2020/12/08
2020年12月1日〜2021年2月23日
サウンドとアートを軸に、分野を超えて新たな聴覚体験を創出するプロジェクト〈See by Your Ears〉を 主宰するサウンドアーティスト・evalaが、12月1日(火)からGINZA SIXの屋上庭園にて、これまで空港や日本庭園などの屋外で展開してきた作品シリーズ《Inter-Scape》の最新作となるサウンドインスタレーション《Grass Calls》を公開している。
屋上庭園内をフィールドレコーディングした音源や、世界各地で集音した音を使用して、多層的なサウンドを空間的に作曲することで、耳で視る新しいパブリックアートを生み出すことを試みている。銀座の街の喧騒、植物のざわめきや鳥のさえずりと共にすっぽりと体を包みこむ立体音響に耳を澄ますと、現実と幻想の境界がおぼろげになり、一人ひとりの内面にそれぞれ の新しい景色が立ち上がる。本作は、11月9日(月)から開催されている『GINZA SIX ART CONTAINER』企画のために制作され、コンテナを目印に、館内を飛び出し屋上庭園の森に広がる3ヶ月間だけの特別な作品として展開されている。
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– 展示について –
日程 2020.12.1 (火) – 2021.2.23 (火・祝)
時間 7:00-23:00
会場 GINZA SIXガーデン(屋上庭園) 森林エリア
〒104-0061 東京都中央区銀座6丁目10-1 RF
観覧 無料
『GINZA SIX ART CONTAINER』特設ページ : https://ginza6.tokyo/gsix2020/art_container
GINZA SIX 施設案内 : https://ginza6.tokyo/
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– 《Inter-Scape》とは –
「See by Your Ears」プロジェクトにおいて、無響室などの閉鎖空間ではなく、主に屋外や公共空間などひらかれた空間においてevalaが発表してきた一連のシリーズ作品名。目の前の風景が、そこに発せられる音によって、聴く者の内面にそれぞれ異なるイメージとなって生成されることをコンセプトとし、これまでの作品に、香川県丸亀市の広大な日本庭園・中津万象園で開催した“音の展覧会”《聴象発景 / evala (See by Your Ears) feat. 鈴木昭男》(2019)や、文化庁 「メディア芸術×文化資源 分散型ミュージアム」にて高松空港で展示を行った《Gravity of Bird》(2019)などがある。
聴象発景 / evala (See by Your Ears) feat. 鈴木昭男
http://www.bansyouen.com/sound/
高松空港 メディア芸術×文化資源 分散型ミュージアム
category:NEWS
tags:evala
2024/11/06
東京国立博物館・庭園内の4つの茶室にて 12/7(土)東京国立博物館・庭園内4つの茶室「春草廬・転合庵・六窓庵・九条館」にて、 aus、Ulla、Hinako Omoriによるインスタレーション「Ceremony」を開催。 ausによるキュレーションのもと、茶室における静寂と不在・作法から着想を得た3組による新作の音楽を公開します。 畳の上でのサイレント・リスニングを模したフライヤーデザインは、三宅瑠人が手がけている。 ※ Ulla、Hinako Omoriは当日会場におりませんので、ご了承ください。 ※ イベントは30分ごとの予約制となります。 ■ aus, Ulla, Hinako Omori「Ceremony」 日程:12/7(土) 会場:東京国立博物館・庭園内 茶室「春草廬・転合庵・六窓庵・九条館」 時間:11:30〜14:30 参加アーティスト: aus Ulla Hinako Omori ■ イベント詳細 https://flau.jp/event/ceremony/ ■ web予約 https://flau.stores.jp/items/6722eaf9df6a593750074418 aus 東京を拠点に活動するアーティスト。 10代の頃から実験映像作品の音楽を手がける。 テレビやラジオから零れ落ちた音、映画などのビジュアル、言葉、 長く忘れ去られた記憶、 内的な感情などからインスピレーションを受け、 世界の細かな瞬間瞬間をイラストレートする。 長らく自身の音楽活動は休止していたが、昨年15年ぶりのニューアルバム「 Everis」をリリース。同作のリミックス・ アルバムにはJohn Beltran、Li Yileiらが参加した。Craig Armstrong、Seahawksほかリミックス・ ワークも多数。 Ulla ベルリンを拠点とする実験音楽家。Ullaのアルゴリズミックなテクスチャは精密なアンビエントとジャジーなエレクトロニクスの間を揺れ動く。彼女の作品はエレクトロ・アコースティックやグリッチに焦点を当てており、Quiet Time、Experiences Ltd、West Mineral Ltd、Motion Ward、Longform Editions、3XLといった人気レーベルからリリースされている。現行のアンビエント〜アヴァンギャルドにおける最重要アーティストの一人。 Hinako Omori 横浜出身、ロンドンを拠点に活動するコンポーザー。クラシックピアノを習い、サウンドエンジニアリングを学ぶ。クラシック、エレクトロニカ、アンビエントを取り入れたサウンドスタイルで、Houndstoothから2枚のアルバムをリリース。キーボーディスト / シンセシストとして、宇多田ヒカル、Ed O’Brien(レディオヘッド)、Floating Pointsなどのツアー、レコーディングに参加。ロンドン・ナショナル・ギャラリー、テート・モダン、バービカン・センター、ICA、Pola Museumなどパフォーマンス多数。
2019/05/31
6月15日、connect galleryにて。 自主企画のプロジェクトの発案・運営・管理から、アーティストマネジメント、各イベントコーディネートやアートディレクションを行うチームGRIDIN’が、アートコレクティブ〈SIDE CORE〉に見出された芸術家BIENと、昨年には〈UNDERCOVER〉のショーの音楽も担当したDJ/プロデューサーMars89の2人によるアートインスタレーションを企画。 展示初日は、Mars89がロングセットによるライブDJプレイから始まる。幻想的かつ、重厚な音の侵略を体験しつつ、踊るという行為=外界への身体的な働きかけに着目。会場内には、BIENによる物語を紡ぐための仕掛けが設けられ、そこには、来場者によるフィジカルな参加が生み出す、破壊の痕跡を可視化させる狙いがある。そして、BIENはそれらの残留物を用いて、再生を暗示させるような制作への挑戦を展示の2日目にかけて試みる予定、とのこと。 極めて短い時間で、異なる表現方法を軸に、瞬間的な変化が多発する同展は、起こりうる全て出来事を切れ目のない創作の循環へと収斂させる実験とも言えます。そして、今回の展示が単なるコラボレーションという枠を超え、私たちの中に潜在的な知覚の力を呼び起こす機会へと昇華されることを願っています。 GRIDIN’ Presents “Hole in the View” BIEN × MARS89 日時:2019年6月15日(土)18:00-23:00 、16日(日)12:00-20:00 会場:connect gallery 〒150-0011 東京都渋谷区東1丁目29−1(渋谷ブリッジ内) 入場料:1day 1000yen / 2days 1500yen 協力: A MACHINE × DAIKEI MILLS
2024/05/16
6月1日 落合 Soup 美術図案家・現川美波のグラフィックシリーズ “ 熟彩 – 音を布にする実験 -” を軸としたインスタレーション作品。グラフィック、スポークンワード、音楽ライブ、灯り、ビデオによって構成される。電子音楽家の西山伸基が運営しているイベントスペース ・落合 Soup にて制作されるインスタレーション空間では、“ 熟彩 ” のきっかけにもなった ミュージシャン、ermhoi、高井息吹、没 a.k.a NGS 等のライブ演奏と共に、現川が制作時に没入していった音の感触や色彩を体験することができる。 〈本作品の見どころ〉 “JUKUSAI SHOW” は、” 聴く ” を多角的に体験し、核を握り直す時空間。起点となる ” 熟彩 ” グラフィックシリーズは、現川が emhoi の音楽と出会ったことをきっかけに、音を聴く行為を通して内省し、他者とのつながりを再認 識し、徐々に自己感覚を再生・把持していく期間の最中につくられた。落合 soup は、ドローンやノイズ、テクノ系 のアーティストが演奏することが多く、その音響もそれらのジャンルに非常に適したしたつくりになっており、過不 足なくクリアに音が空間に充満するこの音響は、現川が制作時に経験した、” 音に没入することで自己知覚する体験 ” を再現する装置となり、ライブ演奏で参加するミュージシャンたちの鮮やかで鋭く、大胆な音楽を生々しく響き渡らせ、グラフィックたちがそれらの振動に共鳴する。 熟彩 -CHIHARU- (2021) 熟彩 -ermhoi- (2021) 2020年秋、会社を辞めた。でも「わたし」はどこにもいなかった。そんな中、遭遇した ermhoi の thunder という楽曲。脳内で新たな扉が開いた気がして、その音を布にする実験を行った。生まれた物体を握りしめた時、異様な力強さを感じた。音に導かれて手を弄っていたら知らぬ間に自分の内臓を摑まされていた感じだ。 音を奏でる人のエネルギーが体を巡り、布が構築される。その布を楽曲の演奏者や ” 生きる ” をくれた人たちに握ってもらい、ポートレートを撮ったらどのようなものが出来上がるのか?そうして始めたのが “ 熟彩 ” シリーズだ。2021 年に出会い、私を救ってくれた人たち。彼女たちが奏でる音楽、あるいは本人が音楽家でない場合はその人が好む音を聴きながら、直感に従って布を作った。 写真家・垂水佳菜によって撮影されたポートレートには、被写体と私が混ざり合ってできた生気の塊りのようなものが映し出された気がした。 グラフィック制作時、その人独特の力強さを探り描いたつもりだったけど、本当はただ、 音や人の持つ振動に反応した自分の感覚を記録していただけだったのかもしれない。あるいは、ただの私の唸り声のようなものだったのかもしれない。 現川美波 “JUKUSAI SHOW” 2024年6月1日(土)
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