でゴルジェを始める人が増えてリリースも増え、2015年までは毎年DOMMUNEで特番が配信されたり地方でJUKE VS
受け手の自由に寄り添う作品
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東京・大阪を回るジャパンツアー開催
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