2021/06/29
映像を手掛けたのはgalen tipton
Seth Grahamと共にオハイオのレーベル〈Orange Milk〉のファウンダーで、ビジュアルアーティストのKeith Rankinが、Giant Clawとして4年ぶりにリリースした最新アルバム『Mirror Guide』から「Mir-Cam Startup」のMVが公開。
2017年作『Soft Channel』以来となるアルバム『Mirror Guide』には、〈Orange Milk〉と〈エム・レコード〉のダブルネームによりデビューアルバムをリリース予定の京都拠点のシンガー/プロデューサーNTsKiのボーカルをフィーチャーした楽曲が2曲収録。また、本映像は、recovery girlとして新作ミックステープ『recovery girl & friends MIXTAPE』のリリースを控えるgalen tiptonが手掛けている。
Giant Claw – Mirror Guide
Label : Orange Milk
Release date : 14 May 2021
https://orangemilkrecords.bandcamp.com/album/mirror-guide
Tracklist
1. Earther
2. Mir-Cam Startup
3. Mir-Cam Online
4. Disworld (vocals: NTsKi)
5. Until Mirror (vocals: Tamar Kamin)
6. Mirror Guide pt. I
7. Mirror Guide pt. II {you and me} (vocals: NTsKi)
8. Thousand Whys (vocals: Tamar Kamin & Diana Gruber)
Music by Keith Rankin
Visual art by Ellen Thomas and Keith Rankin
Mastered by Starkey at RBOS audio
Vocals on ‘Disworld’ and ‘Mirror Guide pt. II’ by NTsKi
Vocals on ‘Until Mirror’ by Tamar Kamin
Vocals on ‘Thousand Whys’ by Tamar Kamin & Diana Gruber
category:NEWS
tags:Giant Claw
2021/03/12
NTsKiをボーカルに迎えた収録曲公開 Seth Grahamと共にオハイオのレーベル〈Orange Milk〉のファウンダーで、ビジュアルアーティストのKeith Rankinが、Giant Clawとして4年ぶりの新作アルバム『Mirror Guide』のリリースを発表。 2017年作『Soft Channel』以来となる今作には京都拠点のシンガー/プロデューサーNTsKiのボーカルをフィーチャーした楽曲が2曲収録。他にもTamar KaminやDiana Gruberが参加し、収録曲の半数がボーカルを取り入れた楽曲となっているようだ。『Mirror Guide』は〈Orange Milk〉からレコードとデジタルで5月14日にリリースされる。 Giant Claw – Mirror Guide Label : Orange Milk Release date : 14 May 2021 Pre-order : https://orangemilkrecords.bandcamp.com/album/mirror-guide Tracklist 1. Earther 2. Mir-Cam Startup 3. Mir-Cam Online 4. Disworld (vocals: NTsKi) 5. Until Mirror (vocals: Tamar Kamin) 6. Mirror Guide pt. I 7. Mirror Guide pt. II {you and me} (vocals: NTsKi) 8. Thousand Whys (vocals: Tamar
2021/10/04
プラハのGenot Centreより プラハのレーベル〈Genot Centre〉よりGiant Clawのライブ音源を再構築したアルバム『Millennium Bug Live 2018-2021』がリリース。 今作『Millennium Bug Live 2018-2021』は、Giant Clawが2018年から2021年の間に行った様々なパフォーマンスのライブ録音セレクションとなる。彼のライブセットではPCで制作したトラックを分解して、wavファイルのワンショットに切り分け、ドラムパッドサンプラーSPD-SXに読み込ませて新しいアレンジを形成する。収録曲のほとんどは、最新アルバム『Mirror Guide』と前作『Soft Channel』に収録されている楽曲だが、『Loner Bug』、『Soft Target』、『Drops of Primed Water Leading to Another World』は、『MUTANTS MIXTAPE』や『Orange Milk Japan Tour Compilation』などのコンピレーション収録されている楽曲となる。 「私は常に音楽を演奏するという行為を愛してきましたが、IRLのライブにまつわるすべてのことが、10代の頃から私の人生における不安の種となっていました。恐怖に立ち向かおうとするマゾヒズムにも似た気持ちで、常にライブを行っていましたが、その気持ちは決して消えることはなく、ツアーミュージシャンの生活が自分にとって幸せなものではないと受け入れるまで長い時間がかかりました。特にここ数年は、オンライン・ストリーミングや事前録画されたイベントが、その不安を感じずに演奏できる場を提供してくれているので、それらをライブ・アルバムで記録したいと思いました。」 Giant Claw – Millennium Bug Live 2018-2021 Label : Genot Centre Visual art by Dave Shen Release date : 10 October 2021 Buy : https://genot.bandcamp.com/album/millennium-bug-live-2018-2021 Tracklist 1. Soft Channel 002 2. Soft Channel 007 3. Soft Target 4.
2018/06/04
Orange Milk Recordsのジャパンツアーが実現 アメリカはオハイオ州のコロンバスとデイトンを拠点に、2011年にスタートしたOrange Milk Recordsは、2009年以降世界で徐々に増え続けてきた主にカセットテープをリリースするレーベルの中でもトップ5に入るレーベルであり、リリースメディアとしてのカセットテープに、1990年代以前の主流メディアであった頃の扱いとは違う新しい価値観を定義づけた代表格である。 個人的にOrange Milkを知ったのは、レーベルのヴィジュアルや作品のアートワークを手がけるKeith Rankinのミュージシャンとしての名義、Giant Clawの2012年作のアルバム「Mutant Glamour」だった。現在の彼のスタイルとはそもそもの音のチョイスが違い、ピュアなシンセシストとしてのKeith Rankinの顔が垣間見える良作であった。その後、おそらく一般的にもレーベルの名前が浸透し、独特な3DのアートワークがOrange Milkの象徴として広く根付いたのは彼の2014年作「Dark Web」ではないだろうか。その「Dark Web」でも顕著に表れていた繊細なMIDIの粒、細かくカットされたボーカルサンプル、音と音の隙間の使い方、転がるようなリズムは、その後世界各地のアーティストが参考にしたに違いない。 片やもう1人のファウンダーSeth Grahamはレーベルの実務的なことを行っている。彼もまたミュージシャンであり、今年3月に新しいアルバムをリリースしたばかりだ。その楽曲は美しい旋律、時にホラー映画で殺人鬼が通り過ぎるのを息を押し殺して待っているかのような緊張感は、Giant Clawよりもさらに大胆に使う余白と共に、レーベル内でトップと言ってもいいほどの芸術性と物語性が高い立体的な音響コラージュになっている。 Orange Milkはこうした2人のミュージシャンとしての精力的な活動もありながらも、レーベルとして決してペースを落とさずにリリースの度に新しい発見を与えてくれる。クオリティを維持しながらも、毎回どこで見つけてくるのか新しい才能を発掘しリリースし続けているその姿勢はアンダーグラウンドレーベルの鑑のようなスタンスである。 2016年のRedbullの音楽記事で、Where To Now?のファウンダーJames Hindsが書いたカセットレーベル特集にOrange Milkがピックアップされており、その中のKeith Rankinのコメントで「現代では既に確立されている既存の手法を多少ひねるだけで実験的な音楽が簡単にできてしまう。たとえば、予測可能なはずのリズムに静寂を挿入したりね。ダンスミュージックにおけるそうした自由や遊びの要素は僕も大好きさ」とある。このKeithの言葉がOrange Milkのサウンドを端的に表しているかもしれない。さらにコラージュ、ジューク/フットワーク、グリッチ、ヴェイパーウェーブなど多様なジャンルのアーティストをリリースしながらも、レーベル全体としてはしっかりと統一感があり、ポップな印象が残るのは完全に確立されたアートワークの力もあるのではないだろうか。KeithとSeth、2人のインタビューと共に過去のリリース作品のアートワークもいくつか振り返っていきたい。 – 早速ですが、Orange Milkはどのようにスタートしたのでしょうか?発足の経緯を教えてください。 Seth – Keithと私は約16年前に出会いました。私はその頃Quiltという小さな規模のテープレーベルを運営していて、彼の作品をリリースしたのを機に私達は仲良くなりました。その2,3年後くらいに私達は新しいレーベルを2人で始めようと決めました。自分たちのリリースを自分たちでコントロールしていきたいことと、自分たちが興味あるバンドやアーティストの作品をリリースしたいというのが理由です。例えばCaboladiesとかね。 – レーベルのコンセプトってありますか?もしあれば、教えてください。 Seth – 当初、私たちはコンセプトを具体的に決めませんでした。それは気軽に実験的な音楽を楽しむためなのですが、それでも2人でかなりディスカッションを重ねました。最初の頃に比べるとどういう音楽をリリースしたいのかという欲求は進化していると思います。でもそれが今どんなものになっているのかは自分でもよく分かっていません。正直に言うと、ステイトメントというものがあまり好きではないんです。それにこのような、いわゆる「意図を言語化」するプロセスは、その存在を正当化しようとしているだけのように感じます。なので、私はあくまで自分達が純粋に好きな作品をリリースすることが好きだし、私達はそれを聴くまではそれが一体何なのかはっきりとはわからない、ということです。 Giant Claw – Soft Channel (2017) Seth Graham – Gasp (2018) – アメリカ拠点のレーベルとしては珍しく、日本人アーティストを多くリリースしていますが、もし理由があれば教えてください。 Seth – それに関しては意図的ではないんです。Orange Milkはカナダ人アーティストを一番多くリリースしています(たぶん、日本人アーティストと同じくらいかな)。私は活気のあるエレクトロニックのシーンを持つ地域ならどんなところでも好奇心をそそられるし、魅力を感じます。結果的にそこから出てくるアーティストを多くリリースしていると思います。 食品まつり a.k.a Foodman – Ez Minzoku (2016) Koeosaeme – Sonorant (2017) – 2人は何に影響を受けて音楽を制作していますか? Seth – 個人的にモダンでハイレゾな録音の電子音楽やアブストラクトなデザインのサウンドが好きです。あと60,70年代のアヴァンギャルドやコンテンポラリーミュージックも本当に好きで、普段からそういうのを聴いてますね。 Keith –
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