2019/07/12
7月26日リリース。
〈Wasabi Tapes〉を主宰するKenjiのニューアルバム『愛の響き』が香港の〈Absurd TRAX〉からリリースされる。今年2月にすでにアナウンスされていたが、今回正式に詳細が明らかになった。
たくさんの異物がぶつかりながらもメリハリが効いているし、とにかく瑞々しい。ハッとする瞬間が何回もある。傑作。メトロノリ、Shintaro Matsuo、Jiyoung Wi、Natalia Panzerがゲストで参加。マスタリングにAlexmalism、アートワークの素材はYumiko Shinozaki、JカードのデザインはNg KingheiとWong Wingszeが担当している。
カセットとデジタルのPre-Orderはこちら。7月26日リリース。
category:NEWS
tags:Absurd TRAX / Kenji
2019/02/21
香港のAbsurd TRAXよりリリース決定。シングル「ジャーニー」も合わせて公開。 Genome 6.66 Mbpに続き、アジア発の注目レーベルAbsurd TRAXから、Wasabi Tapesの主宰Kenjiのニューアルバム『愛の響き』がリリース決定。 アルバムから、Kenji自身が手がけた収録曲「ジャーニー」のビデオが公開。またこのシングルはAbsurd TRAXのsoundcloudでフリーダウンロードが可能。アルバムのリリース日はまだ発表されてないが続報を待とう。 またAbsurd TRAXのクルーは来週から都内でツアーを敢行。20 α、HKCRとの合同ツアーとなり、AVYSSでもインタビューを公開したKelvin Tも来日する。ツアーのニュースはこちら。
2021/11/30
収録曲「綴り」の映像公開 Kenjiが16曲入りの新作アルバム『Edge of the City』を本日リリース。本アルバムからspeedy lee genesisがディレクションを手掛けた「綴り」の映像作品が公開。 また、各曲にはcristel bere、shintaro matsuo、paraselene、alma、uxyag kcolbgofが参加し、それぞれの映像ディレクションを聖子、廃材video、pootee、gond、hiroki yamasaki、miki nigoが務めている。 ①告白詩について 1959年に発表されたロバート・ローウェル著『Life Studies in the Nation』では、ローウェル自身が経験した夫婦喧嘩やメンタルヘルスの問題について赤裸々に綴られていました。そうした「個人的なこと」は彼の作品の以前にも詩作におけるテーマにはなっていましたが、評論家ローゼン・タールによると、ローウェルの作品について「それまでの詩人が自分の人生について書くときに被っていた”仮面”を外したのだ」と評しました。「恥ずかしくて、名誉のために明かしてはいけない個人的な告白の連続」でした。「抽象的で普遍的な詩人としてではなく、特定の場所と時間にいる特定の人物として、自分を利用できるようにすることが革新だった」。彼らは私的な生活や経験のための新しいゾーンを切り開いていきました。暴露し、告白し、共有することを目的とした、さまざまな社会的、芸術的実践を開始するのにそれらが役立ちました。(その極めて内省的な姿勢を後に嘆く人物も居ました。それもまた正しいと思います。) ②セルフ・ネグレクトについて 人間関係上の問題を契機として、私は2020年夏頃から、自己放任=セルフ・ネグレクトに陥っていました。自らの生活の営みやケアを放棄する症状です。新型コロナという時世もありましたが、仕事以外の外出は全くせず、休日に食事をする場合は近所のコンビニに行くことも難しくなり、出前を頼み、それらで発生したゴミ等は全てそのまま床に捨てるような生活でした。比喩でなく足の踏み場も無いほどに部屋中がゴミで溢れ、多量の小蝿が飛び、ヘドロ化した生ゴミの臭気が部屋に充満していました。その中でひと一人分だけのスペースが空いたマットレスの上で入浴もせずにずっと寝ていました。排泄と出前の受け取りに伴う歩行以外はしないような生活でした。並行して不眠がちになり、午前5時ぐらいまではスマホを触って、1時間程度の睡眠後に出勤という生活を送っていました。平均的に午後10〜11時頃までは仕事をしていたので、思考がますます鈍化し、何のために働いているのか、そのお金もぶくぶくと太る醜い身体のための食費ぐらいにしか使っておらず、生きている意味が分かりませんでした。ある日、周りの社員が全員退勤したなかで一人で夜遅くパソコンで作業をしていた際に自然と涙が出てきてしまい、もう私の「生」が限界だと悟りました。人生で一番「死」が近い時間でした。 ③「Edge of the City」について 「Edge of the City」は告白詩ムーブメント(①)における代表的な人物である、Anne Sextoneの「Wanting to Die」という詩の朗読から始まります。本作では彼女の存在が大きく、特に「Suicide Note」という詩は、私の友人であるCristel Bereによる朗読を2曲(’Death Poem’,’ループ’)に亘り採用しています。彼女たちの言葉は極限的な個人のトラウマ等について、内省的で、心を突き刺すような悲哀を帯びていました。それが私の物語(②)に不思議と重なる瞬間がありました。彼女は彼女についての言葉を綴って、それが他人である私自身の言葉のように映る偶然の関係性に、今までになく心を打ちました。話者と受け手の距離感に居心地の良さを感じました。また、心身共に追い詰められていた際にBooks and Modernで観たジョナス・メカスの映画により、日記、つまり記録に対しての意識が強く芽生えました。写実的に自身を暴露、解放したい衝動に駆られました。 私の活動遍歴は、アウトプットとしてはフェルナンド・ペソアに憧れていた背景よりオルター・エゴを演出し、数多の名義を使い分け、夥しい量のサンプル・ソースを注ぎ込んだ粗雑で抽象的な、コンセプチュアルなコラージュ音楽が中心でした。私自身は純粋に楽しんでいたに過ぎませんが、客観的には当時隆盛していたヴェイパーウェイブの文化も手伝ってアイロニックに映ったかもしれません。そこで音楽に自身の声を取り入れる発想は当時無かったのですが、メンタルヘルスの問題に対峙する「Edge of the City」に何より必要だったのが、告白するための自身の声でした。過去の作品と決定的に異なるのがその点です 本作はセルフ・ネグレクトの状態から一人で太平洋の海を見に行ったこと、そこで何をするでもなく過ごした数時間、仕事帰りにした友人夫婦との電話、そこで認識した社会的繋がり、受容と前進、祝福についての音楽です。これからも都市の端で音楽や写真、言葉を重ねていくことの宣言でもあります。私は私の音楽をようやく製作することができて、副次的にも、偶然にも、それが誰かにとって共感するものであれば、それは私とAnne Sextoneらとの距離感のようで、ささやかながらに嬉しく思います。 Kenji – Edge of the City Release date : 30 November 2021 Stream : https://linkco.re/f6UV5uMN Support : supernalsofttouch.bandcamp.com/album/edge-of-the-city Tracklist 1. Edge of the City 2. serotonin 3. 詩集 4. Great Moments 5.
2019/02/15
Wasabi TapesファウンダーKenji新曲。 ベルギーはブリュッセルを拠点にするコレクティブ/イベントSlagwerkはこれまでにも、日本のCemetery、RUI HOの別名義DJ Ruan、ssalivaなどをリリースしてきた。シングルに特化したシリーズを更新し、イベントではファウンダーであるOtisがレジデントDJを務める。 今回Slagwerkから新たなリリースアナウンス。Wasabi Tapesを主宰するKenjiの新曲『Haneda』である。美しさと妖しさが同居したピアノの音を軸に彼らしいサンプリングがグロテスクに鳴り響く。 『Haneda』はbandcampでname your priceで購入可能。こちらから。
第1弾収録アーティスト発表 more
レーベル第一弾作品は後日発表
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受け手の自由に寄り添う作品
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