2021/03/11
所属アーティスト達が過去曲をカバー
「2020年、〈4AD〉は40歳になった。パーティーに時間通りに来たことがないこのレーベルは、 『Bills & Aches & Blues』という記念碑とともに、未来へと向かう。」
1980年に〈Beggars Banquet Records〉姉妹レーベルとして創立し、その40年の歴史の中で各時代を代表するアクトを輩出しながら世界のインディー・シーンを牽引し続けてきた名門〈4AD〉が、その足取りとこれからの展望をまとめた記念碑的作品『Bills & Aches & Blues』をリリース。本作はレーベルに所属する現役アーティスト18組が過去40年の間に残されたカタログから好きな楽曲を選び、カヴァーすることによって新たな息吹をもたらし、4つのセクションで構成。本日その第一部となる5曲が解禁された。
往年のファンであれば気付くとおり、Cocteau Twinsの名曲「Cherry-Coloured Funk」の歌詞を冠した今回のコンピレーション作品の18曲には、アーティストと楽曲の間に素晴らしいケミストリーが宿っている。最も初期の楽曲は、U.S. Girlsが選んだ1981年のThe Birthday Partyの「Junkyard」であり、最も新しいものは2012年のGrimesの2曲(SpencerとDry Cleaningが、「Genesis」と「Oblivion」をそれぞれカヴァー)となっている。今なお精力的に活動を続け、〈4AD〉の過去と現在の架け橋となっているバンドであるThe Breedersは同世代のバンド、His Name Is Aliveの「The Dirt Eaters」をカヴァー。そして、Tune-Yards、DeerhunterのBradford Cox、Big ThiefがそれぞれThe Breedersへの愛を「Cannonball」、「Mountain Battles」、「Off You」のリメイクで表現している。
またレーベルが契約した最新アーティストであるMaria SomervilleがカヴァーするAir Miamiの「Seabird」や、Jenny HvalがカバーするLushのB面曲「Sunbathing」がディープな歴史を掘り起こし、THIS MORTAL COILによるTim Buckleyの「Song To The Siren」の伝説的なカヴァー(バックリーの『Starsailor』以前のアコースティック・ヴァージョン)の遺伝子はSOHNへと見事に受け継がれた。
さらにFuture IslandsによるColourboxの「The Moon Is Blue」のように、これまでに知られていなかった共通のDNAを発掘しているトラックもあれば、再発明に近いトラックもある。Aldous HardingはDeerhunterの「Revival」のメロディックなエッセンスを抽出し、彼女自身の鬼気迫るイメージで再構築。U.S. Girlsがフューチャー・ディスコに仕立て上げた「Junkyard」や、Bing & Ruthによるネオ・クラシカル・インストゥルメンタルな「Gigantic」などは、さらにラディカルな解釈がなされている。そしてアルバムの幕開けを飾るTkay Maidzaは、アート・ラップとR&B、80年代シンセ・ポップのテクスチャーを用いてPixiesの「Where Is My Mind?」をカヴァー。97年にリリースされた楽曲のメッセージを、まさにこの混沌とした今の時代へと差し伸べている。
〈4AD〉のレーベル名の由来でもある「FORWARD=FWD=4AD=前進」を体現したクリエイティヴなメモリアル・アルバム『Bills & Aches & Blues』は今週より毎週楽曲が公開され、4/2にデジタル・リリース。CD/LPは7/23全世界同時発売となり、日本盤CDには歌詞対訳・解説が封入されボーナス・トラックを追加。本日より各店にて随時予約受付が開始される。
また、本作の最初の12ヶ月間の収益は、芸術や音楽を学ぶことができない地域や学校の子供たちのためにある、ロサンゼルスを拠点とする放課後プログラム「The Harmony Project」に寄付される。
VA – Bills & Aches & Blues
Label : 4AD / BEAT RECORDS
Release date : 23 July 2021
国内盤CD
4AD0358CDJP\ 2,500 +tax
2CD 輸入盤
4AD0358CD\ 2,000 +tax
LP 輸入盤
4AD0358LP(2LP)\ 3,850 +tax
https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=11747
Tracklist
01. Tkay Maidza – ‘Where Is My Mind?’ (Pixies)
02. U.S. Girls – ‘Junkyard’ (The Birthday Party)
03. Aldous Harding – ‘Revival’ (Deerhunter)
04. The Breeders – ‘The Dirt Eaters’ (His Name Is Alive)
05. Maria Somerville- ‘Seabird’ (Air Miami)
06. Tune-Yards – ‘Cannonball’ (The Breeders)
07. Spencer. – ‘Genesis’ (Grimes)
08. Helado Negro – ‘Futurism’ (Deerhunter)
09. Efterklang – ‘Postal’ (Piano Magic)
10. Bing and Ruth – ‘Gigantic’ (Pixies)
11. Future Islands – ‘The Moon Is Blue’ (Colourbox)
12. Jenny Hval – ‘Sunbathing’ (Lush)
13. Dry Cleaning – ‘Oblivion’ (Grimes)
14. Bradford Cox – ‘Mountain Battles’ (The Breeders)
15. SOHN – ‘Song To The Siren’ (Tim Buckley)
16. Becky and The Birds – ‘The Wolves Act I and II’ (Bon Iver)
17. Ex:Re – ‘Misery Is a Butterfly’ (Blonde Redhead)
18. Big Thief – ‘Off You’ (The Breeders)
category:NEWS
tags:4AD
2023/10/27
Shelter Pressより 先月、エレクトロニカ・アンビエントレーベル〈Daisart〉とジョイントジャパンツアーを行ったLisa Lerkenfeldtが、ニューアルバム『Halos of Perception』を11月3日に〈Shelter Press〉よりリリースする。 フィールドワークと電子音響の実践から導き出されたピアノ、チェロ、テープのアレンジは、内省的なミュジーク・コンクレート、インストゥルメンタル・コンポジション、シュールな映画のパッチワークの中で、失われた部屋と地下の歴史を照らし出す。アルバムは、口頭伝承、実験的なAVコンポジション、日記のようなヴィネットを通して、現実、ヴァーチャリティ、知覚の疑問を開くアンダーグラウンド・ネットワークにスポットライトを当てる。また、ビデオアーティストTristan Jallehとのコラボレーションによるハイパーリアル・フィルムが収録。 Lisa Lerkenfeldt – Halos of Perception Label : Shelter Press Release date : November 3 2023 https://lisalerkenfeldt.bandcamp.com/album/halos-of-perception Tracklist 1. Limestone 2. The painted room 3. Stairway to the interior 4. A fragrance of moss and chalk 5. Cobwebs 6. Amulet of sweat
2025/01/02
1/3 Forestlimit ベースミュージックをハブとしたあらゆるジャンルを横断する現代的なDJスタイルの礎を築いた、UKクラブミュージックを代表するレジェンドBok Bokをフィーチャーしたニューイヤーパーティ。 ローカルから盟友のHibi Bliss、Bushmind、坂田律子、RUKE、そしてMILSを迎え、全世界、全方位に連なるマシーン・ファンクへの眼差しと共に2025年の幕開けにバラを添える。 Local World -New Year 2025- w/ Bok Bok 2025/01/03 FRI 22:00 at Forestlimit U23 ¥2,000 / DOOR ¥2,500 (+1D) Bok Bok [UK/Night Slugs] Bushmind Hibi Bliss MILS RUKE 坂田律子 artwork: 安永佳織 / Kaori Yasunaga layout: pootee
2020/04/25
2010年〜2020年 〈Tri Angle〉がTwitterで昨日閉鎖を発表。レーベル10年の歴史に幕を閉じた。 2010年、インディブログ隆盛の時代に最も信頼のおけるブログの一つだった20jazzfunkgreatsのライターだったRobin Carolanによってスタートした〈Tri Angle〉は海外音楽メディアをはじめ、Björkもその功績を讃えるほどに音楽史に残した爪痕は大きかった。初期はBalam Acab、oOoOO、How To Dress Well、Holy Otherなどを輩出。”ウィッチハウス”をメインストリームに響かせるほどに拡張させたのはこのレーベルである。その後もクラウドラップを代表する存在Clams Casinoや、寡作のカリスマEvian Christ、『ミッドサマー』の音楽も担当したThe Haxan Cloak、レーベル最高の異形カルトSd Laika、さらにAlunaGeorge、Forest Swords、Fis、Vessel、Rabit、serpentwithfeet、Loticなど。彼ら彼女らの辿った道を見ると、このレーベルの偉大さがよくわかる。 〈Tri Angle〉は最後に10年の歴史を総括したプレイリストをSpotifyで公開している。
第1弾としてANORAK!とillequalによる「Re:Re:」がリリース
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