期待のニューカマー、GrapetoothがPolyvinylとサイン

Clay FrankelとHome-Sickのデュオ、Grapetoothとは。

 

 

シカゴの人気ガレージ・バンド、Twin Peaksのギター&ボーカルとして知られるClay Frankelと、スケーター仲間のHome-Sickが2015年からスタートさせたプロジェクト、Grapetooth。昨年のデビュー曲”Trouble”と5月に発表された新曲”Violent”で注目を集めた彼らが、AlvvaysJay
Somなども好調なUS名門インディ・レーベルPolyvinylとサインしたことが、先週、アーティストのSNSで告知されました。

 

 

ローファイなディスコビートに牧歌的なメロディをのせた『Trouble』と、スケーターパンク×初期New Orderな雰囲気のシンセ・ポップ・ナンバー『Violent』という既発の2曲に共通するアティチュードは、昨今のロックが失っているストリート・マインド。サマーソニックで来日する同郷のKnox Fortuneとも親交が深く、つまり彼がトラック提供してきChance The RapperVic MensaといったSavemoneyのシカゴ・コレクティブにも地続きのポジショニングが、何か予感めいた期待を感じさせます。

 

 

個人的にはUSの現行バンドたちよりも、UKのOnly RealRat BoyReal Liesといったルードボーイ~フーリガンの系譜を彷彿としていますが、レーベルのバイオグラフィーには、80年代のジャパニーズNWやArthur
Russellの影響も仄めかされており、今年の後半に予定されているというPolyvinylからのリリース作品では、まだまだ新たな引き出しを聴かせてくれそうです。

 

TEXT:中村義響

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