2021/10/21
ラブレター、遭難信号、空中観察、人間関係や子育て
90年代半ば、ボルチモアの友人同士で自然発生的に結成、現在はエイヴィ・テア、ディーキン、パンダ・ベア、ジオロジストの4人で活動をするアニマル・コレクティヴ。今までにリリースしてきた作品は全てその年を代表する作品として賞賛を受け、メインストリーム、アンダーグラウンドを行き来し、常に新たな音楽を探求し続けている。そんな彼らがスタジオ・アルバムとしては『Painting With』(2016年)以来となる最新アルバム『Time Skiffs』を2022年2月4日に発売することを発表。同時に新曲「Prester John」がMVと共に公開された。
楽曲はエイヴィ・テアとパンダ・ベアがそれぞれ作曲した異なる2曲を融合して作られた楽曲となっている。映像の監督はJason Lesterが務めた。
20年以上に渡って活動を続ける彼らは、当初から実験的なアプローチを取り入れつつも時代を超えて愛されるクラシックな楽曲を作り続け、音楽シーンに大きな影響を与え続けてきた。6年ぶりのスタジオ・アルバム『Time Skiffs』は、彼らの無秩序なキャリア初期や2007年の『Strawberry Jam』リリース時のような空気が感じられる作品で、アルバムに収録された9曲は、ラブレターであり、遭難信号でもあり、空中観察であり、リラックスした楽曲群でもあり、人間関係や子育てなど、大人の悩みを抱えるようになった4人が集めたメッセージでもある。それらはアニマル・コレクティヴ特有の探究心に満ちた不思議な感覚で表現されており、これまでと一貫した作風が感じられる。スカイダイビングしたくなるような浮遊感を感じる豊かなハーモニーがあり、神秘的で解読したくなるようなテクスチャーがあり、その源流を解明したくなるような複雑なリズムがある。アニマル・コレクティヴは20年という活動期間を経ても、新たな表現を探し続けている。
この2年間、人々はかつてないほどの不安に襲われ、毎日が終末を迎えているような日々を過ごしている。『Time Skiffs』にはこれからの未来への不安や、今直面している瞬間への困惑、悲しみや混乱、嘆きが詰め込まれている。しかし、同時に『Time Skiffs』の中には生きる喜びがあり、愛や人生や自然や人に対する期待が存在している。4曲目の「Strung With Everything」に登場する”It’s really new every day “という一節は、誇張されたテーゼとしてではなく、純粋な実感として湧き出てきたものであり、これこそが『Time Skiffs』の根底にあるものだと言える。
音楽を聴くということは、その間、別の時間/空間に連れて行ってもらうための手段だとエイヴィ・テアは語っているが、本作は、正にどこか別の場所に行ったような感覚になる。慣れ親しんだようでいて、異質な場所に行ったような、現実が曲げられたような感覚がそこには存在している。
6年ぶりの待望の最新作『Time Skiffs』は2022年2月4日にCD、LP、デジタルと各種フォーマットで発売!国内盤CDには解説・歌詞対訳が封入され、ボーナストラックが収録される。また、LPは通常盤のブラック・ヴァイナルと限定盤のクリア・ルビー・ヴァイナル、日本語帯・解説付きのクリア・ルビー・ヴァイナルと3形態で発売される。
Animal Collective – Time Skiffs
Label : Domino
Release date : 4th February 2022
Pre-order : https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=12157
Tracklist 国内盤CD
1. Dragon Slayer
2. Car Keys
3. Prester John
4. Strung with Everything
5. Walker
6. Cherokee
7. Passer-by
8. We Go Back
9. Royal and Desire
+ ボーナストラック
LP
SIDE A
1. Dragon Slayer
2. Car Keys
SIDE B
1. Prester John
2. Strung with Everything
SIDE C
1. Walker
2. Cherokee
SIDE D
1. Passer-by
2. We Go Back
3. Royal and Desire
category:NEWS
tags:Animal Collective
2021/01/15
サウンドトラックも発売 コロラドの砂漠に住むSoundCloudラッパーのコミュニティを追ったドキュメンタリー映画『Crestone』のスコアをAnimal Collectiveが制作。映画『Crestone』はユートピア・メディアによって2月16日から公開される。 昨年のバーチャルSXSWで初公開された今作は、Animal Collectiveとも親交があるMarnie Ellen Hertzlerが手掛けたドキュメンタリー作品。コロラド州のクレストーンの砂漠地域を拠点に、ウィードを育て、インターネットにポストする音楽を作っているクルー。その姿、日常を、8日間に渡って追っている。 Animal Collectiveとって、今作は初の映画音楽作品。メンバーのGeologistとDeakinがメインで制作した映画と同名のサウンドトラックは〈Domino Reccordings〉からヴァイナルとデジタルでリリースされる。 2000年代初頭にソノラン砂漠に住んでいたことは、ものすごく自分に影響してる。特に、ニューヨークに何年も住んでいた後の僕にはね。それ以来、その経験を反映したサウンドのアイデアは漠然と持っていたけど、それを実現するためのプロジェクトがなかった。だけど、『Crestone』の中の音、物語、構造によってついにそれを実現できたんだ。マーニー、彼女のクルー、Dead God、そしていつものように、このプロジェクトに取り組むインスピレーションと機会を与えてくれた兄のジョシュに感謝している。 – Brian “Geologist” Weitz マーニーとは2015年にニューオーリンズに短い間住んでいた時に知り合って、すぐに友達になった。彼女が『Crestone』のスコアの話を持ちかけてきたときはすごく嬉しかったよ。この1年ほど前からデュオとしていくつかの作品を共同制作していたから、ブライアンにこのプロジェクトでチームを組むようにお願いするのは本当に自然な流れだった。何年も前から映画のスコアをやってみたかったし、そのプロセスを探るには理想的な初めてのプロジェクトだった。僕にとって、このプロジェクトのためのアイデアを出す最初の段階は、あるシーンを引っ張り出してきて、ピアノの前に座って、僕が解釈したイメージに合わせて即興で演奏することだった。この最初のプロセスの大半は録音されて、最終的な構成に使用されているよ。イメージ、キャラクター、編集、実際の音を楽譜のように使って演奏するこのプロセスは、本当に自由で新しいインスピレーションを与えてくれた。 – Josh “Deakin” Dibb ユートピア・メディア 2018年に設立されたユートピア・メディアは、映画監督のロバート・シュワルツマンが共同で設立した「映画製作者第一主義」を掲げる映画配給・販売会社。近年のユートピア作品には、サンダンス2020年オフィシャル・セレクションである『Bloody Nose, Empty Pockets』、ファッション・ドキュメンタリー『House of Cardin』、アカデミー賞受賞のエロール・モリス監督『American Dharma』、アナベル・アッタナシオ監督がカンヌでブレイクを果たした作『Mickey and the Bear』(カミラ・モローネ主演)、ティム・ハイデッカー監督のアダルト・スイムのコメディ『Mister America』、リアム・ファーメイジャー監督の『Suzi Q』、ハル・ニーダム監督の1986年のカルト的名作『RAD』の4K復刻版などがある。今後の公開作品は、TIFFでブレイクした『シバ・ベイビー』、 SXSW 2020コメディ『ゴールデン・アーム』、即興伝説のデル・クローズのドキュメンタリー『For Madmen Only』などがある。 Animal Collective – Crestone (Original Score) Label : Domino Release date : 19 February 2021 Pre-order : https://smarturl.it/ACCrestone Tracklist 01 Dome Yard 02 Eye in the Sky 03 Boxing & Breathing 04 Scavengers 05 Wake Up
2021/03/12
NTsKiをボーカルに迎えた収録曲公開 Seth Grahamと共にオハイオのレーベル〈Orange Milk〉のファウンダーで、ビジュアルアーティストのKeith Rankinが、Giant Clawとして4年ぶりの新作アルバム『Mirror Guide』のリリースを発表。 2017年作『Soft Channel』以来となる今作には京都拠点のシンガー/プロデューサーNTsKiのボーカルをフィーチャーした楽曲が2曲収録。他にもTamar KaminやDiana Gruberが参加し、収録曲の半数がボーカルを取り入れた楽曲となっているようだ。『Mirror Guide』は〈Orange Milk〉からレコードとデジタルで5月14日にリリースされる。 Giant Claw – Mirror Guide Label : Orange Milk Release date : 14 May 2021 Pre-order : https://orangemilkrecords.bandcamp.com/album/mirror-guide Tracklist 1. Earther 2. Mir-Cam Startup 3. Mir-Cam Online 4. Disworld (vocals: NTsKi) 5. Until Mirror (vocals: Tamar Kamin) 6. Mirror Guide pt. I 7. Mirror Guide pt. II {you and me} (vocals: NTsKi) 8. Thousand Whys (vocals: Tamar
2019/07/11
8月30日リリース オーストラリアはメルボルンから生まれたJonnine StandishとNigel YangによるデュオHTRKが、2014年の『Psychic 9-5 Club』以来となる5年ぶり4枚目のアルバム『Venus in Leo』を発表。 2010年に起こったメンバーSean Stewartの死を乗り越えて、2011年『Work (Work, Work)』、2014年『Psychic 9-5 Club』などのアルバムをリリース。Tropic Of Cancerとのスプリット『Part Time Punks Radio Sessions』、〈Sleeperhold Publications〉からリリースされたEP『Body Lotion』など、ミニマルでダビー、メランコリックで気怠いそのスタイルは継続している。先行シングル「You Know How to Make Me Happy」のビデオが公開。 HTRK – “Venus in Leo” Label : Ghostly International Release date : 30 August 2019 Buy / Stream : https://ghostly.lnk.to/HTRK-Venus-in-Leo Tracklist 1. Into The Drama 2. Mentions 3. Venus In Leo 4. You Know How To Make Me
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