shine of ugly jewel interview

繰り返される実験と突然変異

 

 

レーベル/イベントのDark Jinjaを主宰するshine of ugly jewelことsouj(ソウジュ)は関西を拠点に、DJ、トラックメイカー、複数のイベントのオーガナイザー、レーベルファウンダーと様々な顔を持っているが、そのどれもが先鋭で有機的な関係性にある。常にいくつものプロジェクトを同時に進めながらエクスペリメント(実験)を行い、新しい世界を提示してくれる。多角的な活動を通して、soujという名前は知っていても、具体的に彼がどういう人でどんな事を行っているのか知らない人もけっこういるのではないだろうか。そんな人はこのインタビューで彼の世界を触れるきっかけになってもらえたら幸いだし、彼のことをよく知っている人はより一層Dark Jinjaや彼の世界観を深く楽しめるようになるかもしれない。愛知県の岡崎市にある「九州」という中華屋で食事をしながら、話をした。とても真摯に質問に答えてくれた。

 

– soujって名前はどこから来たの?

 

shine of ugly jewel(以下、souj) – いつも人に聞かれるんですが、嘘の理由をその場で考えてバラバラに答えてるんです。

 

– 本当の理由は?

 

souj – 昔人形を作ってて、球体関節人形っていうタイプの。四谷シモンとか、海外だったらハンス・ベルメールとかが有名だと思うんですけど。

 

– あ、それFalusのときに言ってたかな。ちなみにいつ頃?

 

souj – 大学生のときです。入学して、少し経ったぐらいのときに始めたんです。先生に師事しながら。通っていた教室では、先生も生徒も本名とは別に人形作家としての名前があって。本名でやってる人もいるんですけど、個性的な名前をつけたりする人が結構多いんです。国内の有名な作家さんなら、恋月姫みたいな。活動していくにあたって、作家名何にするの?って先生に聞かれて、題材としてポピュラーなのは、自分の誕生石とか誕生花だと思うんですけど、僕の誕生石は2種類あって、一つがエメラルド、もう一つがツインパール、真珠が貝の中で偶然2粒くっついたものなんですけど。ツインパールを和訳したら双つの真珠で、双珠(ソウジュ)と読めるんですよ。この人形作家名がSNSで使うハンドルネームになり、アルファベットに直して、なんとなく短く削って、soujになりました。でも、この一連の由来を軽い会話の中で話すのがめちゃくちゃ億劫で、いつも人に聞かれたら、忘れたとか、誰かに付けられたとか、適当な理由つけてて。恥ずかしいって言うより、会話を止めちゃったり、やたら人形の趣味に突っ込まれるのが嫌なので。

 

– じゃあshine of ugly jewelは後付けってことかな。

 

souj – あれは最近の後付けです。由来を聞かれて、いちいち答えるより、shine of ugly jewelにしたらその略なんだってみんな納得してくれるから。もちろん、こだわって宝石や退廃感を連想させるフレーズにしましたけど。

 

– なるほど。いつからDJ始めたの?

 

souj – 京都の大学に行ってたんですけど、留年しちゃって。ただ5回生からは大学に通う必要がありませんでした。卒業論文を出さなかっただけで単位は全部取れていたので。留年中に仕事の関係で大阪へ引っ越して、DJの友達ができて、その人に誘われてって感じかな。だからDJを始めたのは24、25歳ぐらいで遅いです。もともと大学入る前から曲を作ってて、当時はエレクトロニカっぽいのをやってました。大学3回生ぐらいの時にYung Leanがネット上で流行り始めて、Yung GudとかYung Shermanが作るビートの方にすごくハマって、それっぽいトラックを真似で作り始めたんです。クラブでヒップホップを含むダンスミュージックを聴く機会が無かったので、完全にネットからですね。Trap系のビートを作るようになって、大阪に来て、クラブにも行って、DJを始めてって流れです。京都いるときもクラブに何回か行ってたんですけど、実験音楽のイベントを選んで通ってて、ダンスミュージックは詳しくなかったし殆ど興味もありませんでした。むしろバンドばっかり聴いてたかな。なのでDJをやるようになったのは本当に最近だし、今でも自分がDJって呼ばれるのは違和感があります。

 

– トラック作る方が先だったんだね。去年POWで共演したときは、DJ観たけどガバ流してたよね。

 

souj – あれは自分の中では流行りに乗ってやったつもりです。一昨年の末ぐらいから欧米圏の前衛的なDJがエクスペリメンタルのセットにガバを混ぜるみたいなことをやりだして、それまでハードコアは個人的に注目してないジャンルだったんですけど、次はガバが流行るのかなと思ってやってたら本当に流行ったみたいな。だから、もう今のモードではないと思いますけど。

 

– それ最初の方は誰がやってたか覚えてる?

 

souj – 覚えてる限りではcoucou chloeが2016年の末にNTSのShowでやってたり、勿論その前にもやってる人いたけど、誰だったか思い出せないな…。流れとして確実に再発見の始まったポイントがありましたよね。当時ガバやハードコアを専門で扱ってる国内のDJで、それに気付いてる人はいなくて、ネットとかファッションを通過した後、ガバ流行ってるんだってみんな気付いたのは2017年の真ん中以降かな。僕は正直ガバが日常的な音楽として好きとかは全然無いですね。レイヴのパーティーがWWWのような開かれた場所で行われて、沢山の人が来て、踊ってくれて、本当に楽しかったんですけど、僕がガバだけでDJしたのはあれが最初で最後です。

 

– 実際、お客さんのリアクションはいい?

 

souj – いいですね。それこそWWWのレイヴパーティーの時は、普段からレイヴに慣れ親しんでる人も、全くそうじゃない人も、全員楽しんでくれたので。自分が出演するイベントでは真面目になり過ぎちゃうから、遊びに行く側で楽しみたかったぐらいでした。僕も野外パーティーとかは仕事とかお金の都合で行けない事が多いから分からないけど、多分日本はレイヴに老若男女集まって、予備知識が無く楽しめるような状況が少ないですよね。制度的にも感情的にも。あのパーティーをきっかけにそういう遊び方を始める人が一人でも増えてくれてたらという思いはありますね。大阪のdemoso、momoと結成した全滅クルーで闇鍋みたいなオーガナイズのパーティーをやっていたのも、クラブカルチャーの閉じた部分をこじ開けてごちゃ混ぜにした結果、産まれる新しい世界を見てみたいという欲求からです。

 

– soujくんの主軸って言い切るのは難しいかもしれないけど、何かあるのかな?

 

souj – 実験が主軸ですね。こうあるべきとかこうした方が良いとか、疑いなく信じられている価値観を崩したい。その為に常に流動的でいたいし、客観視したら一貫性の欠けた人間に見えるかも。活動内容にしろ、ジャンルにしろ、何やってる人なのか分からないってよく言われるけど、いつも実験をしてるつもりです。実験の中で明らかなミスや失敗も起きるし、突然変異でヤバいものも生まれるし、それが面白いのであえてどう転ぶか分からない選択肢を採り続けているのかも。まぁ、新しさばっかり求めてるとキャパ的に過去の文脈、歴史を追いきれなくなります。それで大体が知ってるような有名なアーティストとかレーベルを知らない事も多いですが、それは自分の役目じゃなくて誰かが補ってくれたらと思ってますね。

 

– ではDark Jinjaを始めた経緯を教えてほしいんだけども。

 

souj – クルーとかユニットを組んでる、どこかに所属してる人多いじゃないですか。僕が電子音楽始めたときって完全に1人きりで、現場に行ってたわけでもネットに同じような知り合いがいたわけでもないから、グループに対する羨望が凄くあって。特に当時大好きだったYung LeanのSad Boysとか。ラッパー、ビートメイカー、デザイナー、クリエイティブな友達同士で本当にかっこいい作品を作ってるけど、自分にはそういう仲間が一切いなかったんですよね。それで、Dark Jinjaっていう架空の集団を立ち上げて、今もう消しちゃったんですけど、架空のラッパーのミックステープを全曲僕のプロデュースでリリースしたのが始まりです。まぁ架空のラッパーっていうのは僕だったんですけど。だから、最初はヒップホップのコレクティブにしたかったんですよ。Rice GangのBETAGAKIくんって人が東京にいて。Curse Boyzとも仲良いビートメイカーなんですけど昔はラップもやってて、一度僕のビートでDark JinjaからEPリリースしてもらったことがあります。そういう流れでやりたかったんですけど、当時関西に方向性の合うラッパーが全然いなかったり僕がすごい飽き性だったりで、ヒップホップだけじゃ面白くないなって思って、それでMixシリーズを始めたりとか。

 

– そのMixシリーズのリリースする基準ってあるのかな?

 

souj – 僕が聴きたいというか、内面に触れたいと思うアーティスト、DJさんにお願いしてます。出会いも含めて偶然なのに何か導かれたように感じる人とか。多分GMAもそうだと思うんですけど。Dark Jinjaっぽいなとか、そういうのだけで選んではいないです。むしろウチっぽくない人の提供してくれるMixの方が聴きたかったりしますね。Mixをオファーする時に大抵、今こうしてDJをしているあなたではなく、別の時空に生きるもう一人のあなたが録ったMix、またはあなたのノスタルジーや秘めた感情を込めた短編映画のようなものを、とお願いしてるんですけど。実験が出来る人、音楽性に偏り無く自分の物語を表現できる人、という基準は一応あるかも。

 

– そういうところは先日リリースされたDark Jinjaのコンピでも伝わってきてて、ジャンルで言ったら収録曲の音楽性は色々あるけど、デザイン含めて一貫性はあるよね。

 

souj – あのコンピは特にテーマを決めないで進めたのに、最終的に上がってきた楽曲を聴いてたら統一感があって。今までのリリースやMixシリーズから皆さんが上手くDark Jinjaのイメージを汲んでくれた部分もあるのかなと思います。アートワークをやってくれたTea Strazicicさんはクロアチアの人で、世界中のエクスペリメンタル系電子音楽のレーベルとかイベントから最近引っ張りだこのグラフィックアーティストですね。彼女もDark Jinjaの音楽性を本当に気に入ってくれてて、ほぼお任せだったのにめちゃくちゃカッコいいものが完成しました。

 

– だいぶ曲順考えた?

 

souj – 何回も順番入れ替えたりして、ああでもないこうでもないって感じで考えまくりましたね。リスナーが最初から最後まで通しで聴いて、深夜に重たい内容のドラマを一気見した後みたいな、ある意味放心状態になってもらえたらなと。一曲目のTAMA2000の”水面”は、デモを聴いたときにコンピの始まりはこれしかないと思って。創造が始まる前に捧げられる祈りのようであり、なおかつ世界が一度死に絶えたあとに、救いを求めて捧げられた祈りの残響のようでもあり、寂寞感が漂ってますよね。

 

– soujくんの曲でCold Roseさんがラップしてる曲からのブラックメタルとか、最後のLSTNGTYMAとかまで一つストーリーがあるし、視覚性も強いよね。

 

souj – 終盤にSHaKa-iTCHiRYKT、そしてLSTNGTとトランス的な解釈の曲が続きますけど、ストーリーとしてはあそこで一旦終わりなんですよ。YMAの”Actual Water”が全て終わったあとの混沌の状態で、そこからまた一曲目へループするか、順番としては最後の曲になってる逆子の”new><end”を通じて物語世界から現実世界へ帰還するか。元々そこまで具体的なストーリーを想定してたわけじゃないんですけど、映画は音楽と同じぐらい好きだし、聴いてて視覚的に訴えかけられるようなコンピになったらいいなと思ってまとめました。

 

 

– やっぱSFとかホラーは好き?

 

souj – 好きです!って言っちゃうと周りにもっと詳しい人もいるんで突っ込まれそうなんですけど…未知のものを扱ってる作品全般が好きで、SFもホラーもファンタジーも全部同じベクトルで観てるかなと思います。ホラー映画を怖いか怖くないかでジャッジされたりするのは結構嫌で。悲しさとか寂しさの表現が巧みな作品が怖さと関係なく好きです。実は海外ホラーはそこまで興味ないかも。ものによるんですけど、日本のホラーの、何って言うか世界そのものがうっ血して壊死してゆくような、あのドロドロ感が好きです。塚本晋也が主演の「稀人」とか、白石晃士の「ノロイ」とか、あとはホラーから外れるけど「追悼のざわめき」とかも何回も観てます。逆にSFは海外の方が好きな作品多くて、インターステラーみたいな大作が普通に好きです。それでも一番響くのは邦画ですかね。石井聰亙、今は岳龍ですけど、彼の「水の中の八月」は特に大切な作品で、色々影響受けてます。

 

– soujくんってけっこうNetflixも観てるよね。

 

souj – そうですね。マイリストに入れて観ようと思ってたやつが消えてたりする度に解約しようか悩むんですけど、なんだかんだ毎日チェックはしてますね。テレビ嫌いなんで、自発的に見るのはNetflixかYouTubeかです。アニメも東京喰種とかシュタゲとか色々観れるし。

 

– The OAについてはどう思う?

 

souj – 前にイベントで共演した時その話しましたよね(笑)

 

– The OAについてsoujくんが喋ってるのをインタビューに載せたくて(笑)

 

souj – ありがとうございます。正直あれの続編が気になってNetflixを続けてる部分はありますね。

 

– それは分かる。あれは何が良かったんだと思う?

 

souj – シーズン2、音沙汰無いけど…そっちを見ないことには分からない部分が多いんですが…あの作品が最高なのは、スピリチュアルだっていう批判があることを想定しつつも、あえてその路線でやりきってることですね。ラストが、視聴者目線ではスピリチュアルへの疑問も残したまま終わってるじゃないですか。全部嘘なんじゃないの?っていう。あの結末が続きを作りにくくしてると思うし、逆にいつまで待っても作られない、みたいになってもいいんですけど。エヴァの新劇場版みたいに。でも、その構造こそ、この一見霊的じゃない物質世界を生きるために必要な在り方なんだろうなっていう気がしてて。例え作り話だとしても、神秘的な物語とか奇跡を信じてみること、そして信じることの効能を冷静に見極めて、決して盲信はしないこと。宗教の範疇に含まれないような、もっと身近なことにしても、信仰とか祈りみたいな感情を持つにあたっての最良のバランスってどれぐらいか、ということを提示してると思う。それを見極められなくて、この世界から弾き飛ばされたり押し潰されたりする人って沢山いるし、実際自分も悩んでたから、あの作品にかなり救われましたね。上手く言えないんですけど、過去とか現在とか関係無く、フェイクとかも気にしないで、理想の生い立ちを語っていくことが未来の幸福に繋がるんじゃないかなっていう。

 

– うん。アナイアレイションは観た?

 

souj – 観ました。あれはデザイン面がめちゃくちゃ好きで、これが見たかったんだって感じの造形が最後までずっと出てくるので興奮しました。最後に登場するアレも、コミュニケーションを取ってるのか取ってないのか曖昧だけど、なんか凄い健気で愛おしさすらあるというか。僕が今まで2回やってるWandering Paragonってパーティーがあって、そのパーティーはニューヨークのUnseelieとかも打ち出してるようなファンタジックな要素があるものにしたいと思ってやってるんですけど。前回装飾とか照明とかをアマゾンで買って色々凝ってみたら、図らずもブースがアナイアレイションの境界の中の世界そっくりになっちゃいましたね。本来、天井に水面の動きを投射する機械なんですけど、それを壁に投射してみたり、花とか光る蝶のイルミネーションを散りばめたりして。

 

– そのWandering Paragonでもそうだけど、最近海外アーティストの来日公演を多く主催してるじゃないですか。Flora Yin-WongとかPtwiggsとか、そんな中でcoucou chloeは特別だったんじゃない?

 

souj – 確かに特別です。彼女たちのようなアーティストのパーティーを地方で成功させるのって本当に難しくて、PtwiggsもFloraもX/Oも相手側の金銭的な譲歩があったからやれたみたいな側面はありました。みんな昔から追っててめっちゃ好きなんで、絶対成功させられる所にアーティストの魅力が引き出されない危険性を込みでお願いするよりかは、僕が引き受けてやりたいですね。それでchloeの時は、条件が一個人として引き受けるには本当にキツくて。事実大阪以外のアジアツアーでは箱や会社がしっかり付いて運営してましたし。それでも引き受けたのは、やっぱり彼女が作曲、DJ両方で僕の方向性を大きく左右した存在だったからというのがあります。もっと早い段階で来日しててもおかしくなかったし、今?遅くない?みたいな気持ちもあったけど、そこまで影響受けた人だから、単純に昔好きだったアーティストっていうのとは想いが全然違うくて。それで自分が一番身を捧げてるDark Jinjaのレーベルパーティーとして企画することにしたんです。

 

– 影響受けてたのは2年ぐらい前?

 

souj – ですね。CreamcakeからファーストEP出す少し前かな。swanmeatとかと並んで、やばいのが出てきたってexperimental club周りで話題に上がった頃ですね。ここ数年は特定のアーティストをめちゃくちゃ好きになることがあんまり無くて、中高生のときは一つのバンドをずーっと聴くみたいなのがあったんですけど。その感じが久々にあったのが当時の彼女だったんですよ。

 

– 当日はどうだった?

 

souj – 70人ぐらい入って、予想より盛り上がりましたね。70って東京では少ないぐらいかもしれないですけど、大阪の小箱で、しかもエクスペリメンタルのイベントやと中々難しくて。海外からそこそこ名前のあるアーティストをブッキングして、フライヤー撒いて、友達も沢山誘って、当日蓋開けたら10人居るか居ないかとかザラなんで。

 

– だよね、chloeって注目されてるけど、日本の地方のシーンでやるってことを考えるとね。

 

souj – 実際、彼女のこと知って来てた人の方が少ないと思います。Dark Jinjaだから来てくれてる人が多いですね。あと今回イベントとして彼女の来日公演っていう体にせざるを得なかったんですけど、本当は出演者全員を同じ扱いにして告知したかったし、あと特にNTsKiちゃんの存在は開催を決めるにあたって不可欠でした。ちょっと大袈裟な言い方になっちゃいますが、いま自分が知ってる限りの日本のシンガーソングライターで彼女は一番センスがあると思う。彼女とchloeが友達になってもらえて、本当に良かったです。

 

– 東京公演はなかったよね。

 

souj – 最初は東京が決まらないと、来日自体しないって話だったんです。ただ東京がどこも出来ないって言うんで中々決まらず日にちだけ迫っちゃって。それでWWWの海法さんと相談して、無理は承知で一回大阪だけでお願いしてみたらってことになって、結果的にスケジュールは超タイトになっちゃうけどやりましょうって返事来た流れです。Dark Jinjaは開催場所には別にこだわってないから東京だけで開催してもいいし、大阪だけでもいいんですけど、今回大阪だけにしたのは経費を抑えるためですね。東京行くなら自分の交通費もバカにならないんで。集客的には、去年Dark Jinjaをやった時に東京より大阪の方が多かったので、いけると踏みました。関西でもあの規模でエクスペリメンタルのイベント毎月やれたらいいんですけど。Dark Jinjaは実質一人で動かしてるので精神的にも体力的にも持たなそう。

 

– なるほど、そういうことだったんだね。突然定番の質問で終わりたいと思うんだけど、注目してるアーティストいるかな?

 

souj – シーンとか、地域毎に色々いるんですけど、一番はCECILIAかな。最近Halcyon Veilのリリースで一気に脚光を浴びましたけど、BABI AUDI時代からずっと彼女とか、彼女と親交が深いSADAFには常に注目してて、影響を受け続けてます。彼女が2013年にモントリオールで2回ぐらい開催したPetit COREっていうヤバいレイヴがあるんですけど。ジャンルはアニソンとかもありの歌もの中心で、そこでは色んな曲のピッチを全部上げて幼児が歌ってるみたいにしちゃってるんです。その概念だけでレイヴやるの本気で狂ってると思ったし、前に僕自分のパーティーでレゲトンDJしながらプロジェクターでずっと可愛い動物のDVD流してたんですけど、そういう事するのも面白いからとか、奇をてらってとかじゃなくて、BABI AUDIの影響じゃないかなって…今になって思うと。だから多分、これまでもこれからも注目し続けるでしょうね。

 

 

今回のインタビューに合わせてGrey Matter Archivesからshine of ugly jewelのMIX(6つの新曲)を公開。以下のsoundcloudをチェック!

 

 

Myths by the window

 

I 雲が眠る時間

II 巨大な鳥の棲む洞窟

III 経典は培養される

IV 祈りを導く災害

V 存在しない城について

VI 何彼

 

 

<スケジュール>

 

 

7/18 (wed) 12SODOMY Ⅳ

 

at Club Stomp

Open 7pm Door ¥500(+1d)

 

Guest:

MTG (CASIOトルコ温泉)

TAMA2000

 

DJ:

67RN

shine of ugly jewel

Sarakona At Last

ECIV_TAKIZUMI

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