2025/01/29
家族とパートナー、その愛は別々だと思ってた
以下、レーベルインフォ(Lucy Liyouより)
『Every Video Without Your Face, Every Sound Without Your Name』は、大学時代から作りたかったアルバム。これらの曲のほとんどは19歳の時に寮の部屋で作り始めたものだが、完成させるのに苦労した。ソングライターとしてもプロデューサーとしても、十分な技量があるとは思えなかったから。それから6、7年経った今、この曲を完成させるのはとても興味深い。この作品には、私が今でも支持できるアイデアがあるとわかってよかった。しかし、当時と今の私の感情の違いが、この作業を予想以上に難しくした。
これらの曲のほとんどは、もともと両親のことを歌ったものだった。クローズドなトランスジェンダーの若者として、両親に愛されたい、受け入れられたいという想いが歌われていた。これらの曲のいくつかを元の歌詞でレコーディングしてみたが、不協和音を感じた。両親に受け入れられたいという願いはもう感じない。両親の愛は条件付きで受け入れている。しばらくの間、再びその領域に踏み込む必要性は感じない。
数年前、初めて人を好きになった。その人とはもう2年以上一緒にいる。彼はもうすぐ引っ越しをする予定で、私たちはそれが一緒にいる時間の終わりであり、関係はこれで完結したと思っている。両親に対して抱いていた「私を必要としてほしい」という願望が、パートナーに対して抱いている「私と一緒にいてほしい」という願望の中に新たなスペースを見つけたように思えるから不思議だ。そこで私は、過去の自分の録音、歌詞、アレンジの一部を保存し、新しい意味と音で補いながら、これらの曲を作り直し始めた。
今このアルバムを聴くと、両親にありのままの自分を受け入れてほしいという愛と、パートナーがどんな状況にあっても私と一緒にいてほしいという愛が並行していることに、とても影響を受けていると感じる。この2つの愛は別々のものだとずっと思い込んでいたけれど、(私のようなトランスの人たちにとって、あるいは特に私にとってだけかもしれないけれど)これらの愛が重なり合っていることを認識することは、同時に苦悩と慰めを与えてくれるものだと思う。
このアルバムがそれ以上に複雑だとは思わない。別れのアルバムでもない。私が今感じていることを記録するためにベストを尽くしているだけ。この『Every Video Without Your Face, Every Sound Without Your Name』というアルバム名は、私が*あなた*と分かち合った、より不定形な瞬間が私にとって最も重要な瞬間であることを思い出させるためにつけた。なぜなら、その瞬間があるからこそ、私たちが一緒にいたときのことを思い出すために、より懸命になれるから。そして、その努力は、私の中にまだ愛があることを意味するからだ。持ち続けるために。
Lucy Liyou – Every Video Without Your Face, Every Sound Without Your Name
Label : Orange Milk
Release date : March 21 2025
Pre-order / Stream : https://push.fm/fl/arrested
Tracklist
1. 16/8
2. Credit
3. Arrested
4. No Tide Aorta
5. Imagine Kiss
6. Jokes About Marriage
7. Every Video Without Your Face, Every Sound Without Your Name
category:NEWS
tags:Lucy Liyou
2024/10/31
12月にアジアツアー開催 靄に包まれたシューゲイズに寄り添う。サンフランシスコ拠点に活動する19歳のWisp。デビュー曲「Your face」がヴァイラルし、巨大なファンダムを形成。2023年12月には初めてのライブを行った。今年リリースされたデビューEP『Pandora』に続くニューシングル「I remember how your hands felt on mine」をリリース。ヴィジュアライザーを公開。12月にはアジアツアーを控えている。 「”I remember how your hands felt on mine” は、過去の人間関係や経験を回想し、手放して前に進むべきかどうかを議論しています。もし手放したら、その感情は二度と存在しなくなるのではないかという恐怖の中で、物事にしがみつく気持ちを表しています。」 Wisp – I remember how your hands felt on mine Label : Interscope Records Release date : October 31 2024 Stream : https://wisp.lnk.to/iremember
2023/06/28
何があってもあなたを愛しています 韓国をルーツに持ちアトランタ拠点に活動するSSW/プロデューサー/ヴィジュアルアーティスト、Babebeeが新曲「COME WITH ME」のMVを公開。Babebeeの発音はbaby。このリリースから彼女はEpitaphと契約している。ポストハイパーのオルトシーンにおいてアジアルーツのアーティストの活躍が目立つ気もするが理由まではわからない。 「この曲で私は若い頃の自分を慰めている。学校に通う年齢になる前、私は父が働いていたレストランの韓国語カラオケマシンで歌って過ごした。暗い部屋で歌いながら、テレビ画面に映し出されるミュージシャンの演奏に目を見開いていた。それが私にとっての安全な空間だった。それを通して、私は苦しみや両親の心配から逃れられる場所を想像し、夢見ていた。このビデオは、見捨てられた感覚を描いているけれど、音楽とそれを取り巻く美しい文化やコミュニティを通して見つけた愛によって、私が自分の生きる道を見つける和解を示している。ireneが演じているのは、私のインナーチャイルドを体現するキャラクターであると同時に、幼いころの親友の永遠のエネルギーでもある。言うまでもなく、私はまだ学び、成長しています。何があってもあなたを愛しています。」 Babebee – COME WITH ME Release date : June 27 2023 Stream : https://babebee.ffm.to/comewithme
2023/09/01
EP『Your Engine』より ペルシャをルーツに持ちLAで生まれ育ったシンガー、Gia Woodsが10月にリリース予定のEP『Your Engine』からリードシングル「Heartbreak Radio」をリリース。カーラジオフラッシュバックダンスフロアトラック。 「”Heartbreak Radio” は、このプロジェクトで最初の別れの曲。自分の人生からいなくなった人を思い出す曲というのは、いつもあること。私たちは恋に落ち、最悪な結末を迎え、前に進むことになったかもしれない。たとえ誰かがあなたの人生からいなくなったとしても、ある意味ではその人はいつもあなたの人生の中にいる、という気持ちのメタファーです。」 Gia Woods – Heartbreak Radio Release date : August 31 2023 Stream : https://sndo.ffm.to/heartbreakradio
photo by Elsa Kostic more
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