CYKクルーのアパレルライン〈EXTENSION〉2ndシーズンを発表

デジタル世界とリアル世界の融和、そして拡張。

 

 

東京拠点のハウスミュージックコレクティブ〈CYK〉クルーが更なるダンスフロアの拡大のために立ち上げたアパレルライン〈EXTENSION〉。GW中に全国各地の取扱店舗にて発売を開始した〈EXTENSION〉の2ndシーズンが発表された。

 

 

EXTENSION 191 – TigerMountain EP –

デジタル世界とリアル世界の融和、そして拡張。人々は1994年の時点で既に非日常世界(=デジタルな世界)をポータブル化させていた上に、ネットでのコミュニティ形成を行なっていた。今回のEXTENSIONは、そうした過去にオマージュを捧げ、現代との類似点を汲み取っていくことを実現し、非日常世界へのエントランスを可能するギアを提供。

 

1: TigerMountain

本シーズンの表題。アジアを中心に人気の軟膏タイガーバームの虎柄を山状に配置。虎を隠れデザインとして組み込んだ。

 

 

 

 

2: Epokhe

デジタル世界とリアル世界の融和を語る上で、現代に欠かせないのが AI技術の凄まじい発展である。AIは生活に溶け込み始め、今後の人間の生命活動に大きく関わってくるはずだ。そうした AIテクノロジーにおいて、現在話題に上っているのが、デカルト以降の西洋哲学を参照しながらその技術を発展させてきた歴史だ。そして同時に西洋哲学だけではいずれ行き詰まってしまう懸念を指している。(参照サイト

 

”よく考えれば良い行動を取れる”と示したデカルト哲学に対し、現象学で知られるフッサ ールは思考以外の精神活動にも注目した。思考および判断することを保留、停止する。その概念が Epokhe(エポケー)である。考えることだけじゃなく、世界に自己を漂流させること。偶然性に身をさらすことの重要性。それはクラビングの持つ一回性や、その一夜のギャンブル性の上でそうしたカルチャーに生きる人間を肯定したような概念であると考えた。

 

また、記事内ではそうしたフッサールを参照しつつフッサールの提唱した概念と類似する東洋哲学を用いて AI テクノロジーが発展するための批評を行っている。そうした批評の力強さは現代のダンスフロアの持つ気概と強くリンクしていると思う。

 

 

 

 

3: & Friends

CYK が現在 bonobo で行っているシリーズ「CYK& Friends」に用いられたグラフィック。コミュニティの感覚が変容しつつある今の時代に改めて「& Friends」と銘打つことの力強さをノイズや太い CYKフォントで表現。また、同時に使われている盆栽は、区切られたスペースの中でも力強く生えるその力強さと、今回の CYK シリーズのテーマにグルーヴの探求があり、禅的なストイックな世界観とのリンクを感じたため。

 

 

 

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