2020/09/03
10月16日リリース
1992年、Warpがテクノ・ミュージックの新しいあり方を提示したコンピレーション『Artificial Intelligence』への参加で注目を集め、翌1993年にファースト・アルバム『Incunabula』で鮮烈な印象をシーンに与え、さらに翌1994年の『Amber』で大胆な実験に乗りこんだAutechre(オウテカ)は、以来IDMを代表するアーティストであり、孤高の存在として認識されている。IDMがさらなる変容を見せた2010年代にあってなお、『Oversteps』(2010年)、CD2枚組『Exai』(2013年)、自分たちのサイトからリリースしたCD5枚組『elseq 1-5』(2016年)、そしてCD8枚組LP12枚組大作『NTS Sessions.』(2018年)と、その勢いは衰えない。
今作は創造性の火を燃やし続けるオウテカの2020年代はじめてのアルバム。16時間を超えながら「ひとつの作品」だと見なされていた『NTS Sessions.』とは対照的に、11曲のトラックに現在のオウテカのエッセンスを注ぎこんだ。ポップ・ミュージックがより手軽なものとなり生活のBGMとなる時代に、彼らはあくまでもリスナーに能動的な聴取体験を促す。音の進化を止めないということにおいて、そして、音楽を消費することに徹底的に逆らうことにおいて、オウテカは変わらない。『SIGN』はその最新の成果であり、音楽に対して人間が能動的であり続けることの信頼。
『SIGN』は、10月16日 (金) に世界同時リリース。国内盤CDには、ボーナストラック「n Cur」が追加収録され、解説書が封入。また初回生産限定のTシャツ付きセットも発売決定。アルバムのアートワークおよびTシャツのデザインは、盟友デザイナーズ・リパブリックが手掛けている。
Autechre – “SIGN”
Label : WARP RECORDS / BEAT RECORDS
Release date : 2020.10.16
国内盤CD BRC-656: ¥2,200+tax
国内盤CD+Tシャツセット BRC-656T:¥6,000+tax
国内盤特典:ボーナストラック追加収録/解説書封入
予約:https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=11389
category:NEWS
tags:Autechre
2020/10/29
CD/LPは11月20日リリース 2020年代はじめての作品として、10月16日にアルバム『SIGN』をリリースしたばかりのAutechreが、早くもニューアルバム『PLUS』を発表。 全11曲約65分の構成となった『SIGN』の単なるアウトテイク集ではなく、本作『PLUS』には明確にサウンド面での差異化がなされた9曲64分を収録(いずれも国内盤CDにはボーナストラックを1曲ずつ追加収録)。 最新作『PLUS』は、本日よりデジタル配信がスタートし、CDとLPが11月20日にリリースされる。国内盤CDには、ボーナストラック「p1p2」が追加収録され、解説書が封入。『SIGN』と同じく初回生産限定のロングスリーブTシャツ付きセットも発売。アルバムのアートワークは盟友デザイナーズ・リパブリックが手掛けている。 また今回の発表に合わせて、『SIGN』と『PLUS』それぞれのデザインを落とし込んだパーカーの発売も決定。本日よりBEATINKオフィシャルサイトにて、受注受付スタート。商品は12月上旬より順次発送される予定。 Autechre – “PLUS” Label : WARP RECORDS / BEAT RECORDS Release date : 20 November 2020 Japan edition : https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=11530 Tracklist 01 DekDre Scap B 02 7FM ic 03 marhide 04 ecol4 05 lux 106 mod 06 X4 07 ii.pre esc 08 esle 0 09 TM1 open
2021/01/14
ヴァイナルも発売 SOPHIEが2013年にリリースした楽曲「BIPP」のAutechreによるリミックスが、ヴァイナルとデジタルで〈Numbers〉からリリースされる。 元々、2015年頃にはリミックス制作の話が上がっていたようだが、Autechreが別のプロジェクトで忙しく、リミックスのプロジェクトが実際に進むことはなかった。3年後の2018年には、レーベルは粘り強く楽曲のステムを送るなどしていたようだが、リミックスが送られてくることはなかったという。しかし、2020年半ばに突如としてAutechreから「遅くなってごめんなさい、まだ役に立てればいいのだけど」というメールが送られてきた。そして、添付されていたWAVファイルがこのリミックスである。 今回、AutechreはNYのエレクトロとUKのストリートソウルの間の過渡期をイメージして「BIPP」を再解釈したとのこと。また、2015年にリリースされたシングルコレクション『PRODUCT』の頃に制作されたというSOPHIEの未発表曲「UNISIL」も収録。ヴァイナルは1月28日にリリース。ストリーミングサービスでは「BIPP」のリミックスが本日から配信開始。 SOPHIE – BIPP (Autechre Mx) Label : Numbers Format : 12” / digital Release date : 28 January 2021 Pre-order / Stream : http://nmb.rs/SOPHIE-BIPP-AEMX
2022/01/24
宇多田ヒカル、坂本龍一、初音ミクの影響 メルボルンを拠点に活動するKatie Deyが新作アルバム『forever music』を発表。アルバムから新曲「unfurl」と「real love」を公開し、「real love」のMVも合わせて公開した。Laura Les (100 gecs)やDanny L Harleが参加したリミックスアルバム『Urdata』に続く新作についてKatie Deyは次のように語っている。 「forever musicは、音楽の永遠の力と女性同士の純粋な愛についてです。できるだけ長く生き続けること、すべての確率に対して反抗すること、あなたを傷つけるために作られた世界で生命を脅かす病気を通して、あなたが最も愛する人々の世話をするために可能な限り小さなことを行うことについて。今まで作った音楽の中で最も脆弱でストレートな音楽だと思う。私の声はフィルターを通さずにドライだし、曲作りとプロダクションは最小限にとどめようとした。Tori Amos、宇多田ヒカル、プリンス、坂本龍一、Regina Spektor、JPEGMAFIA、初音ミク、などのミュージシャンからインスパイアされました。この作品は、オーストラリアのメルボルンにある私の自宅で、自分で作曲、演奏、制作、ミキシング、マスタリングを行ったものです。」 katie dey – forever music Release date : 28 January 2022 Bandcamp : https://katiedey.bandcamp.com/album/forever-music Tracklist 1. unfurl 2. real love 3. no love for songs 4. fuckboy 5. sharp teeth 6. equidistant 7. impossible 8. happy girl 9. forever music 10. rot with me
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内省的空気と身体性ハイブリッド
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