2021/02/20
黒人解放運動の象徴
アメリカの黒人解放運動・女性解放運動・政治犯 解放運動・刑務所廃止運動のアイコンである、アンジェラ・デイヴィスのインタビュー・寄稿文・スピーチ集、『Freedom Is A Constant Struggle: Ferguson, Palestine, and the Foundations of a Movement』(2016)の日本語訳『アンジェラ・デイヴィスの教え:自由とはたゆみなき闘い』が3月1日に発売。翻訳は浅沼優子、装丁は北山雅和が手掛けている。
ブラック・ライヴズ・マター運動の世界的な広がり、グローバル・パンデミックをきっかけに問い直される資本主義社会のあり方、様々な局面で露呈しているネオリベラリズムの弊害、特定の人種のみならず女性やトランスジェンダー、移民に対する抑圧といった世界各国に共通する現代社会の様々な問題について、その相互関係性と構造を解き明かす、重要な視座を与えてくれる内容とのこと。
黒人解放運動の象徴であり、いまなおリスペクトを集め、ブラック・ライヴズ・マターの高まりで世界的に注目されるアンジェラがさししめす未来
黒人として女性としてつねに時代の困難に向きあってきた思想家=活動家が50年以上の時をかけて伝え続けてきたメッセージ
これからの世界を想像する上で不可欠なレイシズム、フェミニズム、インターセクショナリティ、アボリショニズムを知るための入門書にして主著
『アンジェラ・デイヴィスの教え:自由とはたゆみなき闘い』
アンジェラ・デイヴィス 著
浅沼優子 訳
単行本 46 ● 260ページ
ISBN:978-4-309-24997-1 ● Cコード:0036
予価3,630円(本体3,300円)
河出書房新社
https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309249971/
アンジェラ・Y・デイヴィス(Angela Y. Davis)
アメリカの政治活動家、学者、作家、教育者。1960年代からブラック・パワー・ムーヴメント、刑務所廃止運動およびフェミニズム運動に携わりながら研究・執筆を続けている。現在はカリフォルニア大学サンタクルーズ校名誉教授。著書に『Women, Race, and Class』(1981)、翻訳書に『もし奴らが朝にきたら』,『アンジェラ・デービス自伝』(ともに現代評論社)『監獄ビジネス:グローバリズムと産獄複合体』(岩波書店)などがある。
category:NEWS
tags:Angela Davis
2018/06/07
謎に包まれた電子音楽の新たな聖地 現在のエレクトロニック/エクスペリメンタルのシーンにおいて全国から注目を浴びているイベントスペースが、東京でも大阪でも名古屋でもなく、岡崎という街に存在する。「ひかりのラウンジ」。他の地方中核都市と同じように夜になると近隣のお店は閉店し、人通りも少なくなる中、扉の向かうから重いベースの音が漏れている。静まり返った街と漏れまくる音のギャップが生み出す異様な風景。去年行われたスペインのレーベルangoisseのジャパンショーケースツアー、今年に入ってからはJesse Osborne-Lanthier、Ptwiggs、CÉCIの合同来日公演、Orange Milkジャパンショーケースツアーなど海外アーティストの公演も増えており、存在感をさらに増す一方で、愛知県外の人が気軽に足を運べる場所ではないために桃源郷的イメージがあるのも事実である。今回オーナーの神谷大介氏に話を聞き、ひかりのラウンジの歴史や現状を伺ってみた。 – ひかりのラウンジを前のオーナーから引き継いだって話をちらっと聞いたんですが、具体的に経緯を聞かせてください。 神谷 – 2012年の11月にここに面接に来たんです。当時、隣のラグスローとひかりのラウンジと上のクワイエットヴィレッジと豊田にドープラウンジってのもあって、1ヶ月ぐらいドープラウンジで働いてたんです。 – その4つの店は同じ系列なんですか? 神谷 – そうなんです。前のオーナーがやってまして。で、正月にラグスローの人がいなくなって、それで応援でこっちに入るようになりまして。そっからどんどん人が減っていって、、僕入れて3人ぐらいしか残ってない状態になっちゃって。多い時は7人ぐらいいたんですけど、だんだん店がまわらなくなってきたりして、それで2013年の春にある事情で経営を見直す会議があったんですね。僕は元々、ここで修行して独立するために入ったので、まぁこの店なくすんだったらお客さんもいるし、設備全部整っているし、自分のやりたいことだったんで、じゃあ買い取りますって感じで前のオーナーから店を買い取ったんです。で、新たにスタートしたのが2013年の6月ですね。 – そんなことがあったんですか。最初から独立したい気持ちはあったんですね。 神谷 – 固定収入を得つつ、でその利益を自分のやりたいことに使って、遊べて、っていうサイクルができたら理想かなと。 – 今、別の仕事は何かやってるんですか? 神谷 – 今はやってないです。ひかりのラウンジだけですね。お金ないときは派遣とかいきますけど。まぁこっちに集中しようかなと。当初は、ひかりのラウンジとラグスローを合わせて買い取ったんです。で、基本僕カフェ(ラグスロー)に入って調理してて、イベントあるときはこっち入ってみたいな感じでした。 – 2013年からってことは思ったより歴史ありますね。もっと最近始まったかと思ってました。 神谷 – 前のオーナー時代からだと正式に始まったのは2008年か2009年くらいからだったかな。GrassrootsのHikaruさんと仲良いような感じでした。岡崎にしては名のある人たちがすごい来てるお店だったんで、それで興味持って修行しようかなと。 – で、今に至ると。ここの利用者って基本は音楽イベントですか? 神谷 – そうですね、たまに仮装大会とか。 – 仮装大会? 神谷 – ハロウィンとか。で、ここで会社のイベントやるんですよ。アイシンとか一流企業のイベントとか、美容師のイベントとか、ですね。 – どのぐらいのペースでイベントがあるんですか? 神谷 – 週に最低1回はやってるんですけど、平均1.5とか、そんなもんですね。 – 前にEDMのイベントだと100人もお客さんが入るって聞いたんですが。 神谷 – 入りますね。NEXUSというパーティーなんですが、最高132人ぐらいがマックスですね。 – そのお客さんってみんな岡崎の人なんでしょうか? 神谷 – どうですかね〜。でも主宰の人は岡崎の人で、出演しているDJも三河の人(岡崎周辺の豊田、刈谷、安城など)がほとんどなので、そのあたりの人たちがほとんどなのかなと思います。 あのイベントはすごいですよ‥。 – いずれ、神谷さんが作ってるような音楽が主体にしたいと思ってたりするんですか? 神谷 – 偏りたくはないなというか、自分の好きなものは自分でやれば良いわけで、むしろ自分の知らない世界や音楽を知りたいというか、EDMはEDMのイベントで面白いところはあるし、サイケのイベントとか、パーティーによってそれぞれ面白い部分や学ぶべき点は多々あるんで、ありがたい環境だと思いますし、まぁ来るもの拒まずというか、そんな感じでやっていきたいですね。 – ひかりのラウンジの週1.5ほどのイベントだけで生活やっていけるんですか? 神谷 – いや、できないですね。 – え。 神谷 – 全然できないですよ。 – どうやってそれをカバーされてるんですか? 神谷 – いや、もう節約して、お金なくなったら派遣っていう。機材売ったり。(笑) – お子さん何才でしたっけ? 神谷 – 10才です。 – 音楽聴くんですか? 神谷 – めちゃくちゃ好きですよ。耳コピも俺なんかより遥かに正確にしますし。キーボード習ってるんですよ。 – 神谷さんの音楽を聴かせたことはあるんですか? 神谷 – ありますよ。0点って言ってます(笑)アドバイスとして、高い音と低い音をバランスよく入れるといいよって言われました。 –
2019/04/22
「bury a friend」など3曲が公開。 今年もアメリカのコロラド砂漠の一角で開催された世界最大規模の音楽フェス「コーチェラ・フェスティバル」、今年の出演者の中で最も注目浴びたアーティストの一人Billie Eilish。憧れのJustin Bieberに会えたことも話題になったBillie Eilishのパフォーマンスは、配信でも音割れするほどの歓声と大合唱に包まれた。 今回、披露された楽曲のうち、「bury a friend」「COPYCAT」「when the party’s over」の3曲がコーチェラのYouTubeアカウントで公開となった。 https://www.youtube.com/watch?time_continue=211&v=DJpuNtFDuAo https://www.youtube.com/watch?v=zHxZMjuCka8 https://www.youtube.com/watch?v=sv4QomWJSOU
2019/02/14
“Isa”とは人類であり、神々であり、その幽霊のようなもの。 Croatian Amorは、デンマークはコペンハーゲンを拠点にするアーティストLoke Rahbekのメインプロジェクトである。Loke RahbekはCroatian Amor以外にも多数のプロジェクトを並行して動かしてきた。ブラックメタル/ハードコアバンドSexdrome、Hannes Norrvideがフロントマンを務めるLust For Youth、ICEAGEのメンバーらと行っていたVår、Christian Stadsgaard (Vanity Productions)とのデュオDamien Dubrovnik、さらにOlymphia、Body Sculptures、LRなど、そしてレーベルPosh Isolationのファウンダーとしての顔も持っている。Croatian Amorとしては2016年の『Love Means Taking Action』以来のアルバムである『Isa』について、メールインタビューを行った。 – あなたは昔から複数のプロジェクトを並行して行ってきましたが、現在はCroatian Amorと本名名義のLoke Rahbekがあなたのメインプロジェクトになるのでしょうか? Croatian Amor – これまでも同時にいくつものプロジェクトを進行させてきた。複数のプロジェクトを同時進行させるのは、ワクワクするよ。プロジェクトごとに人も違えば、考え方も違うし、個性があるんだよ。今は、昔のようなペースでは働いていない。限界が近かったからね。今は少しの仕事に集中するようにしているんだ。 今回のアルバム『Isa』に関しての質問です。本作は『Love Means Taking Action』以来ですが、その間にもLoke Rahbekとして作品をリリースしています。他の名義での制作やリリースが『Isa』の制作にも影響していますか? Croatian Amor – どんな新しい作品でも、過去からのものを土台にしていると思うんだ。みんな互いに影響しあっているし、音楽ができる前から、全てのことは繋がっている。子どもの頃に書いた絵とかメモを見つけて、未熟なんだけど、やっぱりそれも同じ空間を共有していた。でも新しい音楽には、新しい使命のようなものや、未開拓の地平というものがある。そうじゃないと、新しい音楽をやる意味なんてないんだ。 – メランコリックでポップな面と実験的な面が不思議なバランスで保たれていて、素晴らしいアルバムだと思いました。以前よりも強調されたリズム面や、Jonnine Standishなど参加アーティストの歌も印象的です。アルバムのコンセプトはありますか?あれば教えてください。 Croatian Amor – “Isa”とは人類であり、神々であり、その幽霊のようなものさ。 – 特にアルバム最後の『In World Cell』は心が浄化されるような感動がある曲です。2013年の作品『The World』の頃から美しいメロディがCroatian Amorの特徴の一つだと思っていました。メロディはどのようなものから影響を受けていますか? Croatian Amor – メロディーが好きなんだ。気に入ってもらえて嬉しいよ。どこから影響を受けたのかは分からない。考えるままに演奏しただけだし、もちろんあらゆるものがその中には入り込んでいるんだよね。 – あなたは多作なアーティストですが、オフの日はありますか?あるとしたら、何をして過ごしていますか? Croatian Amor – 2日前は、南ポルトガルを散歩していたんだ。野生のフラミンゴの群れに出会ったり、アーモンドを拾ったり、オレンジを木から摘んで食べたりした。 – 普段はどんな音楽を聴いていますか?最近よく聴いている曲やアーティストがあれば教えてください。 Croatian Amor – 今はフライトの最中で、FenneszやVargがこれからリリースする新作、Mini Escoが新しく作った最高のデモテープなんかを聴いているよ。 – 現在のコペンハーゲンのシーンはどのような感じですか?新たな若いアーティストは生まれていますか? Croatian Amor –
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