Jaeho Hwangが母の死から着想を得た新作EP『Inner-self』を発表

韓国伝統楽器と現代のクラブサウンド

 

 

Jaeho Hwangは、ロンドンのエレクトロニック・ミュージック・シーンの中にいた10年間で培ったガバやインダストリアルのリズム構造と、韓国の伝統楽器を織り交ぜた実験を繰り返す。

 

2019年のEP『Non-self』に続くスピリチュアルな作品『Inner-self』は、仏教のレンズを通して現代の生活を考察している。しかし、『Non-self』がデジタルな風景やクラブのフロアでグリッチ的に自己溶解していたのに対し、『Inner-self』は韓国での過去を振り返り、ソウルのモダンな風景の中で人々や文化の響きを探求している。

 

過去に手を伸ばしたいというJaeho Hwangの望みは、個人的なものである。2020年、彼はロンドンからソウルに戻り、母と一緒に過ごした。そして、2021年「私の人生で最も衝撃的で、悲しく、奇妙な出来事」という母の死を迎えている。

 

リードトラック「Betweenness/사이」の自主制作ビデオでは20世紀初頭のソウルの暮らしのアーカイブ映像に、100年後のJaeho Hwang自身の日常を織り交ぜた作品となる。踊る、働く、道を歩く、多くの行動は世紀を超えても変わらない。

 

「母が亡くなったこの時期、故人がこの世の私たちにどのような影響を与え、どのような変化をもたらすのか、どのような意味が残されるのかを考えることに没頭していました。」- Jaeho Hwang

 

このアルバムでは、韓国の伝統楽器が現代のクラブ・サウンドと出会い続けている。Jaeho Hwangが初めて自分のボーカルを使った曲も含まれており、彼の歪んだ声は悲しみと怒りの原初的な叫び声となっている。1935年に珍島で生まれたKimは、母親から習ったシャーマニズムの歌と儀式によって亡くなった人や生きている人の魂を浄化することができると信じていた。そして『Inner-self』は過去と現在が交わるスペースを作り出し、カタルシスと時間を超越したレコードとなった。

 

 

Jaeho Hwang – Inner-self

Label : CHINABOT

Format : Digital / Tape

Master : Justin Randel

Artwork : Jaeho Hwang

Release Date : 1st June 2022

Pre-order : https://chinabot.bandcamp.com/album/inner-self

 

Tracklist

1. Dissolution

2. Yellow Eardrum

3. Betweenness/사이

4. On the Way to the End

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