preparationsetが結成12年目の1stアルバムをAVE | CORNER PRINTINGより発表

12月25日発売

 

 

AVE | CORNER PRINTINGが音楽レーベルをスタートさせることを発表。第一弾作品として茨城を拠点に活動するレゲエ / ダブバンドpreparationsetの1stアルバム『perception』を12月25日にCDフォーマットで発売する。2008年の結成から12年目に発表する初の単独作にしてアルバム、つまりデビューアルバムとなる今作は、ハードコア・パンク、ヒップホップ、ジャズ、ノイズ、アンビエントとの親和性も兼ね備えるディープなレゲエ / ダブ作品となる。

 

——————–

 

preparationsetの音楽は、端的に言えばレゲエ / ダブにカテゴライズされるものです。筋金入りの(文字通り ハードコアな)セレクター / コレクターを擁するがゆえ、玄人好みのディティールを見出すのも容易でしょう。 にもかかわらず、当初から“レゲエ / ダブを演奏するため”に組織された集団ではありません。各々の独立した知 覚と洞察がレゲエ / ダブの肖像となって現出する瞬間そのものこそ、このパックをpreparationsetという楽団たらしめています。

 

録音芸術のスタイルとして確立されたダブをリアルタイムのパフォーマンスに投入するため、ミキシング・エンジニアの作家性をステージにまで引き込んだライヴ・ダブの手法が生まれて久しい現在においても、バッテリーがフロントでその責を担うバンドは特異でしょう。フロアを液状にするヘヴィウェイトなベース、クリーピーなミストを空間に充填するギター、チルと不穏が紙一重の鍵盤。総じてコールドな質感。そのバックグラウンドには、ハードコア・パンク、ヒップホップ、ジャズ、ノイズ、アンビエントのみならず、あらゆる興味が作用しています。つまりはポストパンク / ニューウェイヴ期におけるレゲエ / ダブのアヴァンギャルドと同質の組成であって、決して最新の現象ではないものの、ノスタルジックな“再現”とは明らかに趣が異なります。その違いはバンドの成立過程に由来するものでしょう。

 

アルバムは東京におけるホームのひとつ、落合 soup にて空間現代、NISENNENMONDAIらを手がけるnoguchitaoruのエンジニアリングで録音を敢行。ミキシングはつくばの楽器店 / スタジオ「Music Plant」の大谷巧、土浦のサウンド「JACK KNIFE」に所属するDJ / プロデューサー / エンジニア・kanata labとのコオペレート。マスタリングは、“夏の大△”の一員、ソロの演奏家 / 美術家としてのみならず、角銅真実や正直(小林 椋 +時里 充)らを送り出したレーベル「 Basic Function 」のファウンダーとしても知られ、アキツユコ、池間由布子、NRQ、王舟、PALE COCOON、柴田聡子などの作品を手がけるエンジニアでもある 大城 真 。既発曲「stagnant」「sound check」も大城の手で新たにマスタリングされています。EARTHDOMでのライヴ・フォトをあしらったアートワークは、デザイナー・ OSUSI によるもの。

 

 

preparationset – perception

Label : AVE | CORNER PRINTING

Release date : 25 December 2020

Compact Disc | 2,000JPN + tax

 

Tracklist

01. sound check

02. ten months

03. first train

04. stagnant

05. 333

 

Recorded by noguchitaoru at Ochiai soup 05.26.2019.

Mixed by Takumi Otani (Music Plant), kanata lab and preparationset.

Mastered by Makoto Oshiro.

Produced and arranged by preparationset.

Design by OSUSI.

category:NEWS

tags:

RELATED

FEATURE