2019/09/04
2013年から2019年の間に録音されたトラック
ベルリンのDJ / プロデューサーJames Whippleのプロジェクト、M.E.S.H. がミックステープ『Hart... Aber Fair!』をリリース。
Bill Kouligasが主宰するレーベル〈PAN〉から2014年にリリースされたEP『Scythians』以降、IDMとレイヴとトラップとベースミュージックを並列にインプット、リズムのユニークさも相まって、その発明と言うべきサウンドは多くのフォロワーを生んだ。傑作デビューアルバム『Piteous Gate』、2作目『Hesaitix』を経て、今年はTzusingとのクラブユース12インチのスプリットも話題に。
今回、Dan DeNorchが主宰で、LOTIC、KABLAM、Why Beなどがメンバーに名を連ねるベルリンのコレクティブ〈Janus〉からリリースとなり、収録曲は2013年から2019年の間に録音されたトラックをまとめたものになっている。アートワークはM.E.S.H.自身が手がけている。またアジアツアーの詳細も発表。9月13日のバンコクから、9月28日のWWWで開催されるAVYSSの1周年パーティーまで、全5箇所を廻る。
『Hart... Aber Fair!』のリンクはこちら。
M.E.S.H. Asia tour 2019
9/13 – Bangkok – De Commune
9/14 – Shanghai – ALL
9/21 – Taipei – Final
9/27 – Shenzhen – OIL
9/28 – Tokyo – AVYSS 1st Anniversary – WWW & WWWβ
M.E.S.H. – “Hart... Aber Fair!”
01. Undine
02. Antechamber
03. Dzonot
04. 10 Alarm
05. Rüstung
06. Verletzte
07. Complicit
08. Hart… Aber Fair!
category:NEWS
2019/03/11
ベルリンは永遠でもあるが、同時に存在もしない。 by Hee-Seong Han Yegorkaは、Halcyon VeilからEPをリリースし、Elysia CramptonとのコラボレーションツアーやNON Worldwideのコンピレーションアルバムへの参加など、長年刺激的な活動を続けて来たWhy Be として知られるTobias Leeと、M.E.S.H.、 Lotic、KABLAM、Why Beと言う錚々たるメンバーをレジデントとして抱えるベルリンの最重要イベント、Janus主催のDan DeNorchによって作られた新レーベルだ。Yegorkaは2018年6月にリリースされたUli Kの『Uliverse』を皮切りにスタートし、これまでにUli Kに加えOxhy ft. Elysia Crampton、 Cyphr、 Bod [包家巷]による計4作品をリリースしている。今回は私の友人でもあり、Yegorkaの創設者の1人であるTobiasにYegorkaや2人が住むベルリンについて話を聞いた。 interview by Keita Sekihara – 今何してる? Tobias Lee(以下、Tobias) – ちょうど起きたとこ。15分くらいで準備できるよ。 – おはよう。 Tobias – ちょっと昨日の酒が残ってるけどやろうか。 – (笑)、でもちょっと酒残ってるくらいの方がインタビューやりやすいんじゃない? Tobias – (笑) – じゃあ始めに、Yegorkaはどうやって始まったの? Tobias – Danが去年の春あたりに彼の新しいレーベルを一緒にやらないかって声かけてきたんだ。彼はJanusをやっていて、流通とか裏方仕事に慣れていたから、そこに僕のアイディアを加えただけですぐ始められたよ。 – Danとは長い付き合いなの? Tobias – 彼が6年前に僕をJanusにブッキングしてくれたのが始まりで、それから色々一緒にやってるね。僕の初めての本格的なツアーはDanが一緒に企画してくれたんだ。 – 仲良いよね!Yegorkaの話に戻ると、Tobiが加えたアイディアはどんな感じ?もっと言うと、Yegorkaのコンセプトとかある? Tobias – はっきりと言えるのは、既に誰かが上手くやっているようなことをするためにレーベルを始めたわけではないという事。僕自身とか僕の身の回りの人達は色々違ったことを試すのが好きな人が多くて、そういう人の新しい側面や普段やっていることとは違った側面を見せられるような大胆で勇気あるレーベルが欲しかったんだ。作品が力強く信頼できるものであれば誰が作ったとかどんな見た目だとかはそこまで気にしないね。 – 素晴らしいね。これまでのリリースを聞くと儀式的だったり祈りのような、神聖な雰囲気の音が使われている曲が多いように感じたんだけど、それは意識的な事? Tobias – あーあんまりそのことについて考えたことがなかったけど、言われてみると確かにそうだね。そういう印象はすごくいいと思う。 – これまでJanusやWhy Beは実験的なクラブ・ミュージックの文脈で知られていたと思うんだけど、Yegorkaの作品たちはクラブや人を踊らせることに重きを置いているわけじゃないよね。 Tobias – 違うね。クラブを意識している訳ではない。 – それは最近の気分?それとも元々やりたかったことの一部なの?というのも個人的にDeconstructed ClubとかPost Clubって呼ばれていた種類の実験的なクラブ・ミュージックが実験的なものというよりは1つの新しいジャンルとして確立されてきて、今はそういう音楽を作っていた人達が新しい方向性を模索してる時期だと思うからなんだけど、それについてはどう思う?もし同意するならそういった時代の流れはYegorkaとしてやることに影響してる? Tobias – 正直に言うと「クラブ・ミュージック」が僕のやりたいことであったことは無いんだ。誤解を招きそうな言い方ではあるけど、「クラブ・ミュージック」って聞くと年寄りが電子音楽を全部テクノって呼んだり、酔っ払ってめちゃくちゃになって音楽そのものにそこまで注意を払わない感じがするじゃん。 – 俺は言いたいことわかるけど、Tobiを知らない人からは怒られそうな言い方だね(笑)じゃあWhy BeやJanusがやってきたような音楽はどういう言葉で表現する? Tobias – うーんそれは難しい質問だね。かなりダサく聞こえるかもしれないけど、昔デンマークに『Music For Dreams』っていうレーベルがあって、その名前を僕らのやっていたようなことを呼ぶのに使いたいかな。そのレーベル自体は2000年代のラウンジ・ミュージックみたいな感じなんだけど。 – それすごいTobiっぽいね。子供の時そのレーベル聞いてたとか?それともただ名前が好きなだけ? Tobias – すごい小さい時にそのレーベルのコンピレーションアルバムを買ったことがあって、その時からこの名前が強く記憶に残ってるんだ。 – 確かにいい名前だね。最初のUli KはEPだったけど他はシングルというか1、2曲単位のリリースだね。それには何か理由はある? Tobias – うん、まずこのレーベルで一番やりたかったことが、殻を破ってその人が普段やり慣れている事と違う事に挑戦させるように仕向ける事で、その目的から自然とシングルに落ち着くことが多いかな。作ってる本人もどうなるか分からない新しい挑戦をする時にアルバムとかボリュームのあるリリースはお互いやり辛いでしょ?(もしそれがかっこよければボリュームに関わらず出すけどね)そういう理由から新たな挑戦の第一歩としてシングルになることが多いね。かなり野心的で期待できるリリースがこの先決まっていて僕も楽しみにしているよ。 – おー最高!楽しみにしてるよ!さっき言ったようなことはアーティストには言葉で伝えるの?それともみんな雰囲気から察してくれるのかな。 Tobias – 唯一最初のUliのリリースの時はどういう方向性でいって欲しいかイメージがあった。というのも彼が色々な事を試していてリリースされてない様々な種類の作品をいっぱい持っている事を知ってたからね。その他の人に関しては、各々がこっちの意図を汲み取って作品を持って来てくれたと思う。 – いいね。2人の住むベルリンについてもちょっと聞きたいな。数々の刺激的な音楽がベルリンから生まれてるけど、街やコミュニティとして制作意欲を掻き立てるような事はある?これまでたくさんのアーティストがベルリンに移住してるけど、安い家賃以外に何が特別?(家賃はもう安いと言えなくなって来てるっぽいけど) Tobias – ベルリンは永遠でもあるが、同時に存在もしない。ベルリンは色々な異なる時間軸や、色々なジャンルの音楽が並行して存在している場所で、常に何らかの理由で生まれた土地が嫌いだったり、その土地では満足できなかったような人々を多く惹きつけてきた。そういう移住者としての感覚はここにいる人達の仲間意識に確実に関わっているね。 –「ベルリンは永遠でもあるが、同時に存在もしない。」ってとこもうちょっと説明してくれない?感覚的には分かる気がするけど上手く言葉に出来なくて。 Tobias – その部分で言いたかったのはこの街はユースカルチャーだったりトレンドだったり、そういった特定の集団的な動きによって定義されている街ではないという事だね。 – もっと個人ベースで各々好きな事をやってるって事? Tobias – そういう言い方もできるね。「ベルリンは人が自分自身と踊る方法を知っている唯一の街」っていうのはかなり的を得た例えだと思う。 – なるほど!これで聞きたかったことはだいたい聞けたかな。朝からありがとう。これから朝食? Tobias – うーん食べるべきなんだけど二日酔いで、、空腹なんだけど食べたら吐きそうで怖い(笑) – まあTobiは大丈夫っしょ。 Tobias – (笑)<333 by Daylen Seu <Original> Yegorka is
2019/03/21
C.Eから通算14本目となるカセットテープリリース。 日本のファッションブランドC.Eは音楽に密接な展開をするストリートブランドである。これまでにも、Tzusing、Beau Wanzer、Kassem Mosse、Ron MorelliとSamo DJのスプリット、Anthony NaplesとHuerco S.のスプリット、などのカセットをリリースしてきた。それらは、Will Bankhead主宰のThe Trilogy Tapes、Ron Morelli主宰のL.I.E.S.といった現行アンダーグラウンドテクノの先端のレーベルからリリースするDJやプロデューサーである。 今回、C.Eから通算14本目のリリースとなるミックステープに収録されるミックスを手がけたのはUKのSam SmithことPLOY。Ben UFO、Peason Sound、Pangaeaが共同主宰するHessele Audio、Batu主宰のTimedanceなどのレーベルからのリリースで広く知られるプロデューサーである。昨年は、Timedabceから12インチ『Ramos』をリリースしている。 以下、リリース詳細。 タイトル:PLOY アーティスト:PLOY 価格:1,000円(税抜) 発売日:2019年3月23日(土) 販売店舗:C.E 東京都港区南青山5-3- 10 From 1st #201 問い合わせ先:C.E
2018/08/27
Ultrafog、Cemetery、Shō Mura(ikura imprint)などが収録のコンピレーション発売。 ベルリンを拠点にするレーベルVAAGNERはサブレーベルと思われるVAKNARと合わせると、これまでOAKE、Zen Zsigo(Cremation Lily)、Angelo Harmsworthなどといったアーティストの作品をリリースしてきている。 今回VAAGNER/VAKNARがリリースしたのは日本人(日本で活動するカナダ人アーティストを含む)のコンピレーション『Surging Waves』である。収録アーティストはAVYSSでもインタビューを行なったUltrafog、Cemeteryに加え、NTS Radioでのレギュラープログラムでお馴染みのShō Mura(ikura imprint)、さらにyolabmi、Endurance、Cheekbone、Yosuke Tokunagaといったラインナップになっている。 アンビエントという一つのキーワードが主軸になっているが、各アーティストのベクトルの違うアプローチを楽しむことできる作品だ。個人的にも名前を知らなかったアーティストを知ることができたことは収穫かもしれない。日本でエレクトロニックミュージックを楽しんでいるユーザーの方は、海外のレーベルから日本人アーティストを教えてもらうことは、よくあるのではないだろうか。 尚、超限定バージョンのカセットはすでに完売しており、通常バージョンのカセットかデータのみBandcampで購入することができる。 購入はこちら。 https://soundcloud.com/vaagner/sho-mura-pyre-hymn-vak-05-forthcoming-august-batch
受け手の自由に寄り添う作品
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SoundCloud発、中国ラップスター more
東京・大阪を回るジャパンツアー開催
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