2022/09/07
ヘッドライトの中の鹿
ノース・ロンドンを拠点に活動、幼少期からの親友であるアーシャ・ローレンツ、ルイス・オブライエンの2人によって結成され、現在はドラマーのリンカーン・バレット、マルチ・インストゥルメンタリストのキャンベル・バウム、エレクトロニクス奏者のマルコ・ピニを加えた体制で活動をするSorryが10月7日にリリースされる待望の2ndアルバム『Anywhere But Here』より新曲「Key To The City」を公開。MVの監督はFLASHAが手がけた。
「Key To The City」は、私の人生の中でもすごく特殊な状況下で生まれた曲だけど、より普遍的な響きを持つことを願っている。怒り、嫉妬、恨みなどの感情と、その人に対する否定できない愛情を調和させるのが難しいとき、必ずしも終わらせたくない人間関係の臨終の瞬間に、ある種の優しい「ファック・ユー」のような意味を込めた曲。プライドと弱さがクロスオーバーして、ヘッドライトの中の鹿のようなイメージになった。感情的にも、性的にも、精神的にも、すべてがさらけ出されていることを知りながら、懸命にコントロールしようとしている。ヘッドライトの中の裸体で、誰かの愛の中の裸体で……。
この曲は、最初のレコーディングセッションの後に、ルイが私たちを少し後押しするために新しいチューニングを試したことから生まれた。この曲はニック・ドレイクのような雰囲気を持っている。シネマティックで孤独なサウンドにしたかった。 – Asha Lorenz (Sorry)
black midi、Shame、Goat Girlらと共に活動していたブリクストンのWindmillシーンから生まれたSorryは、グランジ、トラップ、シューゲイザーといったローファイ・サウンドへの情熱を共有し、独自の音楽世界を作り上げる。初のフルアルバム『925』がよりエレクトロニックなサウンドだとすれば、『Anywhere But Here』はカーリー・サイモンやランディ・ニューマンといった1970年代のクラシックなソングライターにオマージュを捧げている。アーシャの淡々としながらもスウィートなボーカルは、90年代初期のバンド、スリントやトータスを思わせる不協和音なギターサウンドや、カニエやキャピタル・スティーズの不規則なビートとコントラストを成している。
最新作『Anywhere But Here』はCD、LP、カセット、デジタルにて10月7日リリース。国内盤CDには解説・歌詞対訳が封入され、ボーナストラックが収録。また、輸入盤LPは通常盤のブラック・ヴァイナルに加えて、クリア・ボトル・グリーン仕様の限定盤、そして日本語帯・解説書付の限定盤(クリア・ボトル・グリーン仕様+)でも発売。さらに、BIG LOVE RECORDS限定のクリア・ネオン・グリーン・ヴァイナルも発売される。
Sorry – Anywhere But Here
Label: Domino
release: 2022.10.07
BEATINK.COM 商品ページ
https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=12896
Tracklist
1. Let The Lights On
2. Tell Me
3. Key To The City
4. Willow Tree
5. There’s So Many People That Want To Be Loved
6. I Miss The Fool
7. Step
8. Closer
9. Baltimore
10. Hem of the Fray
11. Quit While You’re Ahead
12. Screaming In The Rain
13. Again
14. It’s Gone West (Bonus Track)
category:NEWS
tags:Sorry
2023/04/21
私たちが共に行きたい場所 ベルリンを拠点に活動するLukas Oppenheimerことwindowseekerと、softworldによるミステリアスなオーディオヴィジュアルコレクティブ?イベント?レーベル?〈charmlink〉から29曲入りコンピレーションアルバム『endeavors:together!』がリリース。 「これは今の私たち、そして私たちが共に行きたい場所を隣り合う心と精神で表現しています。」 本作には主宰の2人に加えて、HimeraとYyedの共同プロジェクトhope spilling vessel、昨年AVYSS Circleのみんなのきもちフロアに出演したeuropaとnthng、〈Orange Milk〉から作品を発表するludwig wandingerなどが参加している。 VA – endeavors:together! Label : charmlink Release date : April 21 2023 Bandcamp : https://charmlink.bandcamp.com/album/endeavors-together Tracklist 1. èvia – glare 2. europa – suns 3. panasiagirl – clouds in the shape of you 4. k2dj – remember____pm 5. softworld & twinflamegirl – dadaduu 6. windowseeker – health growth mysterious endeavors! 7. william earthling – you are my friend 8. あめ –
2021/08/25
“過剰”な女性であることへの罪悪感や恐怖心を浄化する 2017年に解散したインディフォークデュオSlow ClubのメンバーだったRebecca Lucy TaylorことSelf Esteemが、今秋リリースされる2ndアルバム『Prioritise Pleasure』から先行シングル「How Can I Help You」をリリースし、自らディレクションしたMVを公開。 Rebecca Lucy Taylorは、この曲とビデオについて次のように語っている。「”How Can I Help You”は、2ndアルバムのために最初に作った曲のひとつです。1stアルバムのツアー後、過小評価されているとか、威圧的だとか言われて、うんざりしてました。女性として、甘くて、優しくて、落ち着いていて、静かでなければ、「違う」とか「難しい」と見られることに対して永遠に怒り続けると思います。ビデオの中でドラムを演奏したいと思ったのは、ドラムを演奏することに意識的になっていた自分を取り戻すためです。女性がドラムを演奏するという行為は、胸が動くことを意味します。私はずっと演奏したいと思っていましたが、そういう目で見られるのではないかという不安が常に付きまとっていました。今、私の胸は、私のため、私の歌のため、私のビデオのために動いています。私の胸のためにクリックして、そしてフェミニズムのためにとどまって!」 また、2ndアルバム『Prioritise Pleasure』については、「”過剰”な女性であることへの罪悪感や恐怖心を浄化し、その概念そのものを、自分自身やあなた、人間であることや、常に簡単で完璧ではなく、それで良いのだということへの賛美に置き換えるための13曲。」と語っている。 Self Esteem – “Prioritise Pleasure” Release date : 22 October 2021 Pre-order : https://www.musicglue.com/self-esteem/ How Can I Help You : https://selfesteem.lnk.to/HCIHYSo Tracklist 1. I’m Fine 2. Fucking Wizardry 3. Hobbies 2 4. Prioritise Pleasure 5. I Do This All The Time 6. Moody 7. Still Reigning 8. How Can I Help
2022/01/07
火炎放射器を持った女性が青い炎に包まれている Cherry Glazerrの元メンバーで、韓国をルーツに持つLA拠点に活動するSASAMIが2月にリリースする2ndアルバム『Squeeze』から先行シングル「Say It」をMVと共にリリース。 「人がコミュニケーションをとってくれないから空回りしてしまう、ということに対する怒りのアンセムダンストラック。この曲を聴くと、宇宙のインダストリアルなダンスクラブで、神秘的な火炎放射器を持った熱い女性が、感情的な青い炎に包まれている姿が見えるような気がする」- SASAMI 『Squeeze』では痛烈な正直さと残酷なまでに妥協のないビジョンが表現されているが、それは頭が女性で体が蛇の日本の妖怪「濡女」からインスピレーションを受けている。母方が在日韓国人の家系であるという彼女は、韓国と日本が混ざり合った家族の歴史と文化を深く掘り下げていく中で、濡女に出会い、女性的で高貴でありながら、舌で血を吸い強力で凶暴だというその多面性に惹かれた。 『Squeeze』では、制度的な暴力への怒りから、個人的な人間関係に関する事柄まで、幅広い題材が表現されている。シンガーソングライターでありプロデューサーでもある彼女は、ニューメタルの生々しい攻撃性、カントリー・ポップやフォーク・ロックの優しい素朴さ、そしてクラシック音楽のドラマチックなロマンティシズムを随所で表現しており、システム・オブ・ザ・ダウンからシェリル・クロウやフリートウッド・マック、さらにはバッハやマーラーに至るまで、様々な影響が垣間見える本作は、今再び様々な才能が生まれているUSインディの領域と可能性を広げている。 濡女のダークで幻想的な要素は、アルバム全体に漂うヘヴィ・ロック・サウンドに表れているが、SASAMI自身は、リスナーがこの新しい不吉で強烈なサウンドに共感し「怒り、フラストレーション、絶望、そしてより暴力的で攻撃的な感情」を解放するためのサウンドトラックとして聴かれることを望んでいる。彼女の究極の願いは、BIPOC(黒人、先住民、有色人種)、クィアを含む社会から疎外された人々が作品を聴き、彼らが経験している抑圧や暴力からカタルシスを得ること。 アートワークはAndrew Thomas HuangとRin Kimがデザインを担当、日本のホラー映画にインスパイアを受けた濡女が表現されており、SASAMIの母親が韓国語で書いた『Squeeze』の文字が使用されている。また作品の裏には、日本語でタイトルが記載されている。アルバムは2022年2月25日発売。国内盤CDには解説・歌詞対訳が封入され、ボーナストラックが収録される。LPは通常のブラック・ヴァイナルに加え、限定のクリスタル・クリア・ヴァイナルも発売される。 SASAMI – Squeeze Label : Domino Recordings / Beat Records Release date : 25 February 2022 Pre-order : smarturl.it/SASAMISqueeze 日本盤 : www.beatink.com/products/detail.php?product_id=12168 Tracklist 1. Skin A Rat 2. The Greatest 3. Say It 4. Call Me Home 5. Need It To Work 6. Tried To Understand 7. Make It Right 8. Sorry Entertainer 9. Squeeze (feat. No Home) 10 .Feminine Water Turmoil 11. Not A Love Song
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