2020/09/14
10月30日リリース
〈Deathwish inc.〉に所属していたHORROW SHOWのメンバーDomenic Palermoを中心に結成されたフィラデルフィア拠点のシューゲイズバンドNothingが4thアルバム『The Great Dismal』を引き続き〈Relapse Records〉より発表。
Nothingは不安、憂鬱、苦しみなどをテーマに制作する楽曲がメディアからの評価も高く、インディからメタルまで共演者の音楽性も幅広い。同郷のブルータルハードコアパンクバンドJesus PieceのフロントマンAaron Heardをベーシストに迎えた編成になってから2作目、トータルでは4作目となる今作は彼らの混沌とした人生観を忠実に再現したアルバムとなっている。先行シングル「Say Less」がMVと共にリリースされた。
Nothing – The Great Dismal
Label : Relapse Records
Release date : October 30 2020
Bandcamp : https://nothing.bandcamp.com/album/the-great-dismal
Tracklist
1. A Fabricated Life
2. Say Less
3. April Ha Ha
4. Catch a Fade
5. Famine Asylum
6. Bernie Sanders
7. In Blueberry Memories
8. Blue Mecca
9. Just a Story
10. Ask The Rust
category:NEWS
tags:Nothing
2025/09/05
全編にElliott Smithカバーのボーカルサンプル散りばめた ナッシュビルのエクスペリメンタル・シューゲイズ・ポップ・デュオTotal Wifeがアルバム『come back down』を、Douglas Dulgarian(They Are Gutting A Body of Water)が主宰するフィラデルフィアギターコミュニティの中心地として拡張するレーベル〈Julia’s War Recordings〉からリリースする。今作はまどろみの中から生まれた。 作曲家でプロデューサーのLuna Kupperが深夜のミキシング作業中に眠りかけると、その楽曲は夢と覚醒の間にある半透明な場所へと彼女を導いた。『ツイン・ピークス』のデイル・クーパーのように、彼女は目を覚ますたびに組み立てているパズルへの新しい視点を得た。 「私は心理的な意味での“ミキサー”なんです。音をどう体験させるかを考えたいのであって、さまざまな音色を詰め込み、機材を駆使して“特定の音”を作ることに囚われたくはないんです」とLuna Kupperは語る。 『come back down』の楽曲は、現実から夢へと螺旋を描くように、自己言及を繰り返しながら単一点から宇宙全体を構築していく。Luna Kupperはアルバム制作を始める前に家賃のために全てのシンセを売ってしまった。そのため、アルバムに登場する人工的な音はすべてバンド自身の過去の素材をサンプリングして作られている。ある曲のギターは加工され、次の曲ではシンセとして使われる。また全編にわたり、Elliott Smith「Between the Bars」の未発表カバーからボーカル・サンプルが散りばめられている。このプロセスへのオマージュとして、アルバムは当初、繰り返し自己生成して美しいフラクタル図形を描く数式「ジュリア集合」にちなんで『The Julia Set』と名付けられる予定だった。複雑でありながら親しみやすく、実験的でありながら精密で抽象性を排した作品を目指した。 歌詞においても、ヴォーカルで共同作曲者のAsh Richterはこれまで以上に率直である。彼女はパンデミックによる孤立の経験をもとに、人との繋がりや断絶について書き、日常生活から失われていたコミュニケーションの代替として歌詞を用いた。高揚感あふれるシューゲイザー風の楽曲「peaches」では、録音セッションが嵐で中止になった出来事を感情的距離のメタファーへと変換している。「still asleep」では、Total Wifeの初ツアー後にAsh Richterが味わった多幸感が、次第に偏執的な感覚へと変質していく様を描く。「満月に感謝を、胸はあふれている」と歌った後に、「幸せすぎるなんてこと、ある?」と問いかける。孤独の経験はAsh Richterに子供時代を思い起こさせた。木登りや泥遊び、森で迷子になるといった、孤独と自然の遊びに彩られた時間だ。「in my head」や「second spring」といった曲では、自然のイメージを通じてその頃を思い出し、孤独なインナーチャイルドとのつながりを築こうとしている。「私は超越主義の文章やマジカル・リアリズムに共感します。具体的な方法で物事を伝えようとしながらも、そこに心理や神秘の要素を忍ばせることに惹かれるんです」と彼女は語る。 Ash RichterとLuna Kupperは高校時代からの友人で、2016年にTotal Wifeを結成。2020年にボストンからナッシュビルへ移住した。二人は音楽家であると同時にビジュアル・アーティストでもあり、その感覚をレイヤー的かつ意図的なビジュアル表現としてTotal Wifeの活動に組み込んでいる。全ての活動を支えるのは DIY スピリット。アートワークやMVを自作し、音源をセルフレコーディングして自らのレーベル Ivy Eat Home からテープをリリースし、地下室を Ryman 2 と名付けてハウスショーを開催する。ナッシュビルでは、音楽産業の表舞台の下で蠢く風変わりなシーンに溶け込み、コラボレーションと創造性の巣窟のような環境を得て、この街を拠点にできることに胸を躍らせている。移住後まもなく、彼女たちは初めてのライブバンドを結成。Ryan Bigelow、Sean Booz、Billy Campbellを迎え、その即興性と生命力が『come back down』の創造プロセスを活性化させている。 Total Wife – come back down Label
2025/04/09
シューゲイズ・ブートキャンプビデオ公開 ニューヨークを拠点にするWill Anderson率いるバンドHotline TNTが、3枚目のアルバム『Raspberry Moon』のリリースを発表。リードシングル「Julia’s War」をMVと共に公開。 「中途半端なフックと、ミックスに埋もれたボーカルの世界で、私たちは他のシューゲイズコミュニティができなかったことを行う勇気を振り絞らなければならなかった。私たちはスタジアムを見渡し、観客を安心させました。私たちの声は聞こえるだろうと。これほどストレートなTNTコーラスを聴いたことがないでしょう。作曲中にストレステストを行ったところ、「一緒に歌わないようにしよう 」というチャレンジの失敗率は100%でした。」 Johnny Frohmanが監督したビデオをバックに、Will Andersonはコメントする。「Johnny Frohmanは、フルメタル・ジャケットスタイルのシューゲイズ・ブートキャンプを作り上げました。Edy Monica、 Dan Licata、Peter Mills Weiss、ニューヨークのコメディ界の裏社会のアンサンブル・キャストが小隊を構成し、ペダルボードの組み立てや水中でのボーカル・レッスンなど、厳しい訓練に入隊できる世界へと我々を徴兵した。」 Hotline TNT – Raspberry Moon Label : Third Man Records Release date : 20 June 2025 Pre-order : https://ffm.to/hotlinetntraspberrymoon Tracklist 1. Was I Wrong? 2. Transition Lens 3. The Scene 4. Julia’s War 5. Letter to Heaven 6. Break Right 7. If Time Flies 8. Candle 9. Dance the Night Away 10. Lawnmower 11. Where U Been?
2025/02/21
レーベル〈Lade Pool Records〉も発足 歌人/詩人/音楽家でありネオンネウロンや放電加工少女など複数の名義で活動を続ける木田昨年と、ゴシック~耽美的人形作家であるeerie-eeryの別名義・lj Å∮が2025年1月26日に結成したポスト・シューゲイズユニット・零度 poolが、自主レーベル〈Lade Pool Records〉より1stアルバム『絶対零度の夏の骨』を2月22日にリリース。 『絶対零度の夏の骨』はリスナーを包む柔らかい布のようなポスト・シューゲイズであり、電子音楽の先鋭的な実験であると同時に、「レイドちゃん」という音楽や文学を愛する翳のある厭世的な少女を作中の主体とする作品であるとのこと。 〈Lade Pool Records〉は、主に木田昨年、lj Å∮による作品のリリースを主な目的として発足。創作における自発性、楽しさ、美しさ、自由を前提として設立された。同レーベルは『絶対零度の夏の骨』のフィジカルリリースも年内に予定している。 零度pool – 絶対零度の夏の骨 Release Date : February 22, 2025 Label : Lade Pool Records Stream : https://linkco.re/4sxzuSde Tracklist : 1. 冷徹になれたら 2. 完璧な学級崩壊 3. 微風、快晴、はしる、噴水 4. プラチナ製の眼球 5. 或る水兵 6. 窓からプールの授業が見える 7. lade 8. がっこういかなくていいよ 9. 通学路 Credits music, lyric / 木田昨年 vocal / lj Å∮, 木田昨年 artwork / lj Å∮ teaser / サクラフ・キコ
6曲入りデビューEP『EQ』をリリース
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〈SONICMANIA〉Official Repost by AVYSS
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20年代型ネオ解釈邦楽カバーコンピLP版発売
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