2020/12/28
1月5日発売
京都の老舗茶問屋、 宇治香園はお茶の楽しみを広げる試みとして、これまでにも音と光で茶を表現する「Tealightsound」シリーズに取り組んできた。
そんな宇治香園が、創業155年を記念する年となった2020年、DJとしても活躍する COMPUMAとKIRIHITOの竹久圏による、茶園でのフィールド・レコーディングとギターの音色を素材としてアンビエント・アルバム 『Reflection』を制作。そのCDと同社のベストセラー商品である煎茶「清風」のティーバッグをセットにし、画家の五木田智央によるアートワークがデザインされた特別なギフトボックスが発売になる。
CD + 煎茶ティーバッグ ギフトボックス 3,662円(税込)
2021年1月5日発売
オンラインショップ:https://ujikoen.co.jp/
– Reflection に寄せて –
こんにちは。私は京都南端の茶問屋、宇治香園 で茶師をしております、小嶋宏一と申します。茶師とは、品種や標高で異なる茶葉の特徴を利 き分け、組み合わせ、代々続く銘柄を作る、お茶の調合師のような職人のことです。私はお茶が大好きで、その魅力をさまざまな場面でお伝えしたいと考えています。
当園では毎年、創業を茶の起源再考の機会として、光と音で茶を表現するTea + Light + Sound = 「Tealightsound」というコンセプトのもと、 茶を感じるクリエイターの方々に作品を制作していただいています。茶のすばらしさ、魅力を体感していただくに は、実際に茶葉にお湯を注ぎ、そこから滲み出 した雫を口に含んでいただくのが一番です。しかしそこには、地理的、空間的な制約が生じます。光(アート、写真、デザイン、映像)や音(音楽)は、そうした制約を超え、その存在を伝えることができます。
また一方、茶は飲料、植物、精神文化の拠点と なるような多面的存在ですが、日々茶づくりを 行う中で、実はもっと巨大な何かなのではないか、と感じるようになりました。そうしたことを、茶と似た質を持つ光と音と共に伝える試みが「Tealightsound」です。
この「Tealightsound」という概念は、平成二十七年の創業記念作品、COMPUMA feat. 竹久圏 / 『 Something in the Air – the soul of quiet light and shadow layer – 』制作時にぼんやりと思い描 いていたことを、徐々に言葉にしてゆく過程で 生まれました。いわば『Something~』は、「 Tealightsound」の原点なのです。 それから五年の歳月を経て、COMPUMAさんと竹久圏さんに、改めてその原点に向き合っていただく機会を得ました。『Something~』は、 とある茶園に捧げるレクイエム、と当時のCOMPUMAさんは書いておられますが、実際その茶園は録音直後に放棄されて廃園となり、その言葉が(偶然)現実化しました。
今、茶業界では急須で飲むお茶離れから若い生産者が減少し、重労働を伴う山間茶園の手入れが難しくなって、放棄される所が急増しています。いったん放棄されるや自然の力はすさまじ く、雑草が生い茂って以前の姿に戻すことは極めて困難です。このすばらしい力を秘めた茶の 魅力をもっと広く伝えることで、茶に興味を持つ人が増え、茶園に若い力が戻ってきてほしいと、切に願います。
本作『Reflection』は、廃園と化して五年を経た 茶園に再訪し、フィールドレコーディングを行うことから制作をスタートしました。かつて美しかった茶園がジャングルのように変貌した姿を前にして、お二人には様々な思いが去来したことと思います。そうした諸々を含めての『 Reflection』。何が変わり、何が変わらなかったのか。ぜひ『Something~』と聴き比べていただきたいと思います。
また本年は、新型コロナウィルス感染症( COVID-19)が世界を覆い、様々な価値観を塗 り替えたことで記憶される年になろうかと思います。『Reflection』は、そんなコロナ禍のさな か、緊急事態宣言解除後の六月より制作が開始され、十月に完成しました。作品は、望むと望まざるとにかかわらずその時代を映し込みますが、今作は五年後、そして十年後に、どのように聴かれるのか、とても興味深いです。お茶にエージング(熟成)があるように、音楽にも別の形のエージングがあるのかもしれません。これから今作とともに歳月を重ね、それを味わい、確かめてゆきたいと思います。
この作品を、すばらしい音楽、アートワーク、 写真、デザインの集まりとして体験していただくとともに、茶そのものにも興味をもっていただき、茶の世界に足を踏み入れるきっかけにしてもらえましたら、とてもうれしく思います。
令和二年十月二十二日
宇治香園 茶師 小嶋宏一
Tealightsound
category:NEWS
tags:宇治香園
2020/08/27
ハンドメイドリングも同時発売 アーティストの観点から世界の断片を提供するプロジェクト/レーベル〈AM 01:09:69 JUN-05-1970〉からCEMETERYのアンビエント作品『Purge』が8月28日にリリース。 〈AM 01:09:69 JUN-05-1970〉は音楽、ビジュアルアート、テキスト形式など形式にとらわれず、敏感な心の潜在意識の反射を目指している。今作は〈AM 01:09:69 JUN-05-1970〉のコンセプトから製作された作品となり、シアトルのDJ HEADWOUNDによるリミックスを含む5曲入り。潜在意識の浄化と更新を目的とした個人的エッセイのような作品である。 また、今作のリリースではマーチャンダイズとして、ブダペストのジュエリーデザイナーKiss Balázsとのコラボレーションによりハンドメイドのリングも同時発売となる。 Artist: CEMETERY Title: Purge (EP) Label: AM 01:09:69 JUN-05-1970 Release Date: August 28, 2020 Artwork: János Hunor Vári Merch: Kiss Balázs Animation: Polina Piddubna Bandcamp: https://am010969jun-05-1970.bandcamp.com/ Tracklist 01 toros 02 Purge 03 drifting. 04 Blessing 05 drifting. (DJ HEADWOUND Remix)
2019/11/22
最優秀ヒストリカル・アルバム賞に 今年2月にシアトルのレーベル〈Light In The Attic〉のJapan Archival Seriesとしてリリースされたコンピレーション『Kankyō Ongaku: Japanese Ambient, Environmental & New Age Music 1980-1990』が、第62回グラミー賞の最優秀ヒストリカル・アルバム賞にノミネートされた。 日本のアンビエント、ニューエイジにフォーカスした本作の編集を担当したのはVisible CloaksのSpencer Doran。収録されているのは吉村弘をはじめ、久石譲、土取利行、清水靖晃、イノヤマランド、YMO、細野晴臣などで、さらにレコードには高橋鮎生、坂本龍一なども収録。Spotify / Apple Musicなどでは10曲のみ聴けるがレコードは3LP仕様(CDは2枚組)、美しいカバーと共に25曲収録されている。 『環境音楽』の詳細 / 購入はこちら。 第62回グラミー賞ノミネートリストはこちら。
2021/01/11
Quiet Timeより Jio、Debit、JR Chaparro & Lucas Dillon、DJ Healthyなどの作品を発表してきたNY拠点のレーベル〈Quiet Time〉から、ミステリアスなアーティストGi Giのデビューカセットアルバム『Lumino Pleco』がリリース。 今作は、時にメランコリックで、時に希望に満ちており、豊かなテクスチャーのスピリチュアルなアンビエント作品。Prince、Erykah Badu、Miles Davis、Vangelisの楽曲をサンプリングし、ブレンドしており、瞑想的でありながらシネマティックな雰囲気も持ち合わせている。 Gi Gi – Lumino Pleco Label : Quiet Time Release date : 7 January 2021 Bandcamp : https://quiettimetapes.bandcamp.com/album/lumino-pleco Traccklist 1. Deudorix 2. Montjuïc ft. Mi Mi 3. Parched No Lake 4. Discalced 5. Tricofero 6. Plantings 7. Sagrat Cor 8. Lumino Pleco 9. Devorse
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2020年印象に残った5作品
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