Pot-pourriがアルバム『Eraser, Pencil』より先行シングル「Paradis」をリリース

2lcdのRyo Nagaiが全曲ミックスを手掛けた

 

 

「アブストラクト・ポストパンク」を標榜し、普通のロック・バンドの編成とは異なるアンサンブルにて、メロディアスながらもカッティング・エッジなオリジナル・サウンドを追求してきたPot-pourri(ポプリ)が、2月5日にリリース予定のアルバム『Eraser, Pencil』より先行シングルとして、アルバム収録曲中、最もポップな曲(ともいえる)「Paradis」をリリース。

 

「Paradis」はRyo Nagaiによるシンセ・アレンジが全面に施されている8ビートのポップ・ソング。全編にわたるツイン・ヴォーカルと間奏の細かいヴォイシングが聴きどころとなっている。The CureThe Head on the Door』やNew Orderから、StereolabEmperor Tomato Ketchup』やThe Sea and CakeOne Bedroom』、はたまた第2期以降のART-SCHOOLWild NothingGemini』、For Tracy HydeFrozen Beach」「Subway Station Revelation」に通じるような、シャープなビート感を持ちつつメロディアスなインディ・ロックの様々なエッセンスが結晶化したような、ポップ・アルバムとしての『Eraser, Pencil』を代表している曲。

 

「Paradis」が収録される『Eraser, Pencil』は前作『Diary』からさらに開けて、様々な離別を切なくも軽やかに歌う、インディ・ポップからプログレッシヴ・パンク、マシン・ファンクからギター・アンビエントに至るヴァラエティ溢れる楽曲を収録したPot-pourri流ポップ・アルバムとなっている。前作以来精力的に展開してきたライヴの成果がつぎ込まれた、バンドらしい空気が多くの曲に存在している。

 

そして、以前より交流があり去年(2024年)新曲「あなたがここに来るまでに用は済みそう」「風俗」をリリースしたLanesの田村悠二、一昨年(2023年)にSawawoとRyo NagaiがPot-pourri [SNR]として共演した滝沢朋恵、去年(2024年)に共演したCatastrophe Balletのギタリストを務め背前逆族・天使乃聲(Pot-pourriのシバサキも参加するJ・A・シーザーのカヴァーバンド)・ILL BONE等でも活躍する浮乃、去年アルバム『Second Communication』をリリースし企画に携わった即興コンピ『JET STREAM OF PSYCHIC YOUTH』も話題を呼んでいるオルタナティブ・ロック・バンドPSP Socialといった、現在のインディ・シーンの熱気を伝える多様なゲストが参加している。

 

多様な曲が収められているものの、全体的にはSawawoが影響を受けてきたmid ’80s的なUKニュー・ウェーヴから、StereolabやTortoiseといったJohn McEntireワークスのポスト・ロックに受け継がれたような、実験的ながら親しみやすい空気感の作品となっている。

 

UKニュー・ウェーヴに連なるバンドとしてのL’Arc~en~Cielやスピッツ、ART-SCHOOL、For Tracy Hydeとも通じるポップ感や、The Sea and CakeやLCD SoundsystemにあるDavid Bowie的要素のような、インディ・ロック的に表れたグラマラスなセンスも根底に存在している。

 

前作に続いて全曲を担当するRyo Nagaiのミックスはさらにドラスティックに各曲を生かすようなものになった。FenneszやRafael Toralとも通じるようなギターのエディットによる表現だったり、彼の幼少期からのルーツであるThe Orbのようなアンビエント・テクノを引き継ぐテクスチャー作り、ダビーなローエンドの処理といった音響表現は、多種多様な収録曲それぞれの個性を伸ばしている。

 

マスタリングも前作に続いてROVOの益子樹が担当しており、微に入り細を穿ったアレンジ・ミックスによる空気感を前作以上に高めている。

 

アートワークとデザインも前作『Diary』に引き続き、建築漫画家として活躍する芦藻彬が担当し、Pot-pourriの音楽を立体物のCD装丁を含めたヴィジュアルで表現している。

 

また、『Eraser, Pencil』のCDの購入者特典が決定。以下の未発表音源を収録したCD-Rとなっている。

 

ディスクユニオン(オリジナル特典):Dressed in Black (Instrumental)

多売店特典(特典が付く、具体的な店舗名に関しては、近日中に発表):Over (and Over) (Instrumental)

 

アルバムのリリースに先立って、『Eraser, Pencil』の試聴会が2月2日(日)に開催される。会場はPot-pourriと以前より縁が深く、昨年(2024年)8月にバンドのワンマンも行われた落合のsoupで、試聴会のあとにはバンドによるミニ・ライヴも実施。入場者数に限りがあるので、早めの予約を推奨。

 

 

 

Pot-pourri – Eraser, Pencil

Label : UNKNOWNMIX / HEADZ

Release date : Feb 5 2025

Format : CD / Digital

Price : 2,200JPY + tax

 

Tracklist

 1. Eraser, Pencil: Eraser

 2. Dressed in Black (Maximum Mix)

 3. X

 4. Paradis

 5. Mimei No Uta

 6. Suidream

 7. Setting Sun

 8. Eraser, Pencil: Pencil

 9. Y (Le Printemps encore Mix)

10. Over (and Over)

 

【Credits】

<Pot-pourri>

Sawawo: Vocals (2-7, 9, 10), Acoustic Guitar (1-10), Field Recordings (1, 3, 8), Glockenspiel (5), Percussion (6), Hand Claps (9), Keyboards (10)

Ryo Nagai: Programming (1-10), Synthesizer (2-7, 10), Sampler (1-4, 6-9), Guitar Effects (1-3, 5-7, 9, 10), Percussion (6), Drum Machine (7), Voice (2)

Shibasaki: Bass (2, 4, 5, 8-10), Tenshi No Koe Percussion (6), Hand Claps (9)

Taro: Drums (2, 4, 6, 9, 10), Percussion (6, 10)

Tomoe Takizawa: Sampled Chorus (1), Chorus (5)

Haruku Tamura (PSP Social): Chorus (2)

Yudai Seishi (PSP Social): Chorus (2)

Abara (PSP Social): Chorus (2)

ukino: 12-String Acoustic Guitar (6)

Yuji Tamura (Lanes): Electric Guitar (9), Hand Claps (9)

All songs written by Sawawo, arranged by Pot-pourri

Recorded

by Yuji Tamura (1, 2, 4-10)

by Daiki Iimura (2, 4, 6, 10)

by Yamini (Sidecar Records) (2, 5, 6)

by Sawawo (1-10)

by Shibasaki (10)

All songs written by Sawawo, arranged by Pot-pourri

Mixed by Ryo Nagai

Mastered by Tatsuki Masuko at Float

Artwork & Design: Akira Ashimo

Logo Design: Manabu Kon

 

 

イベントタイトル: Pot-pourri『Eraser, Pencil』先行試聴会+ミニ・ライヴ

日時会場: 2025年2月2日(日) @ soup(落合)

ACT(ミニ・ライヴ): Pot-pourri

※新作アルバム『Eraser, Pencil』試聴会

Open / Start: 17:30 / 18:00

Adv / Door: ¥1,500 / ¥1,500

予約開始: 2025年1月10日(金)12:00

予約締切: 2025年2月1日(土)23:59

予約フォームhttps://forms.gle/UDciDBodtdUzyFwu8

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