TWLVオーナー塚野目圭輔 interview

イベントスペース+ギャラリー+バー「TWLV」。

 

 

2010年前後、東京ではCuz Me Painというインディーのレーベル・コミュニティが存在していた。海外のインディーシーンと同じ方向を向いて、同じ水準の楽曲をレコードやカセットでリリースしていたアーティスト発の東京のレーベルはその当時は他になかったはずだ。とまぁ、、Cuz Me Painの活動や歴史に関しては語ることが多過ぎるので、いずれAVYSS的に良い形でCuz Me Painの企画を行うことにします。今回はCuz Me Pain発足メンバーの1人であるTSKKA(ツッカ)こと塚野目圭輔が、地元札幌でイベントスペース+ギャラリー+バーの「TWLV」をオープンさせたので、お店についてメールインタビューを行った。

 

– ツッカさん、お久しぶりです。早速ですが、TWLVの立ち上げの流れを教えてください。

 

塚野目 – 2012年に東京から札幌に戻ってきてからは、仕事しながらバンド・DJをやったりイベントのオーガナイズもしてたんですが、2015年くらいにこういった店舗モデルがあるのを知って、だんだん気になり始めて。 以前からカルチャーに関わる何かで仕事に出来ればっていう気持ちもあったんで、 そこから決心をして事業計画を練りながら、資金を貯めて、物件を探し始めました。 で、3年かけて無事に丁度良い物件も見つかり融資も降りたんで、2ヶ月前の2018年4月にオープン出来ました。

 

– TWLVって名前はどのような意味があるんですか?

 

塚野目 – twelveをギュッと縮めた造語です。意味は特になく数字にしたかったので、自分の誕生月(12月)から選んだんですよね。 読み方はトゥエルヴです。 文字に起こした時の並びと、言葉に発した時の語感が気に入って決めました。

 

– 数年前、東京で自身もアーティストとして、バンドのAAPSやソロで活動していましたが、あの頃を振りかえってみてどうですか?札幌に戻って音楽との向き合い方は変わりました?

 

塚野目 – あの時は海外から常に新しく刺激的なカルチャーのトレンドが生まれて、それを必死に追いかけながら服やレコードを買ったり、作る曲や自分のスタイルに落とし込んでました。それがとにかく楽しかったと思います。自分が知らないだけかもしれませんが、以前に比べ現在はあまり夢中になるモノが少なくて、レコードも買う頻度は減っていて、spotifyが便利なので、お店のBGMも含め良く使ってます。

 

– ツッカさんから見た札幌のシーンは率直にどう感じますか?

 

塚野目 – 日本って海外から流れてきたトレンドをまず東京がキャッチして、それから地方っていう順番でカルチャーやシーンって流れてると思うんですよ。なので前述したように海外が盛り上がってないと、地方も盛り上がるのは難しいのかなって。もちろんネットが発達したこともあるので、自分が札幌で活動していた20代のときより、海外のインディーシーンに影響を受けたバンドやアーティストがたくさんいたりして、面白いと思います。YOU SAID SOMTHINGThe Cynical Store、GOTOUとか。TWLVを通じてなにかサポート出来れば嬉しいですね。

 

 

– ところで、最近何聴いてるんですか?

 

塚野目 – Délicieuse Musiqueというフランスのメディアに好きなのが多くてDJやBGM用で掘る時はそこで探したり、あとはDavid Dean Burkhartさんがおすすめする音楽を聴いてますが、曲単位で聴いてる感じで、特定のアーティスト・レーベルが好きっていうのはここしばらくない気がします。それ以外はメジャー・インディー・国内・海外問わず、気になったものをチェックしてます。

 

– 今後のTWLVはどういった展開をしていきたいですか?

 

塚野目 – まずはオルタナティブスペースとして、ライブパフォーマンスやアートギャラリー等の機会をどんどん増やしていきたいのと、札幌国際芸術祭も数年に一度開催があるので、それにもなにかお手伝いしたいです。とにかく札幌のカルチャーが少しでも成長出来るように、お役に立てれば嬉しいので、ここでなにかをやりたいと思ってくれる人が増えれば本望です!

 

– ありがとうございます。また遊びに行きますね。

 

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