2021/12/24
AVE | CORNER PRINTINGより
スクリュー・サイエンティストAIWABEATZが、preparationsetの1stアルバム『perception』の全収録曲を低速ミックスした「no perception」をサイドAに収録し、サイドBにはオリジナル音源を全編収録した『perception』のエクスパンデッド・エディション・カセットが〈AVE | CORNER PRINTING〉より、12月25日に発売される。
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スクリューと呼ばれる低速再生によって時間の伸長をもたらす手法は、座標間の距離を拡大こそすれど、決して空間を希薄にするものではありません。真空状態においても観測できる物理現象と同様、グリッド内には数多の要素が詰め込まれ、互いに作用し合っています。時に解像度を下げた幻惑的な効果として用いられるこの手法が、場面によってはむしろオリジナル以上に明瞭で豊富な情報量を認識させてくれるのです。「no perception」では、AIWABEATZによるローレンツ・ブーストが標題通り知覚のアウトサイドを現出させ、全く新しいエクスペリエンスを提供します。
片面1曲ずつのラウドカット45RPMダブプレートを「Wax Alchemy」にて製造し、33RPM再生と共にオリジナルの時間軸を裁断、AIWABEATZ自身の解釈で再構成した「no perception」は、岸野雄一、坂田律子らのコラボレーター、Americoの一員、音楽ライターなど多彩な顔を持つDJ・谷内栄樹の自宅にて録音。Terry Riley『In C』に通じる解釈領域の変化によって、単一の音響作品としてのみならず、preparationsetのバックグラウンドにあるノイズやスラッジィなハードコア・パンクのムード、タイトなリディムとAIWABEATZの造詣がクロッシングしたのであろうデトロイト・テクノの如き瞬間、LES RALLIZES DÉNUDÉSを想起させるサイケデリアなど、『perception』を聴き込んだ耳にもフレッシュな内容です。聴き手によって多くの分岐が発生することでしょう。マスタリングはDJ / ビートメイカー、グラフィック・デザイナーとしても活躍するSHOTO(Underowls Lab.)が担当。オマージュたっぷりのカヴァー・アートおよびデザインは、『BRUTUS』(マガジンハウス)、『POPEYE』(マガジンハウス)、『Music Magazine』(ミュージック・マガジン)、『TRANSIT』(講談社)、『山と溪谷』(山と溪谷社)をはじめとする雑誌挿画 / 表紙や、EMC、グッドラックヘイワ、OQTO、環ROYらのカヴァーなどを手がけ、AIWABEATZとは旧知の間柄でもある画家・東海林巨樹によるもの。
AIWABEATZ + preparationset『AIWABEATZ vs. preparationset』
2021年12月25日(土)発売
AVE | CORNER PRINTING
IPTO-003
Cassette Tape | 2,000円 + 税
Random Colour | Flat White (≒White) or Smoke (Translucent)
Tracklist
| Side A (31:46) | AIWABEATZ “no perception”
01. no perception
| Side B (31:50) | preparationset “perception”
01. sound check
02. ten months
03. first train
04. stagnant
05. 333
Credit
| Side A
Screwed by AIWABEATZ.
Mastered by SHOTO (Underowls Lab.).
| Side B
Recorded by noguchitaoru at Ochiai soup 05.26.2019.
Mixed by Takumi Otani (Music Plant), kanata lab and preparationset.
Mastered by Makoto Oshiro.
Produced and arranged by preparationset.
Drawing and design by Naoki Shoji.
category:NEWS
tags:AIWABEATZ / preparationset
2020/12/09
12月25日発売 AVE | CORNER PRINTINGが音楽レーベルをスタートさせることを発表。第一弾作品として茨城を拠点に活動するレゲエ / ダブバンドpreparationsetの1stアルバム『perception』を12月25日にCDフォーマットで発売する。2008年の結成から12年目に発表する初の単独作にしてアルバム、つまりデビューアルバムとなる今作は、ハードコア・パンク、ヒップホップ、ジャズ、ノイズ、アンビエントとの親和性も兼ね備えるディープなレゲエ / ダブ作品となる。 ——————– preparationsetの音楽は、端的に言えばレゲエ / ダブにカテゴライズされるものです。筋金入りの(文字通り ハードコアな)セレクター / コレクターを擁するがゆえ、玄人好みのディティールを見出すのも容易でしょう。 にもかかわらず、当初から“レゲエ / ダブを演奏するため”に組織された集団ではありません。各々の独立した知 覚と洞察がレゲエ / ダブの肖像となって現出する瞬間そのものこそ、このパックをpreparationsetという楽団たらしめています。 録音芸術のスタイルとして確立されたダブをリアルタイムのパフォーマンスに投入するため、ミキシング・エンジニアの作家性をステージにまで引き込んだライヴ・ダブの手法が生まれて久しい現在においても、バッテリーがフロントでその責を担うバンドは特異でしょう。フロアを液状にするヘヴィウェイトなベース、クリーピーなミストを空間に充填するギター、チルと不穏が紙一重の鍵盤。総じてコールドな質感。そのバックグラウンドには、ハードコア・パンク、ヒップホップ、ジャズ、ノイズ、アンビエントのみならず、あらゆる興味が作用しています。つまりはポストパンク / ニューウェイヴ期におけるレゲエ / ダブのアヴァンギャルドと同質の組成であって、決して最新の現象ではないものの、ノスタルジックな“再現”とは明らかに趣が異なります。その違いはバンドの成立過程に由来するものでしょう。 アルバムは東京におけるホームのひとつ、落合 soup にて空間現代、NISENNENMONDAIらを手がけるnoguchitaoruのエンジニアリングで録音を敢行。ミキシングはつくばの楽器店 / スタジオ「Music Plant」の大谷巧、土浦のサウンド「JACK KNIFE」に所属するDJ / プロデューサー / エンジニア・kanata labとのコオペレート。マスタリングは、“夏の大△”の一員、ソロの演奏家 / 美術家としてのみならず、角銅真実や正直(小林 椋 +時里 充)らを送り出したレーベル「 Basic Function 」のファウンダーとしても知られ、アキツユコ、池間由布子、NRQ、王舟、PALE COCOON、柴田聡子などの作品を手がけるエンジニアでもある 大城 真 。既発曲「stagnant」「sound check」も大城の手で新たにマスタリングされています。EARTHDOMでのライヴ・フォトをあしらったアートワークは、デザイナー・ OSUSI によるもの。 preparationset – perception Label : AVE | CORNER
2020/11/19
リリースパーティーも開催 AIWABEATZが、ニューアルバム『LIKE NO OTHER 2』を11月22日にBandcampにてリリースすることを発表。 今年9月にYAHIKO (ex. DOWN NORTH CAMP / 1982s)、MUTA (JUMANJI)、VOLOJZA (VLUTENT RECORDS)などをフィーチャーしてリリースされたアルバム『LIKE NO OTHER』の続編となる今作には、Dos Monosのメンバーである没、LSTNGT、YAMAAN、CHIYORIなどさらに多彩なゲストがクレジットされている。また、幡ヶ谷Forestlimitで開催されているレギュラーイベント「ideala」にて、リリースパーティーも開催されるとのこと。 ———————– AIWABEATZ – LIKE NO OTHER 2 Release date : 22 November 2020 Bandcamp : https://aiwabeatz.bandcamp.com/album/like-no-other-2 Tracklist 01. Over tha Day [feat. SKM] 02. Inside/Outside [feat. 没, VOLOJZA] 03. Balance [feat. EASTERN.P, 東金B¥PASS] 04. Prayer [feat. MUTA] 05. The Craft [feat. 没] 06. 9596TILL8 [feat. YAHIKO] 07. One Shot One Kill
2020/01/29
2月4日開催 DJのAIWABEATZとMOONSCAPEのボーカルCVLTSL4VE a.k.a. Hate、それぞれB-BOYとHARDCORE PUNKSという別のルーツを持つ2人が主催するパーティー「S M I L E N O W C R Y L A T E R」の第4回目が開催。 本イベントは2019年8月より幡ヶ谷Forestlimitにて決起され、”偶数隔月・第一火曜”に催されている。過去にはSHV (KLONNS)、LSTNGT、M28(VITAL)、李ペリー、GATCHA (the River)、Minoru Kakinuma (BUSHBASH)がDJとして出演してきた。 今回、第4回目にして2020年初となる回には、「K/A/T/O MASSACRE」を始め都内パーティーのダンスフロアをムーディーに支配するstrawberrysexと、2019年12月にまさかのニューエイジ /アンビエントMix『New β Sound』をリリースしたBUSHMINDをゲストに迎える。フライヤーデザインはMOONSCAPE / PAYBACK BOYSのメンバーでもあり近年はStrip Joint『LIKE A STORM / Leisurely』7inchのジャケットを手掛けたKTYLによるもの。今回のテーマは各々の解釈に基づいた”アンビエント”とのこと。 ————————————- S M I L E N O W C R Y L A T E R # 4 2月4日(火) VENUE Forestlimit OPEN
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