2023/04/20
トゥアレグの現在の生活、厳しい現実
サハラ砂漠西部のトゥアレグ族によって結成され、 “砂漠のブルース”と称されるTinariwenが、最新アルバム『Amatssou』から新曲「Kek Alghalm」を解禁。
「Kek Alghalm」はファンの間で長年ライブで愛されてきた曲で、ジャック・ホワイトのコラボレーターであるウェス・コーベットをバンジョーに迎え、今回初めて公式にリリースされた。
すでに伝説的なキャリアを築き上げているTinariwen(ティナリウェン)。現在は創設メンバーのイブラヒム・アグ・アルハビブ、トウハミ・アグ・アルハッサン、アブダラー・アグ・アルフセインに、ベースのエヤドゥ・アグ・レシェ、パーカッションのサイド・アグ・アヤドで活動を続けている。彼らにとって9枚目となるスタジオアルバム『Amatssou』は、トレードマークである砂漠のブルースと、古き良きアメリカのカントリーミュージックの間に共通する感覚を追求する。タイトルの『Amatssou』はタマシェク語で「恐怖を越えて (Beyond The Fear)」を意味するが、本作のサウンドはまさにそれを体現したもの。Tinariwenは、常に大胆不敵な態度で、世界の想像力をかきたてるギタースタイルで発明してきた。彼らはそれをイシュマルやアスーフと呼ぶが、それはタマシェク語で「ノスタルジア」を意味する。世界はそれをトゥアレグ・ブルースと呼ぶようになった。それは悲しみと願いに満ちた音楽であると同時に、すべてを忘れて踊れる音楽。
もともとは長年のファンを公言しているジャック・ホワイトが、ナッシュヴィルにあるプライベートスタジオでレコーディングしないかと声をかけたことからスタートした本作には、U2やボブ・ディラン、エミルー・ハリス、ピーター・ガブリエル、ウィリー・ネルソンら大御所を手掛けるダニエル・ラノワがプロデューサーとして参加。先史時代の洞窟壁画で知られるユネスコ世界遺産のタッシリ・ナジェール国立公園内にあるアルジェリア南部の砂漠のオアシス、ジャネットでアルバムの下地が作られ、ジャック・ホワイトのコラボレーターであるウェス・コーベットやファッツ・カプリンといったナッシュヴィルのカントリーミュージシャンたちも参加。
Tinariwenは何十年もの間、自分たちの民族のアンバサダー的な存在をまっとうしてきた。自然とも調和した彼らの生活様式は、かつてないほどの脅威にさらされているという。トゥアレグ文化は古代ギリシャやローマと同じくらいの歴史を持つが、『Amatssou』の収録曲はトゥアレグの現在の生活、厳しい現実を物語っている。『Amatssou』を通して、Tinariwenは、マリの政治的、社会的な混乱を訴え、詩的な寓話に満ちた歌詞は、団結と自由を呼びかける。現在のマリの絶望的な政変とサラフィストの勢力拡大に対する苦悩と抵抗を歌っている。
Tinariwenの最新作『Amatssou』は、CD、LP、ストリーミング/デジタル配信で5月19日に世界同時リリース。国内流通仕様盤CDには、解説書と歌詞対訳が封入される。LPは通常盤 (ブラック・ヴァイナル) に加え、限定盤 (ホワイト・ヴァイナル) でも発売される。
TINARIWEN – Amatssou
Label : Wedge
Release date : May 19 2023
https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=13324
Tracklist
1. Kek Algham
2. Tenere Den
3. Arajghiyine
4. Imzad (Interlude)
5. Tidjit
6. Jayche Atarak
7. Imidiwan Mahitinam
8. Imzad 2 (Interlude)
9. Ezlan
10. Anemouhagh
11. Iket Adjen
12. Nak Idnizdjam
13. Tinde (Outro)
category:NEWS
tags:Tinariwen
2023/06/29
FIFA女子ワールドカップ2023テーマソング 来月開幕するFIFA女子ワールドカップ2023は、オーストラリアとニュージーランドで開催。FIFA女子ワールドカップが南半球で開催されるのは初めてのことであり、開催地が2カ国に分かれるのも初めてのこと。大会の公式テーマソングとして、ニュージーランド拠点に活動するBENEEとオーストラリアで活動するMallratのコラボ曲「Do It Again」がリリース。団結、祝福、エンパワーメントの精神を体現する。 「この素晴らしい女性スポーツの祭典に参加できることは、私にとって夢のようなことです。このようなことは想像もできませんでした。世界最大の女性スポーツイベントが私のホームグラウンドで開催されることへの興奮を反映できればと思い、曲を書く経験はとても気に入っています。開会式でMallratと一緒にライブでDo It Againを披露するのが待ちきれません。」 – BENEE 「FIFAからこの大規模なイベントに参加するよう依頼されたとき、私の大好きなアーティストであるBENEEと一緒に、とてもワクワクしました。この経験を本当に楽しみにしていますし、友人と共有できることに大きく感謝しています。」 – Mallrat BENEE – DO IT AGAIN feat. Mallrat Release date : 28 June 2023 Stream : https://benee.lnk.to/DoItAgainID
2020/10/08
2021年にはアルバムも 砂漠のジミヘンかプリンス。ニジェール共和国のギターヒーローにして、今世界で注目を集めるギタリストのひとり、Mdou Moctarがアメリカの名門レーベル〈Matador Records〉との契約。2021年にリリース予定の新作アルバムの幕開けとなる新曲「Chismiten」をMVと共にリリース。 プリンスの「パープル・レイン」を再考した初のトゥアレグ語映画「Akounak Tedalat Taha Tazoughai」で主演を務めたことで世界から注目を集めたギタリスト、ソングライターのMdou Moctar(エムドゥー・モクター)を中心とした4人組バンド。伝統的なトゥアレグのメロディズムと、奇しくも先日亡くなったエディ・ヴァン・ヘイレンが放った大胆な威厳の両方をルーツとした唯一無二のサウンドで世界中のフェスティバルなどを席巻している。 「俺たちのコンサートでは、演奏する音楽について話すことはないし、セットリストを書き出すこともない。自分が感じていることが頭に浮かんでくれば何でもいいんだ」 Mdou Moctar – “Chismiten” Label : Matador Release date : October 7 2020 Stream : https://mdou.ffm.to/chismiten
2021/05/19
サハラに舞い降りたギターヒーロー 砂漠のジミヘン、サハラに舞い降りたトゥアレグ族ギターヒーローMdou Moctarが、今週5月21日に〈Matador〉よりリリースする最新アルバム『Afrique Victime』から新曲「Taliat」をMVと共にリリース。 今回解禁された新曲は、徐々に熱を帯るグルーヴがギターの咆哮とともに爆発するアルバム・オープナー「Chismiten」、バンド史上最も美しく、陽性エンドルフィンがサイケデリックに滲み出る「Tala Tannam」、PitchforkのBest New Trackに選出されたプロテスト・ソング「Afrique Victime」に続く、4作目のシングルとなっており、トゥアレグ族の女性たちへの親愛なるメッセージを乗せ、バンドのリズム・アンサンブルから逸脱するサイケデリックなギター・フレーズが脳裏に焼きつく楽曲。 2019年のワールド・ツアー中にスタジオ、アパート、ホテルの部屋、ライヴ会場のバック・ステージ、ニジェールでのフィールド・レコーディングなどを経て完成したアルバム『Afrique Victime』がいよいよ5月21日に世界同時爆音リリースされる。前作『Ilana』が60年代後半から70年代前半のZZトップとブラック・サバスのレコードに例えるなら、本作は70年代半ばから80年代前半のヴァン・ヘイレンとブラック・フラッグとブラック・ウフルを組み合わせたようなアルバムで、エムドゥのエレクトリック・ギターの獰猛さとバンドの催眠術のようなリズム・セクションはさらに深化し、畏敬の念すら抱く新たなロックの可能性を提示している。 尚、本作の日本盤CDには解説及び歌詞対訳が封入され、ボーナス・トラックを追加収録。また、アナログ盤は通常のブラック・ヴァイナルに加え、数量限定のパープル・ヴァイナルがリリースされる。 Mdou Moctar – Afrique Victime Label : MATADOR RECORDS / BEAT RECORDS Release date : 21 May 2021 Order : https://mdou.ffm.to/afriquevictime 日本盤CD 日本盤特典:ボーナス・トラック追加収録 / 解説書・歌詞対訳封入 https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=11737 Tracklist 1. Chismiten 2. Taliat 3. Ya Habibti 4. Tala Tannam 5. Untitled 6. Asdikte Akal 7. Layla 8. Afrique Victime 9. Bismilahi Atagah
photo by Elsa Kostic more
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