不思議な非絶対音楽|Takaoが2ndアルバム『The End of the Brim』を発表

堀池ゆめぁ、クリステル・ ベレ、藤本敦夫、参加

 

 

タカオが長い月日をかけた待望のニューアルバムを携えて帰ってきた。『The End of the Brim』は、普遍的な聴きやすさを理想に掲げ、 前作『Stealth』の抽象的エレメントから一転、具象的強度をもった曲、しなやかなリズム、メロディーの展開、洗練されたハーモニーに焦点を合わせている。タカオの未来を見据えたビジョンは、本作を他に類を見ないタイムレスな作品へと昇華させ、ポップミュージ ックの可能世界を示す。この不思議な「非絶対音楽」的アルバムを解読した柴崎祐二の解説も必読。

 

『Stealth』(2018 年)、同作をセルフ・リメイクした『Stealth (Gold Edition)』(2021 年)に次ぐ通算3作目、完全新曲では2ndアルバムとなる『The End of the Brim』は、『Stealth』発表直後に着手された。小品を組み立てたトータルピースである『Stealth』と風景の違う、一曲一曲が強度をもち自立してもいる世界を構想したタカオは、自分にとってこれまでにない試みのため協力者を必要とし、eminemsaikoをスーパーバイザーに起用。このチームでトライ&エラーを繰り返していく過程で、堀池ゆめぁ(「Music Room」)、クリステル・ ベレ(「Fall」)、カラード・ミュージックの藤本敦夫(「Main Theme」) をヴォーカリストに迎え、ミツメの川辺素、細野晴臣やムーンライダ ーズ等の仕事でも知られるエンジニア、原口宏も加わってアルバムは精妙に彫刻されていった。『The End of the Brim』は、形式上は音楽家の個人的なものを表明するはずの「ソロ」アルバムだが、その表明の様式は直接的なものではなく、そこには委嘱作を請け負うコマ ーシャルな職業音楽家へのオマージュというタカオのユニークな意志が埋め込まれている。ゆえに本作は、音楽理念を職業音楽家=客観的な遂行者という一種の概念を介して記述しようと試みた「自身が発注者でありその発注者であるところの自身を表明する標題音楽」といえるような二重・三重の手順を踏んだ重層的な作品。本作の装丁画は大谷透、デザインを坂脇慶が担当。

 

「皆さんの未来の密やかな愛聴作になることを願ってやみません。」

 

 

Takao – The End of the Brim

Label : エム・レコード

 

CD 版

●カタログ番号:EM1220CD

●JAN コード:4560283212201

●定価:2700 円(税抜/税込2970 円)

●発売予定:9 月19 日(金)

 +通常ジュエルケース+帯付

 +12 頁インサート/日本語英語併記

 + 解説:柴崎祐二

 

VINYL 版

●カタログ番号:EM1220LP

●JAN コード:4560283215660

●定価:3500 円(税抜/税込3850 円)

●発売予定:9 月19 日(金)

 + シュリンク封入、DL コード付き

 + 2P インサート/日本語英語併記

 + 解説:柴崎祐二

 

Tracklsit

01. Long

02. Mar

03. Music Room (Voc. 堀池ゆめぁ)

04. ARP

05. SPE

06. Images

07. Fall (Voc. クリステル・ベレ)

08. CF

09. Main Theme (Voc. 藤本敦夫)

10. The End of the Brim

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