2021/07/14
PANとHakuna Kulalaのコラボ作品
ベルリン拠点のレーベル〈PAN〉とウガンダはカンパラ拠点の〈Nyege Nyege Tapes〉のサブレーベル〈Hakuna Kulala〉がコラボレーション作品『KIKOMMANDO』のリリースを発表。
今作は、2017年にイタリアの植民地の歴史をテーマにしたデビューアルバム『I』を発表し、変異的なデジタル・ダンスホール表現を確立したSimone TrabucchiことSTILLがトータルプロデュースしたビジュアル・ミックステープ / 書籍で、カンパラ在住のアーティストBlaq Bandana、Ecko Bazz、Biga Yut、Florence、Winnie Lado、Swordman Kitala、Jahcityが参加している。
発表に合わせてEcko Bazzをフィーチャーしたシングル「Ntabala」の映像が公開。「Ntabala」は「戦う、手間をかける」という意味を持ち、諦めないこと、常に自分の人生の目的を信じることを表現している。
『KIKOMMANDO』は、ウガンダのストリートフードであるチコマンドに由来しており、実際のチコマンド同様に栄養価が高く、野心に満ち溢れた作品であるという。2018年東アフリカの夏、カンパラのアーティスト達はSimone Trabucchiと市内のスタジオでコラボレーションをスタートさせた。
トラップ、ドリル、クドゥロ、エレクトロ、スムース・ジャムなど、様々な音楽的影響を受けたカンパラのアーティスト達とSimone Trabucchiによるコラボレーション作品は、無数のスタイルをカンパラシーンの特定部分と結びつけている。ストリートの伝説、Blaq Bandanaが陰鬱なアンビエントの上にラップを乗せ、トランペット奏者でシンガーのFlorenceはアトモスフェリックなムードの中で呪文のようなメロディを並べ、Jahcityのユニークなリリシズムは、伝統音楽やレゲエに対する個人的解釈を展開する。
『KIKOMMANDO』の各曲の映像を集めたビジュアル・ミックステープには、レコーディング・ダイアリーが付属しており、Simone Trabucchiの異質なサウンドパレットを反映し、一冊の本にまとめている。この多面的プロジェクトは、Lamin Fofanaのライナーノーツが「オリジナリティと複雑さ」と表現しているように「不協和音を受け入れる」ことを示している。
ブランドや固定観念に捉われず、新しい表現を創造するための手段として、常にコラボレーションを行ってきたSimone Trabucchiは今作を「対話」であると強調する。「私はシンガーが自信を持てるようなプラットフォームを作ると同時に彼らに挑戦しました。アイデアが加速し、全て自分一人の発明ではないことがわかります。だから『KIKOMMANDO』は私にとって、アルバムではなくミックステープなのです。」と語っている。
VA – KIKOMMANDO
feat. Blaq Bandana, Ecko Bazz, Biga Yut, Florence, Winnie Lado, Swordman Kitala, Jahcity
Produced by STILL
Label : PAN & HAKUNA KULALA
Format : Digital / Book
Release date : 6 August 2021
Pre-order : https://pan.lnk.to/kikommando
Tracklist
01. Blaq Bandana – Nkwaata (Prod. by STILL)
02. Ecko Bazz – Ntabala (Rolex Riddim) (Prod. by STILL)
03. Swordman Kitala – Rollacosta feat. Omutaba (Prod. by STILL)
04. Biga Yut feat. Florence – Ntwala (Prod. by STILL)
05. Biga Yut – Tukoona Nalo (Prod. by STILL)
06. High Cry Interlude (Prod. by STILL)
07. Jahcity – Njagala Kubela Nawe (Prod. by STILL)
08. Biga Yut – Plupawa (Prod. by STILL)
09. Winnie Lado – The Race (Prod. by STILL)
10. Florence – Bae Tasanze (Prod. by STILL)
11. Jahcity – Tukikole Nawe feat. Omutaba (Prod. by STILL)
12. Winnie Lado – Ahlam Wa Ish دحلا يه ءامسلا (Prod. by STILL)
Mastered by Rashad Becker
Tracks 1, 2, 3, 4, 7, 9, 11 & 12 mixed by Ville Haimala
Tracks 5, 6 & 8 mixed by Lorenzo Dal Ri
Artwork by NMR
category:NEWS
tags:Simone Trabucchi / STILL
2019/01/07
集合体としての表現。 Photo by Guido Borso 2008年頃からDracula Lewisの名義で活動していたイタリアのミラノを拠点にするSimone Trabucchi。Dracula Lewisは初期の作品『Vernasca, Valhalla』以降、オリジナルアルバムと言えるのは2013年の『U$E Your Illu$Ion$』のみ。遅いBPMに変調して、ぐにゃんぐにゃんなったボーカルに気を取られていたが、今聴いてみるとこの頃からSTILLのようなダンスホール/ダブの要素は随所に垣間見える。ドイツの超老舗レーベルCity SlangのサブレーベルであるSouterrain TransmissionsからEP『Permafrost』をリリースするなどもしていたが、Doro Bengala、Sex Boyzなどの別ユニットのリリースを合わせても、作品数はそこまで多くはないSimone Trabucchiがなぜカルトでカリスマな支持を得てきたか。それは彼が主宰するレーベルHundebiss Recordsの活動によるものが大きいはず。Primitive Art、Sewn Leather、JAWS、Chicklette、そしてJames FerraroのDVD、Hype WilliamsのVHSと言った作品もリリースしているHundebissはカセット、レコード、VHS、DVD、デジタルとフォーマットに捉われず、特殊な仕様のジャケット、何よりも一つ一つの作品自体が強い。これはDracula Lewisの作品にも言えるが、インパクトはもちろん、簡単に消費されない強さがある。そしてD/P/I、Helm、Ramzi、JAWS、Sewn Leatherなどが参加した名作『Technical XTC』を最後にDracula Lewisとしての活動を終えた彼が2016年からスタートさせたプロジェクトがSTILLである。2017年にデビュー作『I』はエレクトロニックミュージックのトップレーベルであるベルリンPANからリリース。PANが用意したSTILLの特設サイト、Bill KouligasとInvernomuto(Simone Bertuzzi、Simone Trabucchi)が制作した強烈なアートワークと共に鮮烈すぎるデビューであった。さらに去年はリミックスプロジェクト『I (Remixed)』が同じくPANからリリースされた。今回はSTILLについて、『I』についてなどを、Simone Trabucchiにインタビューを行った。 – どのような子供時代を過ごしましたか? STILL – 幸せな子ども時代を過ごしたよ。すごく自由に過ごせたし、周りからは愛されていた。山の中にある地元の街や、海のそばのリグーリア海岸でのんびり過ごしていたよ。 – STILLとはどういう意味ですか? STILL – ST = Simone Trabucchi、ILL = Sick。っていう感じだけど、他にも「it’s me still(まだ僕のままだよ)」とか「I’m still here(僕はまだここにいるよ)」っていう意味のstillでもある。 – どのようにして音楽を作り始めましたか? STILL – 物心がついてからは、常に音楽をプレイしたいと思っていたんだ。 – STILLのコンセプトを教えてください。 STILL – STILLのコンセプトは、ダブやダンスホールだけじゃなくて、実験的なエレクトロニック・ミュージックに由来するような音楽制作上のあるテクニックに関する個人的解釈なんだ。 すごく違うのに似たような様式を持つこの2つをうまく操り、自分のポジションを見つけ、自分独自の道を辿り、僕と一緒に音楽を作りたいと考えつつ適切な態度を持っている人たち全員が乗れる独自の宇宙船を作ること、それが僕の個人的解釈だ。 僕は、自分の音楽をプラットフォームとして、シンガーが自分のメッセージや、自分の感情を伝えることができると信じている。僕の音楽は、自分たちが共同で創造を行うスペースなんだ。 – Hundebiss Recordsはどのようにスタートさせましたか? STILL –
2021/06/17
サッカーの応援歌をサンプリングした「Spike!」のMVを公開 東京杉並のラッパーJUMADIBAが1st Mixtape『Kusabi』を発表し、サッカーの応援歌をサンプリングした収録曲「Spike!」のMVを公開。 全9曲中6曲を自身でプロデュースした今作は、JUMADIBAのアティチュードが随所に散りばめられており、これまでよりも「自分らしさ」を表現出来ているとのこと。「Spike!」のMVのディレクションは Harry Cruttenden。プロデューサーにはトルコのトラックメイカーtuzeと、写真家のtaroが参加。またアートワークもtaroが手掛けている。 JUMADIBA – Kusabi Release date : 18 June 2021 Stream : https://linkco.re/Ddh7MhAV Tracklist 1. Pulse (prod. tuze) 2. SLK (prod. JUMADIBA) 3. it was (prod. taro) 4. 自画像 (prod. JUMADIBA) 5. Spike! (prod. JUMADIBA) 6. PARK THE BUS (prod. JUMADIBA) 7. Stolen (prod. JUMADIBA) 8. pows (prod. JUMADIBA) 9. 1mistake (prod. tuze)
2022/01/25
アートワークはwhoiskosukeが担当 兵庫・加古川を拠点に活動するlil beamzが1stミックステープ『LIL BEAMZ3,0』をリリース。 昨年リリースされたシングル「Nichijo」「マヂカルラブリー」「Kawaii」を含む全10曲が収録。ミックス、マスタリングはDa.i(KNOTT)が担当、カバー・アートワークはwhoiskosukeが手掛けている。 lil beamz – LIL BEAMZ3,0 Release date : 24 January 2022 All mix&master Da.i (KNOTT) Art by whoiskosuke Stream : https://lnk.to/lilbeamz_3_0 Tracklist 1. gattan gotton (Prod.soju) 2. vomited (Prod.jxlyy) 3. Stay hydrated (Prod.mididuck) 4. Nagara (Prod.02ashes) 5. Speed!! (Prod.Kilimlords) 6. Shota Kinoshita (Prod.Delto) 7. Kawaii (Prod.skoolio) 8. Nichijo (Prod.Michel warren) 9. マヂカルラブリー (Prod.kamidere) 10. cloudless sky (Prod.kg)
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