地球の記憶を繋げて|Lust For YouthとCroatian Amorが共作アルバム『All Worlds』を発表

ボイジャーのゴールデンレコード

 

 

Loke Rahbek (Croatian Amor)がLust For Youthを脱退後、時は流れ、2023年にLust For YouthとCroatian Amorはシドニーのオペラハウスでステージを共にし、彼らのクリエイティブなパートナーシップを再燃させ、コラボレーションアルバム『All Worlds』の礎を築いた。Dominick FernowによるプロジェクトPrurientをフィーチャーした先行シングル「Dummy」がリリースされ、MVが公開。

 

人類の未知へのメッセージとして宇宙に送られたボイジャーのゴールデンレコードからインスピレーションを得た『All Worlds』は、繋がりと理解への憧れを映し出している。各トラックは、感情、文化、記憶の断片をとらえ、人間の経験を万華鏡のように映し出す。

 

アルバムのタイトルは、様々な場所、感情、物語から断片を集めるというアイデアを反映している。どの曲もユニークな「世界」を披露し、探求と内省という包括的なテーマに貢献している。これらの 「世界 」は、私たちが抱えている内なる風景を表し、私たちのアイデンティティを形成している。タイトルはまた、あたかもこれらの世界が宇宙空間を漂い、発見され理解されるのを待っているかのような、繋がりへのジェスチャーでもある。最終的に、『All Worlds』は帰属と意味の探求を体現する。

 

孤独、回復の旅を通して、内省的な歌詞が瑞々しく喚起的なサウンドスケープと絡み合う。Lust For YouthやCroatian Amorの特徴であるドリームな雰囲気はそのままに、リバーブを効かせたプロダクションが、このアルバムに幽玄さとノスタルジックさを与えている。メランコリーと憧れがテーマの中心だが、エネルギッシュなビートと高揚感のあるアレンジが、弱さと幸福感の間で揺れ動くほろ苦いハーモニーを生み出している。

 

このアルバムは、Lust For Youthのルーツであるシンセ主体のポスト・パンクから離れ、トーンの変化を示す。その代わりにアルバムはダンス志向の美学を取り入れ、脈打つリズムとテクノにインスパイアされたモチーフを、レイヤーされたヴォーカル・サンプルと織り交ぜている。

 

2013年のインダストリアルアルバム『Pomegranate』から12年。このアルバムは初期の作品への応答であると同時に、10年間の成長と変化から得た進歩であり、サウンドと意味の探求を深め、今この瞬間に直接語りかけている。宇宙を漂うゴールデンレコードのように、聴く者と繋がる瞬間のコレクションになる。

 

 

Lust For Youth, Croatian Amor – All Worlds

Label : Sacred Bones Records

Release date : March 7 2025

Pre-order / Stream : https://lnk.to/AllWorlds

 

Tracklist

1. Friendzone

2. Passerine

3. Dummy ft. Purient

4. Akkadian

5. Lights In The Center

6. Kokiri

7. Nowhere

8. Fleece

9. Velella Velella Wind Sailors

10. Still Here

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