2022/05/12
6月12日 – 落合Soup
美術館やクラブを越えた映像と音楽の現在地。6月12日に東京・落合Soupにて「Video and Music Today / 今日の映像と音楽」が開催。
出演は、大貫妙子や原田知世への楽曲プロデュースや映画音楽の制作、インスタレーションの発表など横断的な活動を展開する網守将平と、主に3DCG空間に制作したイメージを用いて映像やインスタレーション等に展開している藤倉麻子。butajiとのユニット・butasakuのアルバムリリースも記憶に新しい荒井優作と、絵画や映像作品の制作と並行して評論や詩の執筆、展覧会の企画などを行う布施琳太郎。ICCやタイランド・ビエンナーレなど、国内外の展覧会でインスタレーションを発表している梅沢英樹と佐藤浩一。浮遊感のある音と映像で、国内外で注目を集めるHikamとHanaによる姉妹オーディオ・ビジュアル・ユニット tamanaramenの4組。また、DJとしてNTTインターコミュニケーション・センター[ICC] 主任学芸員の畠中実が参加。
この日限りの組み合わせや、インスタレーション作品のライブ・エディットなどで構成される贅沢なプログラムを落合Soupのサウンドシステムで体感できるとのこと。
“Video and Music Today / 今日の映像と音楽”
日時 : 2022年6月12日 (日)
会場 : 落合Soup https://ochiaisoup.com
住所 : 東京都新宿区上落合3-9-10 三笠ビルB1F
開催時間 : 17:30 – 21:30
料金 : 2,500円
出演 : 網守将平 + 藤倉麻子、荒井優作 + 布施琳太郎、梅沢英樹 + 佐藤浩一、tamanaramen、DJ 畠中実
category:NEWS
2023/03/10
台北へのラブレター Tzusingのレーベル〈Sea Cucumber〉と台北のクラブFINALが、台湾アンダーグラウンドクラブに特化したコンピレーション『FINAL Taipei Compilation』のリリースを発表。これは緊張と解放という概念自体をサウンドで再構築している。 B E N N、jondu、Lujiachi、Meuko! Meuko!!!、Sandy’s Trace、彼らよる台北へのラブレターであり、台湾の若者たちに捧げられ、この地域の国民的な痛みと純粋な経験を表しているのかもしれない。 2018年にHsu Chiehによって立ち上げられたFINALは、台湾のナイトライフに革命を起こし、台北中心部サブカルチャーに破壊的な電子音楽をもたらした。「FINALは、最先端のエレクトロニック・ミュージックを作ることで、台湾をもう少し地図に載せることができると思う。」とTzusingは語る。 本作は故郷モダンアイランドへの頌歌として誕生し、街の進化とともに変容し、歪んでいく。世界的な観光業や西洋の影響から一時的に切り離された台湾とその創造的な仲間たちは、アンダーグラウンドシーンを維持するために内側に目を向けてきた。やがてクラブは、彼らが守り育ててきた音楽のジャンルと同じように、最も誠実で没頭できるコミュニティを守る場所となった。 Hsu Chiehは、このクラブの常連客の輪を「小さいけれど、メローで安全で甘くてかわいい、来てくれる人たちは本当に私たちのことを心配してくれる。」と振り返る。FINALでは安全な空間という西洋のファンタジーが深い現実となっている。 FINAL Taipei Compilation by Sea Cucumber VA – FINAL Taipei Compilation Label : Sea Cucumber Release date : March 24 2023 Mastering: Enyang Urbiks Cover: Tea Strazicic Rebels of the Neon God mixed by jondu Tracklist 1. Sandy’s Trace – Beholden 2. jondu – Cleft Broker 3. Lujiachi – Flames 4. Meuko! Meuko! – Rebels of
2022/10/13
神々の山嶺へと続くルートを開拓する 2022年現在から遡ること10年前、VaporwaveやSeapunkといったインターネット発の音楽がハッシュタグと共にアンダーグラウンドを賑わせた2012年、”それ”は突如としてインド/ネパールの山岳地帯から隕石のごとく現れた。いや、”それ”こと謎に包まれた呪術的サウンド・ゴルジェは足元に転がる石のように、我々を取り囲む自然にそびえ立つ山のように、いつからかすでに存在していたのかもしれない。当時、ゴルジェの存在に気づき始めた音楽家やリスナーたちは「#ゴルい」を携えインターネットに山脈を見出し、新たな道筋を歩むようになった。そもそもゴルジェとは、といった問いへの正解はまたひとつとして同じ石や山がないように明確には存在しないが、満たすべき条件はただ3つ。 「1. Use Toms(タムを使え)/ 2. Say It “Gorge”(それをゴルジェと呼べ)/ 3.Don’t Say It “Art” (それをアートと呼ぶな)」ー Gorge Public License by DJ Nanga 上記をもとに、険しい山岳に挑むクライマーのような強固たる精神性をかたち作るゴルジェの探求者こと、ブーティストたちはこの10年のあいだどこまで高みを目指していったのだろうか。「The Summit of the Gods」を今年リリースした北九州のブーティスト・Kazuki Kogaに、ゴルジェの原体験と現在地点を語ってもらった。 Text : yukinoise Photo : abelest – 早速ですが、ゴルジェとはどういった音楽ジャンルですか? Kazuki Koga(以下:Koga):ゴルジェはインド/ネパールの山岳地帯で生まれたとされるタム(ドラムセットのスナッピーがない中型の太鼓をさす)を基調としたビートによる、呪術的なグルーヴを特徴とした音楽と言われています。またクライミング・カルチャーと深い関わりを持っていて、ジャンル名は登山用語の「ゴルジュ」からとられたと言われています。日本ではゴルジェ専門レーベル・GORGE.INが始動し、コンピレーションアルバム「Gorge Out Tokyo 2012」がリリースされた2012年がゴルジェのゼロ地点とされることが多いですね。 – Kogaさんがゴルジェに出会ったのも2012年頃ですか? Koga:2012年頃はゴルジェのことはTwitterで見かけたことがあってなんとなくワードだけは知っていたけど、自分がゴルジェをやり始めたのは2013年の春くらい。ゴルジェと同時期にJUKE/FOOTWORKが日本で注目されたこともあって当時は「GORGE VS JUKE」と銘打たれたイベントが開催されたり、「SHIN-JUKE」というJUKE/FOOTWORKのイベントに日本ゴルジェの祖であるhanaliが出演したりゴルジュークと呼ばれるハイブリットなサブジャンルが提唱されたりと両ジャンルの交流が盛んでした。2013年の4月にDOMMUNEで配信された〈「The Mystery of GORGE/BROADJ♯856」〜ゴルジェ、この呪術的NU GROOVEの神秘…〉という特番を観たのが自分にとってちゃんとしたゴルジェとの遭遇でした。その時まで自分が知っていたどんな音楽とも違っていて、それでいて知れば知るほど一向に実態が掴めない特異な音楽。この特番を観て衝撃を受け、その日のうちにゴルジェを始めました。この特番はそれまで東京近郊と一部ネットでしか知られてなかったゴルジェが日本全国に広まるきっかけになり、その現象は2nd G-SHOCKと呼ばれたりしました。すぐに”Climbing For Gorge”という曲を作ってSoundCloudにアップしたら(現在は削除済)、GORGE.INがTwitterで拡散してくれてたのもあり、今まで箸にも棒にもかからなかった自分の音楽をたくさんの人が聴いてくれたのが嬉しくて完全に味をしめてしまいました。それからはゴルジェの真理に近づくべく、またクライミングカルチャーの理解なくしてゴルジェブーティストは名乗れないと思いクライマーのインタビューや自叙伝を読み漁ったり、実際にボルダリングを始めてみたりと自分自身もゴルくなっていきました。GORGE.INがPinterest上で運営しているRoots Gorge Archiveというアカウントも「何を以ってゴルジェとするか」の理解に役立ちました。 ※Roots Gorgeとはゴルジェが電子音楽のサブジャンルとして提唱されるより以前にゴルジェに接近していた、または接触していたとみられる音楽。 https://www.pinterest.ca/oiplabel/roots-gorge-archives/ – なんと、ゴルジェを知ったその日のうちに始めたんですね…!ゴルジェのどのようなところに感動しましたか? Koga:「自由さ」ですね。とにかく新しいことがしたかったんです。当時はテクノをやっていたのですが、テクノのようなリズムパターンやBPMがある程度決まっていて様式美が強調されているジャンルの中で新しいものを提案する難しさにすごく行き詰まっていたんです。例えばどれだけ頭を捻ってビートを作りあげたところでそこに四つ打ちのキックを置いてしまえば、それは結局既存のテクノの大きな枠組みの一部にしかすぎず、こんなことを繰り返していても革命的に新しく面白いものなんて一生作れないんじゃないかと感じていました。一方ゴルジェには、リズムパターンやBPMの制約は一切ない。ルールはGPL(Gorge Public License)にて制定されている「タムを使うこと」「それをゴルジェと呼ぶこと」「それをアートと呼ばないこと」の3つだけ。これなら既存の音楽をどんどん脱構築してそこにタムを加えればどんな制約からも開放された全く新しいものが作れると思いました。またどんなに突飛な音楽を作ったとしても、タムさえ入ってればゴルジェというジャンルとして無理矢理着地させられるということは、今言ったことと矛盾しますが実は安心でもありました。 – ゴルジェを構成するのは音楽だけでなく、山やクライミングも大きな要素になりますよね。 Koga:「ロッククライミングの美的・精神的・身体的昇華を伝え、神々の山嶺へと続くルートを開拓する。」と自分のバイオグラフィーに書いてあるように、ゴルジェには岩の硬さや山の荘厳さ、美しくも時に無慈悲な自然、そしてクライミング自体の音像化という目的もあります。正味な話、命の危険を冒して過酷な環境下で巨大な岩や山によじ登るなんて何の意味があるかわかりませんよね?ましてや現代で未登頂の岩や山なんてほぼなくて、だからってわざわざ難しいルートを見つけてきて登ったり、その過程で数えきれないクライマー達が死んでる。それでも彼らを突き動かすものは一体何なのか。そこにゴルジェの真理があると思ったんですね。クライミングは壮大で崇高で勇敢な行為に見えますが、実際はドロドロとした怨念にも似た情熱でグチャグチャになりながら生きるために登るという行為だと思います。俺がやりたいゴルジェは、そんなクライマーの生き様を擬似体験させられるような体験型の音響表現です。 – 2022年現在、ゴルジェが生まれてからちょうど10周年を迎えました。この節目を祝うべく5月にはDOMMUNEで「GORGE I/O DOMMUNE 2022」が配信されたのもあり、改めて盛り上がりを見せていますよね。それまでの間、ゴルジェのシーンはどのような動きがありましたか? Koga:先述のように2nd G-SHOCK以降、北海道から沖縄まで全国でゴルジェを始める人が増えてリリースも増え、2015年までは毎年DOMMUNEで特番が配信されたり地方でJUKE VS
2020/07/13
監督は木村太一、音楽はLIL MOFO ファッションブランド〈FACETASM〉のSS 2021コレクション”More memories.”が7月12日(日)にParis Fashion Weekのデジタルプラットフォームと〈FACETASM〉のInstagramにて配信。 当日配信された映像がYouTubeにて公開された。映像を手がけたのは、kiLLaのメンバーが出演し、Chaki Zuluが音楽を担当した2016年『LOST YOUTH』や、Boiler Roomがキュレーションする〈4:3〉よりショートフィルム『Mu』を昨年公開した映像作家の木村太一、音楽はLIL MOFOが担当している。
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レーベル第一弾作品は後日発表
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受け手の自由に寄り添う作品
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