人間であるとはどういうことか|yeuleが新曲「What3vr」のMVを公開

4thアルバム『Evangelic Girl is a Gun』より

 

 

クラシックの名作からハイパーモダンなインターネット文化、学術理論、そして自身の肉体的欲望までを織り交ぜ、音楽を通じて独自の世界やペルソナを創り上げているクリエイター。yeuleが4thアルバム『Evangelic Girl is a Gun』を〈Ninja Tune〉よりリリース。

 

yeule自身が監督を務め、Bryan Allen Lambが撮影した楽曲「What3vr」のMVを公開。このビデオでは、拘束され負傷した人物を救おうとするyeuleの印象的な姿が描かれており、「人間であるとはどういうことか」という問いを投げかけている。

 

yeuleがアルバムのリリースについて「そして今、あなたの非現実的なすべての部分は、私の非現実的なすべての部分でもある」とコメントしている。

 

 

『Evangelic Girl is a Gun』は、抑えきれないyeuleの剥き出しの感情が詰まった作品であり、自己破壊的なアイデンティティがポストモダンのキャンバスを燃やし尽くすという考えと向き合っている。ヴィジュアル・アーティストのVasso Vuとのコラボレーションで作られたプロフィール画像や、Neil Krugによって撮影された1stシングルのMVの世界観からもわかる通り、本作ではyeuleは闇の二面性、そして「画家」としての自身の役割を探求している。アルバムの催眠的なメロディーを通じて、偶像に囚われた苦悩するアーティストの肖像を描き出し、yeuleの幽玄なボーカルがダンスビートの上で感情的な絞殺のように演じている。

 

『Evangelic Girl is a Gun』では、yeuleがブリストルのトリップホップや90年代ゴシックに独自のサイボーグ的なアレンジを加えている。A. G. Cook、Chris Greatti、Mura Masa、Clams Casino、Fitnesss、そして2023年の『softscars』で共同エグゼクティブ・プロデューサーとして参加したKin Leonnがプロダクションを務めている。また、本作ではyeuleはオートチューンを使わず、加工なしのボーカルを披露しており、燃え上がるようなオーセンティシティと荒々しさが浮き彫りになっている。この衝撃的なアートスタイルは、これまでのグリッチ的な作品からの転換とも言える。AIの台頭に対抗するように「生々しく、唯一無二のエッジをボーカルに込めたかった」と本人は語っている。

 

アルバム『Evangelic Girl is a Gun』は、CD、LP、カセット、デジタル/ストリーミング配信で5月30日 (金)に世界同時リリース。国内盤CDには解説書と歌詞対訳が封入され、LPは、通常盤 (ブラック・ヴァイナル)に加え、限定盤 (レッド・マーブル・ヴァイナル) が発売される。 また、タワーレコードで購入すると先着でクリアファイルが特典としてもらえる。

 

 

 

 

yeule – Evangelic Girl is a Gun

Label : Ninja Tune

Release date : May 30th 2025

Pre-order / Stream : https://yeule.lnk.to/egiagYo

https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=14764

 

Tracklist

1. Tequila Coma

2. The Girl Who Sold Her Face

3. Eko

4. 1967

5. VV

6. Dudu

7. What3vr

8. Saiko

9. Evangelic Girl is a Gun

10. Skullcrusher

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